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そうだ京都に行こう その1 なぜ私は京都に向かうのか?

 今年のお盆休みに、私たち夫婦は“GoToキャンペーン”を利用して、京都に旅行に行ってきました。
 と言っても、丸々“GoToキャンペーン”が利用できたわけではありません。…と言うのも、我々が旅行を計画し、予約等をしていた時は、まだ“GoToキャンペーン”の発表前だったので、当初はキャンペーンを利用しないつもりで、今年の夏の旅行の計画を立てました。だって“GoToキャンペーン”って、旅行会社経由で旅行を予約すると付いてくるあれこれのサービスなんですが、私たちは旅行会社を利用せずに、自分たちで直接予約を入れたので“GoToキャンペーン”の対象外なのでした。
 最初はキャンペーン適用を諦めていた私達でしたが、後から聞いた話では、たとえ自分で旅行を手配したとしても、ホテル代だけは“GoToキャンペーン”の対象になるらしいので、その部分だけ、後から申請しました。そりゃあ、政府に旅行を補助してもらえるなら、その方が嬉しいですからね。そんなわけで、フルではないにせよ、“GoToキャンペーン”の恩恵をちょっぴり受けた私たちだったのでした。
 “GoToキャンペーン”最高!
 さてさて。なぜ今回、京都に行こうと考えたのか? 私たちはこう考えているからです。
 その年にあれこれあって、大変な目にあった地域に何かしてあげたい。ボランティアとかできればいいのだけれど、それは無理。ならば、その土地に遊びに行って、お金を落として経済的に応援するのはどうだろうか?
 そんなわけで、今までも豪雨でメタメタにやられた四国に行ってみたり、台風被害の大きかった千葉に行ってみたりとしていたわけです。
 で、今年は京都です。コロナ禍の影響で日本全国、どこも観光地は大変な目に合っています。国境が封鎖され、外国人観光客は皆無です。一時、県境も封鎖され、日本人観光客もだいぶ減りました。ほとんどの学校では修学旅行は延期、または取りやめです。おまけに“GoToキャンペーン”への逆風もあり、帰省ですらダメ、一般人が観光地に遊びに行くのなんて、まるで悪魔の所業であるかのように喧伝されています。これじゃあ誰も観光には行けません。日本中の観光地は大打撃を受けているわけです。その苦しみは、観光地に住んでいる人間として、痛いほどに感じます。
 どこも日本中大変なら、規模の大きな観光地ほど困っているはずだから、どうせなら日本一の観光地に行ってみよう! と考えて、京都にしました。
 ま、どこが日本一の観光地なのかって、観光の定義とか視点、統計の取り方とかで変わってくると思います。正直、東京や北海道や沖縄だって、日本一の観光地かもしれないけれど、我々的に日本一の観光地と言ったら…京都なんです。別に深い理由はありません。ま、学校の修学旅行に行くくらいだから、日本一だろうって感じです。
 で、実際、京都の観光業は大変だと聞きました。ホテルはどこもスカスカ。神社仏閣はガラガラ。道はスイスイ。一年ほど前は観光公害がどうのこうのと言ってたのに、今や閑古鳥が鳴いているようなんです。
 ほんとなの? それってほんとなの?
 では、それをこの目で確かめてこよう。京都なんて、中学高校の修学旅行で行ったきりで、もう何も覚えていないから、いっそ“大人の修学旅行”って感じで、ベタなところを中心にまわってこようじゃないか。そんな事を考えました。
 ま、この記事をアップする事で「このコロナの時代に観光旅行なんて、不謹慎極まる」と怒り狂う人もいるだろうし、そういう人たちからのご批判は甘んじて受けたいと思ってます。ま、考え方は色々だし、正義なんて人の数だけあるものです。一部の人たちからはお叱りを受けるだろうけれど、私なりに考えて「今できる最善の事」をしようと思っただけの話です。
 確かに死神は怖いです。でも、貧乏神だって怖いんですよ。死神を恐れ、貧乏神が見えない人たちに、貧乏神の怖さを話しても通じないものね。私は、私なりに貧乏神の恐ろしさを知っているつもりです。ほんと、貧乏神は恐ろしい神様です。死神よりも人を死に追いやる神様だと思っています。だから今、観光に行きたいんです。
 もちろん、コロナには感染したくないし、感染させたくもないです。だから、できる範囲でバッチリと感染予防の手段はこうじてきたつもりだし、実際、今の所、我々はコロナにもかからずに健康です。で、旅行後、二週間以上の時を経て、今だに元気なので、こうして夏休みの京都旅行のご報告ができるってわけなのです。
 さてさて、というわけで、次回から旅行本体の話に入ります。よろしくね。

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