ハロー! 笛吹きのみなさん、今日も高音Eをピーピー吹きまくってますか? わたしゃ、ブーブー中音Aで鳴らしてます(涙)。どうも、スランプ以来、すっかり高音Eへの自信を無くし、実際、高音Eが博打化している私です。
なぜ高音Eに苦戦しているのか色々考えてみました。とにかく、自分の技量不足というのは、さておき(笑)、調整はきちんとしたのでフルートの調子が悪いとは考えられないので、あとはもう、構造上の欠陥。つまり、Eメカが付いていないから高音Eが出ないんだ、きっと、そうだ、そうに違いない、という結論に至りました(おいおい)。
とまあ、原因をフルートのせいにした所で一件落着です(まったく…)。ところが現実的には、高音Eの出ない原因をフルートのせいにしたからと言って、今さら高音Eがキレイに出るわけでもなく、仕方がないので、善後策を考えることにしました。
フルートにおける高音Eの発音の仕組みから、おさらい。
通常のEの運指で、素直に吹けば、低音E、少し強めに吹いて第2倍音(最初の倍音。基本を1と勘定するそうです)を出せば、中音E。ここまでは簡単、この運指のまま高音Eを出すには、第4倍音を出さなければいけない(第3倍音は中音H…中音シです)ので、それは技術的にも音量的にも無理があるので、通常はAの第3倍音を使って、高音Eを出すのが、フルートのやり方。知ってましたあ?
だからAの運指で、素直に吹けば、基音の低音A、少し強めに吹いて第2倍音を出すと、中音A、もう少し強めに吹くと、第3倍音の高音Eが出ます。
ただし、第3倍音は、第4倍音よりは発音が楽とは言え、やはり難しいことには変わりがありません。特にC管のフルートでAの第3倍音は難しいので、管長を擬似的にE管にすること(つまりEの運指を使うこと)で、第3倍音の発音を容易にするわけよ。
それが、現在の高音Eの運指ってわけね。Eの運指とAの運指が混ざったような運指になっているのは、そういう理由。つまり、運指と言うか、音階と言うか、その手のものって、ピタゴラス以来、結構、数学的に決められているんだなあ。
私のアゲハはEメカなしの、オーソドックスなタイプのフルートです。この手のフルートで、なぜ高音Eが難しいのかと言うと、それは、高音Eの運指をすると、実は二つあるG#キーのうち、一つは開きっぱなし、もう一つは閉じっぱなしという中途半端な状態になってしまい、そのため擬似的なE管にならないのが、どうやらその原因。つまり、G#キーが二つともきちんと閉じてくれれば、擬似的E管が完成するので、楽に高音Eが発音できるのに、なまじ一つだけ空いているために、無理が乗じて、その無理を押し通すために、難しさが生じるわけよ。
だから、Eメカってのは、その辺の矛盾を解決するための装置で、この装置があると、フルートは、G#キーの両方ともきちんと閉じることできるようになります。で、実際、このEメカがあると、驚くほど高音Eの発音が楽になるのは体験済み(フルート試奏をするたびに感じます)。
また、世の中にはGオープンというシステムのフルートも存在するし、そこそこの数のプロ奏者が使っているけれど、このシステムのフルートだと、自分でこのG#キーの開け閉めをコントロールできるので、これまたきちんと閉じることができる。よって高音Eの発音も楽々と言う訳です。
Eメカなしのフルートだけが、中途半端な作りのために大変なことになっております。大変と言うか、こりゃあもう、完全に設計ミスでしょ、ねえ。これが、Eメカなしのフルートが高音Eに苦労する理由です。お分かり?
