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感情は息の吸い方で決まる

 これは時折キング先生がおっしゃることです。

 例えば、悲しい歌を歌う時、悲しい気持ちを表現しながら歌うわけです。悲しい気分を表現する細かいテクニックもあるのでしょうが、私レベルでは、そんなテクニックなど、まだ全然知らないから、気分的に悲しい雰囲気になって“情緒としての悲しさ”武器として、悲しみをなんとな~く表現できたらいいなあ…なんて感じで(回りくどくてすみません。つまり、テクニックの無さを雰囲気でカバーって感じです)やっております。

 で、その情緒的な表現なんだけれど、どこから始めるか? 例えば、悲しい歌の悲しさを表現するのは、どの時点から始めますか? 考えたことありますか?

 私は歌い始める時で十分ではないかと思っていました。歌い始めと同時に悲しくなればOKと思っておりましたが…、それでは遅いらしいのです。実際にやってみると、やっぱり遅いです。

 すでに歌い始める前から、そういう気分でないと、ダメなんですね。間に合いません。

 ではどこから? キング先生がおっしゃるには、息を吸う前だそうです。

 試しに悲しい歌を歌うつもりになってみましょう。ノーマルな気分で息を吸って溜めて、さあ歌おうとした時、そこでいきなりギアチェンジをして悲しい気分になれるか? なれそうな気がしますが、実際はダメ。どうも悲しくなりきれない自分がいます。

 どうやら、息を吸っている時に、すでに悲しい自分がそこにいないとダメみたいです。そして、息を吸う前に、悲しい気分になっておくと、自然と悲しい気持ちで歌いだせます。

 不思議ですね。つまり、歌いだす前にすべての準備を終えること。そして、準備万端の状態でで歌いださないといけませんって事なんだと思います。

 そうそう、課題曲が変わりました。「Nel cor piu non mi sento(うつろの心)」は終了。もう二度とお教室では歌わないそうです(笑)。今度は本居長世作曲(採譜?)の「とおりゃんせ」です。日本語の歌です。無伴奏の二重唱だそうです。イタリア古典歌曲とは方向性は違いますが、難しそうな曲です。はてさて、どうなるものやら。

コメント

  1. 松尾篤興 より:

    To Ston
    先日お約束の声門閉鎖の記事をアップしました。
    お目通し下さい。
    http://blogs.yahoo.co.jp/matsuoatsuoki/19707476.html
    松尾篤興

  2. すとん より:

    >松尾さん

     拝見しました。喉仏を下げる、口蓋垂をあげる、ハミング、口の中を広げる、倍音を増やす、響きを豊かにする…。色々な点がいきなり線でつながったような気がしました。感謝です。大変、ありがとうございました

  3. smilekumi より:

    とおりゃんせ。よく横断歩道でかかる曲のとおりゃんせですよね。
    日本の曲いいですよね。
    熊本の五木の子守歌も物悲しくて好きです。
    もしかして短調曲が好きなのは、性格が暗いから?、、なんて。

    フルートの先生にも嬉しいときは嬉しい気持ちで、
    悲しい時には悲しい気持ちでと言われたことがあります。
    私も息を吸う前からそういう気分に切り替えるようにします。
    いや~、ほんと勉強になります。

    相互リンクさせていただいてもよろしいですか?

  4. すとん より:

    >smilekumiさん

     相互リンクの件、OKです。こちらこそよろしくお願いします。

     日本の歌は、聞くのは好きですが、やはり歌うと難しいです(汗)。フルートで吹くなら、問題ないのですが、日本語をメロディに載せるのが難問です。日本語と西洋音楽の相性ってどうなのよ!と、時々考えちゃいます。

     それはともかく、日本の歌って、しみじみとしているメロディが多いですね。なんか、心にしみこんでくるような優しいメロディの曲が多くて、好きです。日本の風土って湿度が高いですから、メロディまでしっとりしちゃうんでしょうね。

  5. より:

    いいこと?がありました。
    趣味でやっているので、だめもとで応募したのですが、
    結婚式会場で演奏のバイトをすることになりました!
    時給はめちゃくちゃ安いんですが、専門家でもないので
    お金がもらえるだけでうれしい。ちょっとしたお小遣い稼ぎです。
    そういう場所ならフルートも華やかな音がいいですかね。
    曲もカジュアルな曲中心らしいので。
    9Kとかよさそうですか?

