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帝国劇場で「Beautiful」を見てきました

 表題の通り、帝劇でミュージカル「Beautiful」を見てきました。公式ページはこちらです。
 「Beautiful」は、キャロル・キングのバイオミュージカルで、アメリカではかなりのヒット・ミュージカルで、現在(wikiの)ブロードウェイのロングラン公演の一覧では、歴代28位で、あの「アニー」や「ラ・マンチャの男」よりも上位にランキングされています。
 バイオミュージカルというのは、最近の新しいタイプのミュージカルの事で、昔のポップス歌手の人生を題材に、そこに彼らのヒット曲を加えて、ミュージカルとして再構成した作品です。日本でも(映画ですが)クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」とか、エルトン・ジョンの「ロケットマン」などが有名です。
 配役は以下の通りです。
キャロル・キング:平原綾香
ジェリー・ゴフィン:伊礼彼方
シンシア・ワイル:ソニン
バリー・マン:中川晃教
ドニー・カーシュナー:武田真治
ジニー・クライン:剣幸
 使われる音楽は、キャロル・キングの単独作品(主に「つづれおり」から)はもちろん、彼女の歌手デビュー前の専業作曲家(ゴフィン&キング)時代の作品や、もう一組の主役である、バリー・マン&シンシア・ワイルの作品等々と、1960年代のアメリカン・ポップスのオンパレードって感じです。
 とにかく、音楽的には、ほぼ満点のミュージカルです。
 で、これらを歌う歌手たちが素晴らしい。もちろん、主役を歌う平原綾香がめっちゃめっちゃ凄いのはもちろんです。彼女の歌を聞くだけでも、お値段以上の価値があると思いますが、それに輪をかけて素晴らしいのは、色々な歌手の役を演じて歌っている、アンサンブルの方々です。
 ミュージカルでアンサンブル歌手の仕事と言えば、無名や黙役の脇役であったり、群衆として合唱を担当したりが主なのですが、このミュージカルでは、アンサンブルの方々が、いろいろな歌手たちの役(シュレルズとかライチャス・ブラザーズとかドリフターズやシフォンズとか)をやっていたりするので、合唱はもちろんですが、ソロもたくさん歌います。これがまた素晴らしいのです。
 とにかく、歌、歌、歌って感じの歌ミュージカルなのです。
 じゃあ、お芝居はどうでもいいのかと言えば、決してそんな事はないし、私が驚いたのは、平原綾香の芝居が上手いことです。平原綾香にはお芝居のイメージは全然ないし、私も歌はともかく、芝居は期待していなかったのですが、いえいえ全然そんな事はありませんでした。芝居も水準以上でした、いやあビックリ。
 ミュージカルですから、全編日本語で歌い演じられていますが、今回の訳詞は湯川れい子氏が担当されていますので、実に自然でいい感じです。
 あと、コロナ対策ですが、入場の際の体温測定とアルコールによる手指消毒。ロビーのソファーが間隔を開けて座るようになっている事と、退場する際に分散して順序よく退場する事…ぐらいかな? お客さんには観劇中であってもマスク着用のお願いが出ていました。そうそう、売店がグッズ販売に熱心ではなく、通販での購入を勧めていましたね。グッズ販売は大切なのに…ねえ。
 客席に関して言えば、一階席は間を空けずにみっちりと販売されていました(し、ほぼ満席でした)し、二階席は、コロナ怖い人向け(?)でしょうか、こちらは一つ空きで販売されていました(けれど、こちらもかなり埋まっていました)し、ロビーはいつものように人でごった返していました。
 舞台の方は、出演者たちは、マスクもファイスガードもせず、普通に近い距離で歌い演技し、抱き合いキスしていました。つまり、コロナ禍以前の演出のままでした。まあ、愛する二人が抱き合ったりキスするのは当たり前でしょ? それを距離を取って離れていたり、全く触れなかったり…の方が演出としては変なのです。コロナ禍以前の演出で、ほぼ一ヶ月、毎日毎日舞台を務めるのだから、出演者の方々はもちろん、スタッフの皆さんにも、厳しく摂生された生活が求められているのだろうと思います。公演中、感染者を出さずに公演を続けている事に、私は彼らのプロ意識を感じました。
 あと、バンドはオケピではなく、舞台裏にいました。また、舞台上には常にピアノが置かれ、曲によっては、出演者たち自らがピアノを弾いて、弾き歌いをしていたり…と、音楽寄りの舞台でした。
 とにかく、60年代のアメリカンポップスが好きな方にはお勧めのミュージカルです。ほんと、楽しくてすごいのよ。日本では無名なミュージカルですが、実になかなかすごいミュージカルですよ。
蛇足 ソニー・ピクチャーズがこのミュージカルの映画化の権利を買ったそうです。まあ、権利を押さえただけで、まだ具体的な製作には取り掛かっていないそうですが、もしも映画になったら、楽しいなあって思います。

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