さて、だから、このEメカなしのフルートでも、このG#キーさえ、きちんと閉じてしまえば、Eメカ付きのフルートと同様に、簡単に高音Eを出せるようになります。
では、その解決方法なんだけれど………ありません(涙)。残念です。Eメカ付きのフルートに買い換えるか、運指そのものが変わってしまうけれど、オープンGのフルートに買い換えてください。改造では乗り切れません。買い換えるしか方法がありません。
買換えが無理なら、ひたすら、根性で乗り切りましょう。おお、大和魂、神風特攻、欲しがりません勝つまでは! 根性だけで無理を押し通しましょう。
私の場合、アゲハがお安いフルートなら、買い換えちゃいますが、これ、結構なお買い物だし、高音Eは難しいし、通常の音出しだって、簡単じゃないけれど、音色だけはピカイチなんだよね…、ちょっと買い換えるわけにはいかないわな。ローンも残っているし…。そうなると、根性だけで無理を押し通す?
ええと、根性の足らない21世紀の日本人である私は、根性だけでは、とても無理を押し通せないので、無い知恵を絞って、逃げ道を色々と考えてみました。その結果、何とか使えそうな替え指を考えてみました(パチパチパチパチ~)。
解決策とは言えないかもしれないけれど、絶不調の時や、すごく怖い時の逃げ道の一つとしては使えるかな?って思います。
一応、この替え指は、私のオリジナルだけど、きっと私が無知で知らないだけで、すでに世にある既知の替え指で、知っている人は知っているんだろうなあとは思いますが、私は知らないので、堂々とここにオリジナルの替え指として、発表しちゃいます。
その簡単で失敗の少ない、高音Eの替え指とは…
『通常の低音・中音Eの運指のまま(つまり左薬指のGキーを押さえたまま)、左薬指を少しだけズラして、リングの穴だけを開ける』
うわー、思いっきり、リング式限定の替え指! カバード式フルートの方は、ここで思いっきり撃沈してください。おまけに、ピッチは通常のEより、ちょっとだけ低くなります。なので、この指を使う時は、アゴを出してて音程を微調整する必要はあります。でも、まず高音Eを失敗する事はありません。
どうです? この替え指、すぐれものでしょ。
問題があるとすると、こんな変な指で高音Eを吹いたら、まず間違いなく、笛先生に注意されること(って、ここに書いた段階で目をつけられそう…)。
それと、高音Eはこうやって逃げても、高音Fisには逃げ道は存在しないので、結局、そこで苦労をするのだから、Eメカがあってもなくても、苦労することには変わりなく、結局同じこと…とも言えます。
さて…、
Eメカなしのフルートを吹いているみなさん、高音Eにはどれだけ苦労しましたか?
Eメカ付きのフルートを吹いているみなさん、高音F#には苦労をさせられていますか?
EメカなしからEメカ付きのフルートへ乗り換えた(逆も可)みなさん、乗り換えた感想はいかがでしょうか?
Eメカなしフルートは、Eメカ付きフルートに比べて、何かアドヴァンテージはあるのかと言うと、たぶんほとんどない。ほぼすべての面でEメカ付きの方が優れていると思う。あえてEメカなしフルートの長所を言うと…
・Eメカがない分、購入する時は安い。その差額分で一つ上のランクのモデルが買える。
・Eメカがない分、ちょっとだけフルートが軽い。
・Eメカがない分、ちょっとだけ故障が少ない。
・「Eメカなしフルートを吹いているよ」と(Eメカ付きフルート奏者に)自慢できる。
・『自分はEメカなしフルートを吹けるんだ』と思うと、何だかエラくなったような気になれる。
・「本来、ベーム式フルートにはEメカなんかないんだ」と負け惜しみが言える。
・オールド・フレンチのオーナーになった時に困らない。
こんなところかな? しょうもないアドヴァンテージしかない。なんか、情けない。
……アゲハは、お前のトレーナー。だから、Eメカはない。これもお前のフルートの勉強のため。将来、人前で演奏するようになったら、その時は、Eメカはもちろん、色々な便利な機能てんこ盛りにしたフルートを購入すれば良いこと……
ん? なんか今、そんな考えが頭の中をチラっとよぎった。これって、もしかすると、音楽の神様の声???
