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ライブに出るので、音階練習をして首振りを習いました

 フルートレッスンに行ってきました。

 まずはソノリテの練習から…と言いたいけれど、ソノリテの練習は何となくうやむやになりました。宿題はきちんとやってきましたが「ソノリテは自分である程度やって、疑問が出たらレッスンで確認するという形にしましょう」「ソノリテは一つの課題を徹底的にやって納得したら次の課題に進むというもので、一生ものの練習なんです」「とにかく最初の課題を30日くらいやってみて、いい感じになったら、次の課題に進むでどうでしょう」とのこと。

 元々、自宅練習メインのつもりのソノリテなので、それでOKな私です。とりあえず、1番とそのバリエーション(つまり、半音下向進行と上向進行)の二つをワン・シーズンほどやってみますと返事。一日にあまり多くの課題をやらないように釘をさされる。二つの課題を日替わりくらいでやるのがちょうどいいのかな? とにかく、頑張って、ソノリテ毎日やってゆきま~す。

 だいたいソノリテの話が落ち着いたあたりで、世間話。

 実は次の日曜日に、近所のライブハウスで笛先生のライブが行なわれます。私もたぶんその日は予定があいているはずなので、先生に「次の〇〇のライブ、見に行くつもりです」と言ったところ「じゃあ、楽器を持ってきてください」と言われました。

 「楽器を持って行って、何をするんですか?」
 「それはもちろん、吹くんです」

 どっひゃー! なんすか? それ!

 急遽、先生のボサノヴァ・ライブに参加が決定。レッスンそっちのけで、ライブの打ち合わせが始まりました。

 「まず、何をやるか、決めないと…、ひとまず、今までレッスンでやった曲かな」
 「何をやると言っても、私はこれしかできませんよ(と言って、曲集のコピーを広げる)」
 「これ(愛のプレリュード)はどう?」
 「これは難しいので、できません(だいたい、まだ先生の前で披露すらしてないじゃないですか)。なんとかなるのは、こっちの三曲だけど、これ(夜のストレンジャー)は地味すぎるので、ライブ向きではないと思いますし、これ(ホワイト・ルーム)は変拍子なので、ボサノヴァ向けではないと思います。やるならこれ(踊ろよベイビー)くらいしかありません」
 「[笛先生、譜面をじっと眺めて]まず、これ(踊ろよベイビー)は決定。これ(ホワイト・ルーム)はどうかなあ…。当日、ドラムの人と相談しないと…。でも、たぶんこれ知っていると思うから、できると思う」
 「もし、難しかったら、変拍子をやめるという手は?」
 「そうね、全部をエイトビートにしてもおもしろいかもしれない。あと、この曲(夜のストレンジャー)は地味だけど、一応、用意しておいて。ライブにはこういう地味な曲も必要だから」
 「それはそうと、私は一体、何をやるんですか」
 「まず、テーマをやってもらいます。バリエーションは他の人が順番にやっていくから、気にしなくてもいいですよ。テーマをしっかり吹けるように練習しておいてください」
 「ところで本当に出演してもいいんですか?」
 「こういう機会でもないと、バンドと一緒に吹く経験はできないでしょう。経験を増やすというのは、良いことです。そうそう、譜面を人数分用意しておいてください。」
 「当日のバンドは…ピアノ、ベース、ドラムスですよね」
 「今回は、ギターも入りますので、4部ずつかな?」

 笛先生のライブはたいてい三部構成で、第1部は最近仕入れた新曲中心のステージ、第2部はゲストを交えてのセッションステージ、第3部はリクエスト&定番曲で構成したステージなんです。私も何度かライブを拝見しているので、何となく察しはつくものの、私が知っている第2部ゲストの皆さんは、ちゃんとしていたよ。たぶん今回も、きちんとしたゲストの方が私以外にも(当然)いるんだろうけれど、それにしてもねえ…、色々と不安ですわ。

 「ライブに出るとなると、音合わせが心配。音階練習をしましょう」とおっしゃって、先生、ピアノの前へ。まず低音ラでピアノに合わせてチューニングします。実は、これが今日初めての音出し(汗)。

