声楽のレッスンの続きの続きです。
実はここまでで私のレッスンは終了で、次は妻のレッスンになりましたので、私はしばし休憩に入りました。で、妻の発声練習がひととおり終わったところで、ドニゼッティ作曲「ランメルモールのルチア」の二重唱「Verranno a te sull’aure/そよ風にのって」になりました。
曲の出だしをどうしましょうかという話になりました。この曲は1幕の一番最後の曲なのですが、ここに至るまで、実はオペラでは、二重唱が何曲も連続しているのです。で、前の二重唱とこの二重唱の間に、つなぎの歌(レチタティーヴォみたいなものです)があるのですが、そのつなぎの歌から歌ったら、どうでしょうって事になりました。13小節プラスです。時間にして約30秒増えました。おまけに、ほぼレチタティーヴォなので、無伴奏です。
最初は「どうせソプラノだけだから」と安心していた私でしたが、実はテノールも4小節ばかり歌う箇所がありました。ほぼ無伴奏で5小節歌うのか? 音程外して、音が繋がらなかったら恥ずかしいなあ…と思ったものの、この部分での主役はソプラノなので、ソプラノが歌うと決めれば、それに従うだけなんだよね。
あ、やっぱり歌うんだ。はい、そうですか。じゃあ、私も練習しないと…。
さて二重唱のレッスンに入りました。全般的に音程が高くて、結構必死な思いで歌ってます。あんまり必死になっているので、細かいところが雑になっているようです。特に、無意識で息がキレギレになっているそうなので、意識してレガートに歌わないといけません。無駄にゴツゴツしてちゃダメなんだよね。
曲の終盤は、まだ戸惑いがあります。あっちこっちカットしているし、バリエーションもあるし、何より、目から火花が出ちゃくらいに音程も高いし…もっともっと練習して、無意識でも歌えるくらいに歌いこんでおかないと、絶対失敗しそうです。
最後に控える最高音Bは、比較的出しやすい音なので、勢いで無茶して出すのではなく、しっかりとノドを引っ張ってテクニカルに出せるように頑張りましょう。
そう、高音って引っ張って出すんだよ。そんな単純な事、単純だから理屈としては知っていたけれど、本当の意味では全然分かっていなかった私です。なんか、勢いとか力づくで出すものだと(そんな事は誰も言っていなかったにも関わらず)そう思って、長年やっていたわけです。
高音は引っ張って出す…これって本当に昔々から知っていました。そう言えば、最初に(20代の頃)歌を習ったT先生のところでは、よく注意されていました。ああ、だから知っていたんだな。
知識として知ってはいけれど、当時の私は全然できませんでした。筋肉をどうやって動かすのかが分からなかったわけです。で、分からないまま、合唱をやってみたり、キング先生のところで学んでいたわけです。分からないから、高音は力づくで出していたわけだから、よく失敗していたわけですね。
で、Y先生のところで学ぶようになって、少しずつ筋肉の動かし方を学んで、ようやくここまで来ました。まだうまく引っ張れない時もあるんだけれど、力づくで高音に臨むことはだいぶ減りました。ああ、自分の声帯を引っ張るだけなのに、私ったら、何年もかかっているわけで、ほんと、嫌になっちゃうよ。
と、まあ頑張って練習しています。これだけ一生懸命に準備をしているんだから、発表会はできるといいなあって思います。ほんと、頼むよ、マジです。やりたいんだよ、発表会。
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