もしかすると、アゲハって“大リーガー養成ギブス”ならぬ“大フルーティスト養成フルート”ですか?
どんとはらい。
コメント
高音Eに苦労するのは、Eメカなしのフルートを吹いていれば、誰もが通る道ですよね。
すとんさんがおっしゃるように、Eメカ付きのフルートでも、高音F♯には、苦労しますから大して変わりません…、と私は思っています。(苦労する音が二つから一つに減るじゃないかという考え方もあります)
私の経験からすると、高音Eが出ない理由は、
①高音Eの出ないアンブシュアになっている。
②息の圧力が弱い。
③出にくいことを意識しすぎ。
すとんさんの場合、おそらく③が主因で①になっているのかななんて、勝手な推測をしています。
高音Eの変え指ですが、私はトリルキーを押してたりします。中音D、高音Dの音の時に左手C♯のキーを開けますよね。あれ、サックスでいうところのオクターブキーのようなものなのです。その働きもさせたいので、あの位置にあの大きさでC♯キーがいるのです。
ということは…、トリルキーにその上の音のオクターブキーの役割を果たさせるのです。多少は出しやすくなると思います。お試しあれ!
別にメールを送らせていただきました。お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。
私の現相棒み~やはEメカなし、カバードの笛です。
高音E…苦労しておりますとも。えぇ(泣)
特にスラーでpで飛べ!!とか言われると、大抵は踏み切り損ねて崖から転落。。。
滑るように大空へ飛び立ってみたいです~。
もうすぐ届くはずの新しい笛は…すとんさんと同じくEメカなし、リングキィのC管です。
本当はEメカ付きのH管に憧れてました。
でも、大幅に予算オーバーの楽器に決めたから、削れるところは削って…その結果がEメカなし、C管。
まぁね、余計なものが無いほうがスッキリしてるし軽いし(負け惜しみですよん)
シンプルイズベストって言うじゃんねぇ。(タメイキ)
次の楽器を買うときにに楽器屋さんが言ってました。「リングだから、Eメカなくても指の微調整で出しやすくできますよ」って。
だから、すとんさんのリング半開き作戦は正しいんだと思います。
ただその運指が合っているかどうかは判らないので、堂々と先生に質問してみては???
ちなみに私、F#はEほど苦労していません。
E同様、スラーでPで跳躍は苦手だけど、普通に吹く分にはあまり苦手意識はないなぁ。
すとんさん、私の娘シニョンもEメカなしです。 高音域に入って最初はほとんど絶望的で練習放棄の状態にも陥り、新しいフルートが欲しくなり、すべてEメカなしのこの娘のせいにしていましたが、アルテスの課が進んでいくにつれて(11課をやっています)何だか付き物が落ちたように高音域がきれいに出るようになりました。ひとつステップを昇ったかな?って思える日々です。
あはは…すとんさんらしい切り口、豪快ですねぇ(笑)
私は最初からリングでEメカ無しなので、この2つの苦労は「極端」には感じません(まぁ、皆この位の苦労なんだろうなぁ~位は感じますよぉ)
Eメカ有りがベストなら、お値段関係無しでデフォルトEメカあり…になる筈です。
ですから、デメリットもちゃんと考えましょうね(^^)
聞く所によると(自分は吹いていないからわからん!)、Eメカ付きは、発音は楽になるけど音色コントロールが難しくなるようですね。
技術的には発音を苦労する方が楽そうですが、、、^^;;
EはEsより半音以上上の音、FisはFより半音以上上の音、と体の使い方を意識すると出しやすいですよ。耳はちゃんとインターバルを守ってくださいよぉー(笑)
替え指方法は理論的かもぉー。
通称「隠れEメカ」と言われるもの(正式名称がわからない!)は、言われるキーをドーナツ型に少し塞いじゃうんですよね。メーカーによっては後付け可能な筈。
オーソドックスな替え指は、、、フォルテで吹くなら、右小指を離す。ピアノで吹くなら左側のトリルキーを半分開ける、、、ですかね。 ←すみません、キーの名称がわからん(爆) 私にとってフルートはあくまでも「道具」なので、メカニックに詳しくないんです。でも、「知らな過ぎ」と師匠に苦笑されました。^^;;
すとんさん、お早うございますv
いつも読ませて頂くだけで、なかなかコメント出来ない
はむはむです…。
でも今日はお邪魔コメントに参上。
今朝は、朝から爆笑させて頂きました!!!