 ピアノに合わせてロングトーン。低音ソから始めて半音進行で4Cまで行って、そこから低音ドまで降りて来る。4C以外はすんなり出る。やっぱり4Cは難しいね。

 「高いですねえ…フルートはどれくらい抜いてますか?」
 「ううん、1センチくらいかな?」
 先生、ピアノのラを叩き続ける。少しずつ頭部管を抜いて音を合わせていく。だいたいOKな感じになる。
 「今の状態で、どれくらい抜いてますか?」
 「1.5センチくらいですか…」
 先生、私のフルートを手にとって、ガコンと頭部管を根元まで一度入れて、ちょっとだけ抜く。たぶん3ミリくらい。
 「これでもう一回行きましょう」

 先生のピアノに合わせて低音ソを吹く。当然、高い。先生、目でもっと低い音を出せと合図。目一杯低めにコントロールする。先生、ひとまずOKという顔をして、上向進行開始。私は音程を気にしながら、吹き進めてゆく。やがてコントロールしきれなくなって、破綻するが、とにかく音楽はやめない。一巡して低音ソに戻る。

 「3オクターブ目が高いですねえ。フルートは元々高くなる傾向があるけれど、他の楽器と一緒の時には、そんな言い訳は通用しないから、音程もきちんとコントロールしないと。今、途中まではいい感じだったら、耳が悪いわけではなさそうだし…」と言って「これ、できますか」と言って、先生がフルートを吹きながら首を振り始める。

 私もそれを見ながらマネしてみる。

 「クチビルの形を変えるのではなく、アゴを引くんですよ」

 首を上下する事に、フルートの音が、まるでポルタメントをかけたように、無段階に上下していく。アゴと首の両方をいいバランスで動かしているようだ。まるで尺八を演奏しているみたい。尺八には“首振り”というテクニックがあるが、まさにアレ。マネをしてみるが、先生ほどスムーズにはいかない(当たり前)。

 「すとんさんは、アゴが硬いですねえ。毎日これ(首振り)を練習して、アゴを柔らかくしましょう。アゴが柔らかくなると、無意識で音程の調整をするようになりますから、音程について考えなくてもよくなりますよ」 ラジャー。

 「音程の問題は、本当は、毎日ピアノの伴奏でフルートが練習できれば、すぐに解決する事なんだけれどねえ…」と先生。それはちょっと私の場合、ムリよ。

 どうやらチューニングというものの考え方が、私の知っている、ギター(つまり弦楽器)とフルートでは少し違うのかもしれない。ギターは素の状態(つまり開放弦)でバッチリ音程を合わせていきます。楽器自体の音程をパーフェクトに合わせた上で、奏者が演奏効果を考えて色々と音程を変化させるので、最初のチューニングが肝心なわけだけれど、どうやらフルートの場合、楽器自体のチューニングはある程度大雑把でもいいらしい。楽器のチューニングは大雑把であっても、奏者の側がそれを演奏しながら、無意識に微調整して、バッチリの音程を作っていくものらしい。だからフルート奏者には良い耳が必要らしい。だからピアノ伴奏で練習した方が良いらしい。

 もっとも、フルートに限らず、音楽やるなら、良い耳は、程度の差こそあれ必要だけれどね。もし不幸にして、良い耳を持っていなかったら、音痴な演奏になるだけだし(…アイタタタ…)。

 これで今回のレッスンは終了。最後に先生がおっしゃいました。「フルートで何が難しいかというと、音の吹き始めと吹き終わり。指は練習すれば、すぐに動くようになるけれど、音の始めと終わりはいつでも神経を配らないといけません。そのための練習がソノリテですから、家で毎日きちんと練習してくださいね」 はい、練習だけは、いっぱいやらせていただきます。

 あれ、今日は一曲も吹いてないぞ。これで、次に笛先生と会うのは、ライブ会場だお。いやあ、本番前(それもいきなり直前)なのに、先生の曲チェック無しなんて、クラシック系のお教室じゃあ考えられませんよ。

 とにかく、次の日曜日はライブに初出演です。ま、小さな会場だし、そんなに肩肘をはる必要はないだろうけれど、一応、デビューです。目標はただ一つ「音楽を決して止めない(笑)」。ヘマをしようが、何をしようが、音楽さえ止めなければ、きっとバンドの人がどーにかしてくれるはず。(汗)背伸びしない、できるところを精一杯やる、力の限りを尽くす。この精神で行きたいと思ってます。

 祈っててください(願)。

 蛇足。ところで何気に選んだあの3曲、ボサノヴァになるの? だってライブは「ボサノヴァ・ライブ」よ。って、きっとボサノヴァにしちゃうんだろうなあ、先生のことだから。私はあの曲が急にボサノヴァになっても、対応できるかしら? 甚だ不安だわ…。

 蛇足2 来週のレッスンは何をやったらいいの、ライブの事に夢中になって、来週のレッスンの宿題をもらい忘れてしまいました。ダメじゃん。

コメント

  1. 野鳥 より:

     おお、念願の人前での演奏ですね。しかもバンドと一緒ですか羨ましいです。おめでとうございます。
     ボサノバ編曲ですか。もし差し支えなかったら演奏をアップしてください。

     お互い練習頑張りましょう!
     