  6. すとん より:

    >かさん

     ギャラをもらっちゃえば、たとえバイトとは言え、プロじゃないですか、デビューじゃないですか。いやはや、すごいすごい。おめでとうございます。ぜひ、フルーティストの肩書の入った名刺を作りましょう(この部分マジです)。

     ところで、プロの笛吹さんなら、ゴールドフルートで演奏しないと、客になめられまっせ(大笑)。

     それはともかくとして、マジで9K逝きますか? あくまで私の感想ですが、9Kは素晴らしく吹きやすかったです。音が楽々と出ます。もう笛からびゅんびゅん出てきます。おまけによく響くし、音量も大きく感じました。「このフルート、ドーピングとかしてるんじゃないの?」ってぐらい凄いです。お仕事で使うなら、こいつは頼もしい相棒になると思いますよ。ただし、私の場合なら…です。

     フルートと演奏者には相性がありますから、マジで逝くにしても、必ず試奏して、相性を確認してからにしましょうね。見合い写真と仲人口だけで結婚を決めちゃいけませんぜ。

  7. Cecilia より:

    興味深い記事ですね。
    実は昔悲しい気分には現実の自分の感情を反映させていました。
    歌う時には自分の感情を入れていました。
    イタリア人の先生のレッスンで”Non Piangere!”と言われましたが、どうも日本人的感性だったかな・・・と反省しました。
    以来感情の出し方は要注意だと思っています。
    ピアノコンクールで情感の表現も採点基準ですが、外国の曲を日本人の子供がいかにも情感をこめて弾いているようでも、その国の人から見たらどうなのか・・・と気になっています。

    「とおりゃんせ」・・・う~ん、難しそうな気がする・・・。

  8. すとん より:

    >Ceciliaさん

     さすが分かってらっしゃる。「とおりゃんせ」難しいですよ。もっとも音域も狭いし、高くもなければ低くもないので、譜面づらは簡単なんですけれど、実際歌ってみると、かなりなもんです。日本の歌って、何か独特の難しさがありますね。でも、日本人である以上、日本の歌を避けるわけにもいきませんから、この際、正面からぶつかってみるつもりです。

     ”Non Piangere!”…「泣き声はダメ」「涙はいらない」「嘆きすぎ」、こんな感じでしょうかね。確かにイタリア人と日本人だと、悲しみも方向性とか表現方法とかに違いがありそうですね。だいたいイタリアって乾燥しているし(笑)。

     基本的に、クラシックの場合、必要なことはすべて(歌詞も含めて)楽譜に書かれているわけだから、楽譜に書かれているとおりに、適切にできれば、それで良いのでしょうか、それがなかなかねえ…。

    >外国の曲を日本人の子供がいかにも情感をこめて弾いているようでも、その国の人から見たらどうなのか・・・と気になっています

     外国人演奏による日本の曲の、素っ頓狂さを見れば、だいたい想像できます。所詮、音楽には国境があるってことですかねえ…(嘆)。

  9. フルートでも言えますよね。素早くハッ!!!と吸って、悲しいユッタリとしたメロディーを吹くのは至難の業ですよ[E:sweat01]

    やはり歌とフルート(管楽器)って関係が深い気がします。歌のお話、面白いです。

  10. すとん より:

    >お喋り笛吹きさん

     歌と管楽器は、テクニック的には若干違うところもあるのでしょうが、呼吸が音楽推進のエンジンという点で共通する部分が多いのでしょうね。

     全くの素人、それも初心者レベルですが、歌を歌いながら「これはフルートでも同じだな」とか、フルート吹きながら「やっぱり歌でできないことは、フルートでもできないや」とか、つまらない共通点を見つけては、一人で悦に入ってる毎日です。

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