>うわー、思いっきり、リング式限定の替え指!
カバード式フルートの方は、ここで思いっきり撃沈してください。
って!!!!
物凄く真面目に、ふんふんと感心しながら読んでいました私、
ここで思い切りコケました。
バンバンとPCデスクを叩き、ウケまくりです^^;
ちなみに私のフルートは、Eメカつきのリングです。
その前の入門用フルート(カバード)も、標準でEメカつき。
現在の愛器に買い換えるとき、お値段の点で悩んだのですが…
とにかくラクに楽しくフルートを楽しみたかったので、
もう一段上のランクのEメカなしフルートは諦めて
現在のEメカありにしました(笑)
しかも、キーはインラインではなくオフセット式です(ズル~イ^^;)
私はEメカ無しのフルートを試奏した事はありませんが、
多分ありの方がE音は出やすいのだろうと思います。
(今度 機会があったら試奏してみようかな)
私の先生は「慣れの問題ですから、無くても大丈夫ですよ」
とおっしゃっていましたが…
慣れ…って、どれだけかかるのでしょうね…??
しか~し。第3オクターブの Fis には物凄く苦戦しています(涙)
一か八かの博打どころではなく、まだまだ私の技量では
失敗率99%です…(号泣)
(たかさんのコメントの中の原因、1・2・3全てが
私の高音 Fis に当てはまる事でしょう;;)
どなたかこの音を楽に出せる替え指を…
なんとか開発して下さいませ;;
>たかさん
たかさんの推測はほぼ当たっていると思います。それに付け加え、④アパチュアが大きい、⑤クチビルが硬い、⑥フルートのポイントがチョイとずれている、⑦腹圧がちょっと弱いと、高音Eが出せない七つの条件が揃い踏み状態です。参ったね。
ま、一応、原因はほぼ特定できているので、あとはそれらを一つ一つしらみ潰しにしていくだけなのですが、③の「意識しすぎ」が一番やっかいな問題かもしれません。
替え指にトリルキーを使用するのは、思いつきませんでした。万が一のために、頭の片隅に入れておきます。ま、あくまで「人前演奏用」の秘密兵器として隠しておきます。
メール、返信しておきました。
>小夜子さん
>大幅に予算オーバーの楽器に決めたから、削れるところは削って…その結果がEメカなし、C管。
はい、私も同じです。たぶん、そんな人は、日本中のアマチュア・フルーティストさんには多いと思いますよ。
>F#はEほど苦労していません。
いいなあ…というか、まだあまり高音Fisを使用しないので、実感ありません。おそらく、高音Eが楽に出せるようになったら、高音Fisも楽になるのではないかと思ってます。
>リングだから、Eメカなくても指の微調整で出しやすくできますよ
指の微調整ねえ…やっぱり、私の方法なんでしょうね。この“微調整”ってやつ。でもたしかにこの方法だと、嘘のように安定して高音Eが出ますよ。これはカバード式にはない、リング式の特典の一つ(逃げ道が余計にある)ですね。
ま、ぼちぼちと頑張ってゆきます。
>ヨッシーさん
愛器のお名前はシニョンさんですか、よろしく。
>高音域に入って最初はほとんど絶望的で練習放棄の状態にも陥り、新しいフルートが欲しくなり、すべてEメカなしのこの娘のせいにしていましたが