  2. めいぷる より:

    しょーなん? R129沿い位までなら行かれそうだけど・・・・[E:heart02]

  3. こしひかり より:

    おはようございます。初ライブ出演、楽しみですね♪緊張するかもしれませんが、とてもいい経験になると思います。私も参加したいくらいです(笑)ボサノヴァ・ライブって私も聴いたことないのですが、お洒落な感じですね。

  4. すとん より:

    >野鳥さん

     ありがとうございます。そうなんですよ、人前の演奏なんですよ。うれしいです。もっともお客さんたちは私が目当てではない、つまり“アウェー”での演奏というのが、なんとも言えずグーッですね。

     味方はいないぞ、大丈夫か>私

     ともかく、音楽さえ止まらなければ、後はプロの方々がきちんとお仕事をしますので、気楽気楽。出を間違えようが、指を間違えようが、大丈夫なので、何の不安もありません。ただ、問題はすべてがアドリブで進行しますので、どのテンポで演奏するのか、イントロは何小節あるのか、私はどこで入ればいいのか、どこから誰がアドリブをかますのか、そのアドリブが終わったら次は何が起こるのか、…全く分かりません、はははは(汗)。

     本当に大丈夫なのか>私

    >もし差し支えなかったら演奏をアップしてください。

     録音および録画の予定は、現在のところ全くありません。だいたい、ライブって勝手に録音録画したらいけないんじゃないの? 違うのかな?

  5. すとん より:

    >めいぷるさん

     R129沿いではなく、どっちかと言うとR134沿いです。いわゆる湘南道路? エボシライン? 烏帽子岩付近です。ええと、駐車場は無いみたいですよ。残念ですね。もし、どーしてもの場合は、最寄りのコインパーキングを利用しろって会場のホームページに書いてありますって…んん? 出演希望者は審査が必要? え? 私、そんな受けてませんが??

     有名なジャズ・スポットなので、たぶん、これだけで分かる人には分かる会場です。

     ま、今回のライブの主役は(当然)私ではないので、ネット上では大人しくしているつもりです。

     あ、来ちゃダメって意味じゃないですが、宣伝しませんってことです。

  6. とろ より:

    ステージデビュー おめでとうございます
    ボサノバいいですね
    私 井上陽水派ですから・・・好きです
    人生何が起こるかわからないもんですね
    楽しまなきゃ損ですよね
    がんばってください
    成功お祈りします
    遠くて見にいけないので、陰ながら
    応援してます

  7. すとん より:

    >こしひかりさん

     緊張しません、たぶん。それよりも楽しみです。ワクワクしています。

    >ボサノヴァ・ライブって私も聴いたことないのですが、お洒落な感じですね。

     はい、すごくオシャレです。大人の雰囲気? 大人のデートに最適だと思います。ちなみに、アルコールを嗜みながら演奏を聴くのがルールです。それもビールとか焼酎ではなく、ウィスキーとかカクテルというところが憎いでしょ。そんなオシャレなライブに私が参加していいのか?と今更ながら戸惑っております。

  8. くろねこ より:

    ライブ出演ですか!?カッコいいですねぇ(^^)
    ボサノバ・・・良いですね~。
    プロの方と一緒に演奏できるなんて素敵です☆
    めいっぱい楽しんできて下さいね♪

  9. すとん より:

    >とろさん

     ありがとうございます。そうなんですよ、人生何が起こるか分かりません。先週の今頃は、ネットを見ながら、皆さん方があっちこっちで発表会があったり、本番があったり、そんな報告を見聞きしながら「いいなあ、うらやましいなあ…。私もどっかで歌ったり笛吹いたりしたいなあ…」と一人で愚痴っていたわけですからね。