ははは、今の私の状態ですね。ま、練習は放棄してませんが(笑)。
私にもほんのちょっとですがコレクターの傾向がありますので、こういう事があると、むやみに新しいフルートが欲しくなりますが、どうせ買うなら、今のフルートよりもいいものをと思うと、自然と断念せざるを得ないです(汗)。結局、腹をくくって、練習です。
>アルテスの課が進んでいくにつれて、何だか付き物が落ちたように高音域がきれいに出るようになりました。
そうですか。では、私もそうなる事を期待して、ボチボチと練習していきます。
>めいぷるさん
おっしゃる通り、Eメカがなぜデフォルトでないかは、考える必要がありますね。初心者モデルはさておき、中級モデル以上のフルートの場合、Eメカはオプション扱いの方が多いですから。発音のしやすさを捨ててまで、守りたい何かがあるから、オプション扱いなんでしょうね。めいぷるさんのおっしゃるとおり「音色」がその交換条件なら、これはゆゆしき問題かもしれません。
教えていただいた替え指は、頭の片隅に秘密兵器として、しまっておきます。
>私にとってフルートはあくまでも「道具」なので、メカニックに詳しくないんです。
うん、すがすがしい態度だと思います。フルートの先生をやるわけじゃなかったら、それで十分だと思います。(さすがに人にフルートを教えるなら、最低限の理論武装は必要でしょうが)。
>EはEsより半音以上上の音、FisはFより半音以上上の音、と体の使い方を意識すると出しやすいですよ。
これはとても肝心な事ですね、意識付けは大切です。さっそく、今晩から使わせていただきます。
>はむはむさん
Eメカ付きよりも、リング式オフラインの方が気になります。もっとも私はインラインで全然苦労していませんので、うらやましくはありませんが、Eメカつけて、オフラインにしたら、フルート本体に、何本の横棒(名称ど忘れ!)が乗ることやら…。さぞ、重いことでしょう(笑)。
>第3オクターブの Fis には物凄く苦戦しています(涙)
Fisはその使用頻度もEと比べたら格段に少ない(たぶん♭系音楽が多い、吹奏楽をやっていたら、本当に少ないでしょうね)ので、練習する頻度も少ないでしょうし…。おそらく日頃から高音Eで苦労している人は、その苦労の過程でFisも乗り越えてしまうのでしょうね。そういう事を考えると、Fis攻略のために、あえてEメカ付けないという選択肢もあるわけです。
>どなたかこの音を楽に出せる替え指を…
Hの三倍音でしょ…ううむ、詳しい方、フォローをお願いします。
私は最初からEメカ付きのフルートだったんですよね。だから、なしの運指って???って感じです。
我が家にいるフルート君達、Eメカないのあったかしら?
探してチャレンジしてみようかなって、週末はおちびのギター演奏会でした(泣)
>橘さん
橘さんも、最初からEメカ付きだったのですか? どうも、コメントをくださる方は、Eメカ付の方は最初からEメカ付だし、無しの方は最初から無しの傾向がありますね。無論、私も最初から無し人間なんですが…。
これは、最初からEメカ付の人は、なんとなく怖いので次もEメカ付を選択し、無しの人はそれに慣れてしまうので、次も無しで行くとか? そんなところでしょうか? 乗り換える人って少ないのかな?
あと、カバード式の人はEメカ付を選び、リング式の人は無しを選ぶという話もありますが、それは本当なのかな? もっとも、小夜子さんはEメカ無カバード式で、はむはむさんはEメカ付リング式だけど。
>週末はおちびのギター演奏会でした(泣)
いよいよ、なんですね。楽しみですね。
すとんさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
私のフルートはEメカ付なのですが、今第3オクターブの Fis に苦労してます。
練習曲の中で出てくるのですが、Fisが出てくると撃沈することが多く、よし!っと意気込んで吹かないと鳴ってくれません。
(私もEメカ付からEメカ付のパターンです)
先生は高音域のロングトーンをやるようになれば出やすくなるので、今のところは思いっきり息を入れて吹いてくださいとおっしゃってますが。。。
>ひなたさん
Fisはシャープ系の曲をやると、必ず出てきますね。練習曲の中で出てくるということは、シャープ系の曲の多い練習曲なんでしょうね。シャープ系は高音Eも高音Fisも両方出てくるので、本当にうんざりします(って、そんな事を言ってはいけないですね、反省)。
ひなたさんはFisの時だけ意気込んで吹くのでしょうが、私はEとFisの両方で意気込んでいます。今のところ、二倍大変だと思いますが…きっと慣れてしまうのだと思います。
>先生は高音域のロングトーンをやるようになれば出やすくなるので、今のところは思いっきり息を入れて吹いてくださいとおっしゃってますが。。。
自分自身、ここの罠から抜け出ていないのにアレですが、先生のいう通りにやるのが一番だと思います。だって、うまくいかなかったら、先生のせいにできるし(大笑)。
EもFisも鬼門ですね。先生についていても、これだけ苦労して嫌気がさしているのだから、独学の人(部活は除く。部活の人は、部を辞めない限りは戦い続けるわけだからね)たちは、ここらへんで挫折したりするんだろうなあ。
高音Eの変え指、トリルキーを使うのがあるとお教えしたのは良かったのですが、どっちのトリルキーかお教えしませんでした。どうも片手落ちで、すみません。
FとEの間にある、低音Cのトリルキーを使います。高音Eの指使いのまま、ちょっと中指をずらして、ほんの少し開ける感覚です。遠くで見てたらまずわかりません。
これ私の笛師匠から教わったのですが、ブラームスの交響曲第4番の最終楽章のフルートソロが高音Eから始まるのですが、プロでもちゃんと当たるか不安なんだそうです。
で、この方法を使うのですが、安心してEの音が出せるようになると、別にトリルキーを押さなくても出るんですよね。
ちなみに、すとんさんがおっしゃるように、高音F♯の有効な変え指はありません。あえていうと、H足の方が出やすいかな。
でもこれもちゃんと吹けるようになれば、C足もH足も関係ないですよ。がんばって変え指に逃げずに挑戦しましょう。
別便のメール確認しました。早速挑戦してみます。ありがとうございました。
>たかさん
トリルキーの替え指の件、わざわざ補足ありがとうございました。たぶん、めいぷるさんも教えてくださった替え指と同じだと思います。
で、二つあるトリルキーの両方とも、試してみました(笑)。結果、どっちのトリルキーを使っても、どうせ微妙な音程はアゴで修正しちゃうので、どっちでも良し(笑)。最初から替え指使う気満々なら、好きな方にすればいいけれど、「他人様に替え指を使っているがバレたら困る」とか「とりあえず通常の運指でやってみたら、Aが出ちゃったよ、どーする!」って時は、FとEの間にある、低音Cのトリルキー(左側のトリルキー)ですね。
でもね、替え指使うと、すごく楽になる。こりゃあ、麻薬だな。こいつに依存したら、通常の運指で高音Eが馬鹿らしくて出せなくなっちゃいそう。くわばらくわばら。とりあえず、雨の日のためにしまっておくか。
>ちなみに、すとんさんがおっしゃるように、高音F♯の有効な変え指はありません。
あ、やっぱり。Hの三倍音だから、いくら頭をひねっても思いつかなかったのですが、ないんだなあ、納得。
>あえていうと、H足の方が出やすいかな。
それは理に適っていますね。きっとそうだと思います。
>がんばって変え指に逃げずに挑戦しましょう。
はい、替え指は麻薬だと思いました。どうにもならない時のためにしまっておきます。
最初の30年以上前の1万円フルートはもちろんEメカなんて高級?なものは付いていませんでした。今の楽器も(ムラマツとはいえ)楽器店に何本も並んでたグレードなのでもちろん標準タイプ、Eメカなしです。
でも実は、今高音で一番苦手なのはAsだったり。Fis,G,Aが明るめの響きなので違いが目立つし、音程は悪いし、どーしたらいいんでしょ!と、下手なのを棚に上げて文句たらたら(笑) この辺はフルート個体やメーカーによって違うのかな?