     その上、クラヲタの私がボサノヴァですよ。ありえないっしょ。

     あ、井上陽水は私も大好きです。なぜ彼の詩が国語の教科書に載らないか不思議でなりません。今の教科書に載っている詩のどれと比べても、見劣りしないぐらいのグッとくる詩ばかりを書いている、素晴らしい詩人なのにね。ちなみに「少年時代」は一部の音楽の教科書には載っているみたいですが。

  10. すとん より:

    >くろねこさん

     ライブ出演です。ま、言葉で書くと、すごく格好良くなって、居心地悪いですけれど…。

     プロの方と一緒と言うか、プロのステージに混ぜてもらうわけです。プロの方々の仕事を邪魔しないようにしたいと思います。

    >めいっぱい楽しんできて下さいね♪

     はい、めいっぱい楽しんできます。たっぷりね。

  11. まきりん より:

    たくさんの方々からコメントついてますね~
    きっと、ロムラーの方々も、頑張ってって応援しているとおもいます。
    月並みな言葉しか贈れないのですが、
    演奏楽しんで下さいね。

    それにしても、以前笛先生のライブに行って、
    「不思議の国のすとん」というエッセイをアップされていましたが、
    こんなにはやく、不思議の国の住人になるとは、
    読者の私は予想だにしませんでした。

  12. うぉぉぉぉ、すげ~~~!!

    …す、すみません、興奮してしまった(ぜぇはぁ)
    ライブですかぁ。私、エレではやったことありますが、大丈夫、たぶん。(なんだその根拠も自信もない言い切りは>自分)
    いっしょにステージに上がったら同志ですから。いやほんとに。だからすとんさんは一人じゃないよ~ん。行けませんが応援してます。

  13. すとん より:

    >まきりんさん

     ううむ、「不思議の国の住民」になれるのかなあ…。まだ、あちらの世界の約束事とか、ほとんど知りません。おそらく、ステージ上では「借りてきた猫」状態になると思います。でも、それでいいかと思ってます。今回は経験を積みにいくわけですから(笑)。せいぜい、みなさんのお邪魔にならないように楽しんでこようと思ってます。

  14. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     ま、ライブそのものは、ロックバンドを[ちょびっとだけ]やってましたので、全く始めてというわけではありませんし(でも当時はギターとかベース。フルートじゃない)、笛先生のボサノヴァライブは何度か拝見しているので、何となく察しがつきます。

     ま、バンドリーダーは笛先生ですし、バンドの皆さんも「ウチのリーダーの生徒さんの演奏なんだから、ま、ここはいっちょう、遊ばせてあげるか」くらいになるのではないかと思ってます。

     ライブって、ある意味、ミュージシャン同士の火花を散らす戦いの場でもありますが、きっと誰も私には挑んでこないよなあ…(って、そりゃ妄想だって)。

     ま、テーマだけ、おとなしく吹いて来ようと思ってます。

     なんか、ハラハラしてきた。

  15. Cecilia より:

    おめでとうございます!!
    すごいなあ~!
    ただの発表会じゃなくて、ライブハウス・・・というのがカッコイイ~!
    テーマだけ・・・でも良い経験ではないですか!
    応援しています!

  16. すとん より:

    >Ceciliaさん

     すごいですかあ? だって、一曲丸まるってわけじゃなく、一番地味な“テーマ”のみ演奏ですよ。ま、経験を積むだけですよ。きちんと準備して臨む発表会には、全然及びませんって。

     でも、応援ありがとうございます。頑張ってきます、です。

  17. 通りすがり より:

    久々に書き込みますが、いつもちゃんと読んでますよー。
    ライブご出演とのこと、おめでとうございます!
    フルートでボサノバなんて、かっこよすぎ!楽しそう~。
    それにしても初心者とは思えない早さでステップアップしていきますね!真面目なすとんさんの毎日の積み重ねが、こんなに早くステージに立てることにつながったんですね。
    ライブレポートも楽しみにしています。
    楽しんできてくださいね♪

  18. すとん より:

    >通りすがりさん

     ライブにご出演はご出演なのですが、実態は“プロ奏者の方々に遊んでもらう”になっちゃうと思います。でも、プロの方々に遊んでいただけるなんてチャンスは滅多にないので、おもいっきり遊んでこようと思ってます。

     そうね~、確かに“フルートでボサノヴァ”って、かっこいいんですよ。実際、しびれるほどカッコいいんです。フルートってボサノヴァのための楽器じゃないかと勘違いしちゃうほどカッコいいんです、先生が吹くと(笑)。私? 聞かないでよ…。

    >ライブレポートも楽しみにしています。

     まかせてください!