あ、すとんさん
歌口への息の当たり方が正面、まっすぐじゃないと高音はとっても吹きにくくなります。博打化の原因の一つは多分、音に欲が出てきて(何も考えずに出ちゃった音で)満足できなくなったからってところだと思うのですが、唇に当てる当て方も鏡で確認してみるとよいかもしれません。(tomomi-alooohaさんのブログにあるようなやり方がホントはよいのですが、自分だけで出来るのは彼女の腕だからでしょう。私にゃ無理だし(涙))
なにはともあれ、気にしすぎずおおらかにがんばりましょ~。
私のムラマツEXはオフセットリングキーでEメカ付きです。オフセットリングというのはかなり珍しいそうで、私は、銀座の山野楽器で試奏したそのときに、たまたま1本だけ在庫があったのです。
実は、このフルートを買う何ヶ月か前に、同じEXのインラインリング(Eメカなし)を試奏したことがあるのです。そのときは、3オクターブのミは楽々と音が出ました。
「おお、これならEメカなんかなくても大丈夫だ」と、その時は思ったのです。
ところが、それから何ヶ月かして、いざフルートを買うために試奏したら、EXのEメカなしのカバードキーは3オクターブのミが出ないのです。「あれ?あれ?あれれ?」ってな感じです。インラインリングのEX(Eメカなし)は、それよりはマシだったかな。でも、前に試奏したときは出しにくく感じました。それで、結局Eメカ付を選んだわけです。
その前に使っていたYFL31という古い楽器(カバードキー)もEメカ付でした。
ファ♯は、今のところ自分で吹いている曲ではほとんど出てきません。音階練習では、最初の頃はちょっと音が出しにくかったですが、最近はそれほど出しにくいとは感じません。ただ、やはり3オクターブのその他の音に比べると、ちょっと出しにくい気はするかな。
追記ですが、私にとっては3オクターブのファ♯より、一番の鬼門は最低音のドです。調子が日によって違い、問題ないときはまったく問題ないのですが・・・・・・
>お散歩さんぽさん
>博打化の原因の一つは多分、音に欲が出てきて(何も考えずに出ちゃった音で)満足できなくなったからってところだと思うのですが、
これも一つあるでしょうね。似たような事を、この前、笛先生に言われました。それと関係しているのだろうけれど、最近、アゲハが重くて重くて…これは重量という意味でなく、たくさん息を吹き込まないと鳴らないということで、たぶん、楽に音が出るポイントをハズしているのだと思います。
>tomomi-alooohaさんのブログにあるようなやり方がホントはよいのですが
“きし麺の麺”という奴ね。要は、息を拡散させずに細く長くしてフルートのポイントに当てるということね。
スランプというのは、色々とつまらないミスが同時多発的に勃発している状態なのだなあ…とつくづく思います。
>なにはともあれ、気にしすぎずおおらかにがんばりましょ~。
ありがとうございます。おおらかに、はい、おおからに、頑張ります。
>inti-solさん
オフセットリングキーは確かに珍しいと思います。つい少し前まで「別に私は指が短いわけじゃないから、インラインでいいもん」と言ってましたが、ついさっきの練習で、Gisバーを空振りしました(恥)。きっとオフセットだったら指がバーにヒットしていたと思うと、何か悔しいです。
それにしても、inti-solさんもEメカ付からEメカ付の方なんですね。こうなると、フルーティストは、Eメカ付の方と、そうでない方と、すっぱりきれいに分かれるのかもしれません…って、そんなところで分派争いをしてどーする!
最低音のドとかレとかは、チャイナ娘だと私も鬼門です。まず出ません。ちょうどアルテの5課(ここではじめて最低音のドが出てきます)を練習をしていた頃は、もう、本当に出なくて、悔しい思いをしました。でも、まさにその頃、アゲハに替えたら、楽々出るじゃないですか。私は同じ人ですから、ほんと、フルート次第だったわけです。
ちなみに、チャイナだと、スランプのさなかであっても、高音Eも高音Fisも実は楽々出ます。これって、何なんでしょうね。
今のフルートを買ったとき、ムラマツEXからは3本試奏したのです。カバードキーとインラインリングとオフセットリング。前2者にはEメカがなく、オフセットリングにはEメカがありました。
で、実は音色が一番気に入ったのはカバードキーだったのです。でも、3オクターブのミがどうしても出なにくかったのです。
音色の好みではカバード>オフセットリング>インラインリング
3オクターブの出し易さではオフセットリング>インラインリング>カバード
でした。
音色を取るか3オクターブのミをとるか、悩みました。でも、結局カバードとオフセットリングの音色の差はごくわずか(インラインリングは結構違うと思いましたが)なのに対して、3オクターブのミの出し易さはものすごく大きな差があったのです。それで、Eメカ付のオフセットリングキーを選んだわけです。
押さえ易さという意味では、オフセットもインラインもそれほどの差を感じません。初めてインラインの楽器を試奏したときは左薬指が思ったところに来なかったりしたけれど、2度目以降は問題ありません。だって、ケーナの指穴はフルートのリングより遙かにでかいですからね。ケーナの指穴が押さえられるのに、フルートのリングキーが押さえられないはずはありません^^
>inti-solさん
>ケーナの指穴が押さえられるのに、フルートのリングキーが押さえられないはずはありません^^
おっしゃるとおりですね。フルートのリングキーに関しては、大騒ぎしすぎなのかもしれません。ケーナに限らず、たとえば吹奏楽なら、クラリネットのような穴の大きな楽器もありますが、穴がふさげないという話は聞きませんね。それとも、フルートをやる人は、特別小柄できゃしゃな人が多いのかしら?
Eメカ、やっぱりいいですよね…。でも、無くても私は頑張るぞ。
何だかお堅い話題ばかりコメントしてしまったけど、今日練習するときに、集中的に3オクターブのファ♯を出してみたけど、
やっぱり出しにくいです。やはりその日の調子に左右されるんですかね。今日は特に音が出しにくかった気がします。
あと、実は3オクターブの運指はまだ完全に体にしみこんでいるわけではないので、ゆったりした曲ならいいのですが、素早いフレーズは指がこんがらがります。しかも、実はシとドは、まだ運指を覚えていません。運指表を見ながら吹けば音は出るけど、見ないと吹けない。
(だって、そこまで高い音はあまり使う機会がないし)
やっぱり、系統立てて練習していない悲しさで、自分がやりたい曲で使わない音は、いつまで経っても覚えません。
でも、ケーナに比べるとフルートは圧倒的に3オクターブが出しやすいなと思います。
>inti-solさん
確かにおっしゃるとおり、あんまり3オクターブ目の音は使わないですね。特に、ラより上は滅多にないですわ。
私はポピュラーも吹きますが、ポピュラーフルートの場合は、オクターブ上げで演奏することが多いです。つまり、記譜音よりも1オクターブ上の音域を使って演奏するってわけです。これは、メロディーの音域の問題もあるし、伴奏楽器との兼ね合いもあって、オクターブ上げるのですが、オクターブ上げをすると、高音EとかFisはバンバン使いますね。今日は、次のレッスンに持っていこうと、サウンド・オブ・ミュージックの中の「Climb Ev’ry Mountain」を練習しましたが、高音Eはもちろん、高音AやBも出てきました。もう、びっくりです(笑)。