  19. chiko より:

    ライブですね。ボサノヴァですね。格好いいですねえ。楽しいですねえ。思いっきり遊ばれてくださいね。

    レ・フレールがTV出演の時、司会の人とか、タレントとか、餌食(!!!)になりますよね。でもみんな、思いっきり楽しんでますね。あんな感じでしょうか。
    いいですねえ。羨ましいですねえ。人生には、タイミングってやっぱりあるんですねえ。

    ライブレポ、楽しみにしています。

  20. すとん より:

    >chikoさん

     タイミングと言うか、巡り合わせと言うか、これもそれもひょんなことから、笛先生に師事することになった事から始まったのだと思います。だいたい、クラヲタな私がフルートを始めるに当たって、クラシック系の先生ではなく、ジャズ系の先生に就くということ自体がありえない話なわけで…まさに「ヒョウタンから駒」というか「千載一遇のチャンス」というか…。自分でも、事の成り行きに戸惑っていましたが…この際だから、四の五の言わずに、楽しむことにしました。

     とにかく、演奏している方々の足を引っ張らないように、お客さんたちにブーイングを喰らわないようにと、そのラインで行きたいと思ってます。

     恥をかかせたらごめんなさい>笛先生 ってことで(汗)。

  21. あゆみ より:

    いやほんと、ボサノヴァでライブってカッコイイですね!

    おっしゃるとおり笛先生とのご縁からですね!

    がんばってきてください。(というか楽しんできてください・・・かな?)

  22. すとん より:

    >あゆみさん

     はい、“がんばる”というよりも“楽しむ”になると思います。もっと言うと“遊ばせてもらう”だと思ってます。だから、思いっきり遊んでくるつもりです。なかなか、そういうチャンスってないと、自分でも思いますもの。

     ただ、私の選曲(というか、せまいレパートリー)のどこをどういじるとボサノヴァになるのか、皆目検討もつきません。こればかりは…当日を待て!って感じです。

     でもでも、ボサノヴァって、実際にオシャレでかっこいい音楽なんですよ。なんなんでしょうね。

  23. myu より:

    はじめまして。
    フルート購入のあたりから、ブログを拝見しています。
    フルート購入のいきさつは、すごく面白かったです。
    すとんさんは習い始めてあまり間がない状態で、メーカー毎の違いや材質の違いが分かり、ご自分の好みも分かり、すごいなあと思いました。
    その他の記事も楽しく拝見しています。特にフルートはとてもためになります。
    私も今年に入って、フルートを習い始めました。(正確には再開した、再挑戦したというところです)
    なかなか音が出ない、出るようになった!と思っても又出なくなるの繰り返しです。
    この記事の「首振り」の練習について興味があります。
    以前の記事で書かれていましたが、私もオクターブチェンジの時は下顎を使うように習っていますが(練習している内に自分で気付いた、というのがすごいですね!!)、音出しの練習の時は出来ても、いざアルテで出てきた時はなかなか出来ません。
    首振りの練習で顎がやわらかくなれば、これもうまく出来るのではないか、と思いました。
    そこで、恐れ入りますが、「首振り」は、具体的にどのようにするのかを教えていただけないでしょうか?
    ぶしつけにこのような質問をして申し訳ありません。

    (ここでは記事違いのような気もしますが)ステージデビューの記事も拝見しました。すとんさんの舞台度胸にはただただ感服!です。

  24. すとん より:

    >myuさん、いらっしゃい

     ええと、首振りですね。これは音を出すためのテクニックではなく、微妙な音程変化をするためのテクニックです。つまり、ある音程とある音程(と言っても、せいぜい半音~全音程度まで)の間を無段階に自由にポルタメントするためのものです。つまり、音程の微調整のためにするとか、ギターで言うチョーキングやレバー操作のような音程変化をつけるためのものなんですよ。

     やり方は…よく分からない(笑)。すいません、先生のやっているのを見てたら、できました。私、フルートに関しては、この手の事が多くて、うまく説明できないのですよ、参ってます。

     分かる範囲で書きます。

     まず、顔を正面(目線を地面に対して水平な感じで)に向けてください。次にフルートを構えます。フルートの歌口は常に天井を向けるように心がけてください。フルートは下顎にきちんと付いていますか。その状態で、任意の音を吹いてください。

     そこからそのまま首を曲げて視線をやや下に向けると、自然と下アゴが引かれていき、フルートに吹き込む息の方向が前向きから下向きになり、音程が下がっていきます。

     次に正面からやや上に視線を向けると、自然と下アゴが前に押し出され、息の方向が前向きからやや上向きになり、音程が上がってゆきます。

     このように息を吹き込む方向を変えることで、運指や息のスピードを変えずに、無段階に音程を変えることができます。これを“首振り”と読んだわけです。フルート関係の記事を読んでいただけると分かりますが、私はどうも音程関係に問題を抱えていますので、こういうテクニックを教えられたのだと思います。

     ちなみに、アゴの動作の説明に“自然と”という言葉を添えましたが、これは「アゴの動き」が柔らかいと“自然”にそうなります。アゴの動きが硬いと、そういう変化は現れません。だから笛先生は私に『毎日練習しなさい』と言ったわけですね。

     オクターブチェンジの時の息の方向に関しては、首振りとはちょっと別の話になると思います。同じ運指でオクターブ違いの音がいくつかフルートにはありますが、あれの出し方のコツとして、息の方向を変えるというのを習いました。

     低いオクターブの時は、こころもち下方向に息を出し、高いオクターブに移るたびに、息の方向を前(上)向きにしていきます。ただし、これは首振りと異なり、高いオクターブに移動する時、フルートとクチビル関係がちょっと変わります。笛先生は「しっかりフルートをクチビルに付けなさい」と言います。これは、つまり『クチビルとフルートの距離を短めにすること』と『クチビルから出す息を細い息にしなさい』の両方を同時にしなさいということなのだろうと、勝手に解釈しています。

     あと、フルートを構えて息を吹き込んでも、音が出ないと言う時は…私の経験では、息がバラけていると出ないような気がします。息をしっかり集めて、フルートの歌口の任意の場所に、ビシっと吹き込んでやれば、ピーと音が出ますです、ハイ(な~んて、エラそうに書いて、ごめんなさいね)。

     ご参考になりましたでしょうか? 文字でのやりとりには限界がありますので、必ず、ご自分の先生やお仲間にご相談の上、進めてくださいね。変に誤解して、やっかいな癖をつけると、癖を取るのに大変な思いをすることになりますよ。

     でわでわ

  25. myu より:

    >すとんさん
    すぐにお返事をいただきましてありがとうございます。お礼が遅くなりすみませんでした。
    私は、首振りについて勘違いをしていたようですね(^_^;
    これはあくまでも音程を合わせるためのテクニックなのですね。
    とても丁寧な説明をありがとうございます。
    早速練習したいところですが………すとんさんの仰るとおり、先生に相談しながら練習したほうがいいみたいですね。
    実は最初フルートを始めた時、なかなか出ない音を無理に出そうとして、変な癖をつけてしまい、先生から”間違った吹き方をしている”、”変な癖がついている”と言われて、直そうとしたら、全く音が出なくなったという経緯があります。
    やっと変な癖が取れたところです。
    また、オクターブチェンジの説明もありがとうございます。
    具体的でとても分かりやすいです。
    音が出ないとき……指摘されると、思い当たります。たぶん口の穴が大きくなりすぎて、息が四方にばらけているかもしれないです(^^; 自分で練習しているときは、なかなか気付かないです(^^;;
    突然の質問にもかかわらず、とても詳しくて分かりやすい説明をありがとうございました。
    次回のステージも楽しみにしています。

    音程の記事拝見しました。私は大体音感も持っていないです……。先生のフルートやピアノを聞いて、かろうじて、”私の方が音が高い”、”大体合っているみたいだ(正確には聞き分けられないです)”という程度です。

  26. すとん より:

    >myuさん

     そうですね、ご自分の先生に相談されるのが一番いいと思いますよ。結局、文字だけの情報には限界があり、分かったようで分からなかったり、きちんと伝えたつもりで誤解されたりという事がたくさんあります。

     特に音楽は、非言語なものですから、元々言葉との相性は極めて悪いと思ってます。楽器の演奏もしかりだと思います。言葉ではない部分のコミュニケーションから多くを学べると思います。そういう意味で、音楽の独学はかなりリスキーなものだと考えています。

    >先生のフルートやピアノを聞いて、かろうじて、”私の方が音が高い”、”大体合っているみたいだ(正確には聞き分けられないです)”という程度です。

     私とほぼ同程度です。myuさんを、大体音感の持ち主として認定します(笑)。

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