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プッチーニは、やっぱり難しいと思うんだよね

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。
 まずは、イタリア古典歌曲の「Danza, fanciulla gentile/踊れ、優しい娘よ」です。
 発声練習代わりに歌いましょうって観点で選んだ曲なので、特に難しい事はありませんし、以前レッスンでやっている(2014年ですから6年ほど前です)ので、何となく覚えていたりもします。
 先生から注意された事は、子音の息の速度をもっと上げる事です。この曲は音程の平均値が割と高い曲なので、曲の冒頭部から高音部でメロディーを歌うので、それに合わせて、息の速度をもっと上げて歌いましょうって事です。
 白玉音符のところは、次の音符の音程を見据えて、それが感じられるように、前の音符を歌いなさいと言われました。つまり、次の音符は、今の音符よりも高いのか低いのか、それによって音符の歌い方が変わるわけだから、それを明確に示しながら歌いましょうってわけです。高くなるなら、高くなるなりの緊張感が必要ですし、低くなるなら、低くなるなりに声をしぼって狙う緊張感が必要です。ま、どっちにしても緊張感が必要で、ただただ脳天気に頭をからっぽにして、声を出していればいいというわけではないのです(汗)。
 一本調子になりやすい曲だからこそ、一本調子で歌うのは避けましょう。明確にメリハリをつけて歌いましょう…というわけで、音程が低めのフレーズと、高めのフレーズでは、歌い方を変えるのも、一つのやり方だなって思いました。低めのフレーズを無理無理に歌っても、声が疲れてしまうだけだものね。歌い飛ばすなら、曲の最後の部分で歌い飛ばせばいいわけで、そこまでは我慢我慢で参りましょう。
 歌う順番で行くと、次はトスティの「L’alba separa dalla luce l’ombra/暁は光から」になりますが、今回はパス。何しろ、レッスン時間には限りがありますからね。
 というわけで、次はプッチーニ作曲の「トゥーランドット」の「Non piangere, Liu!/泣くなリューよ!」です。
 Y先生が気にしていたのは、この曲を遅めに歌ってしまわないという事でした。確かに、白玉音符も多く、全体にゆったりとした構成になっているし、その一方で細かい譜も多く、ついついゆっくりめに歌いたくなりますが、きちんとテンポをキープして歌えば、そんなに遅くなることは無いのではないかと、私は考えています。少なくとも、ピアノの左手をしっかり聞いて歌えば、無用に遅くなることはないのではないかと思ってます。
 まだうまく出来ないし、もちろん説明も出来ないのだけれど、声には開いた声と閉じた声があります。いやいや、それ以前に未熟な声ってのもあるなあ。で、私は未熟な声から、ようやく開いた声になりつつある段階なわけで、歌うと、声が開きっぱなしになる傾向があるそうです。もちろん、声は基本的には開いている方が良いのだけれど、全部が全部開きっぱなしでは、おバカちゃんにしか聞こえないので、ところどころで声を閉じた方が良いわけだし、特に高音部は適度に閉じた方が楽に歌えるので、開きっぱなしではなく、ところどころ閉じた声で歌う…というか、声を閉じなさいと言われて、やってみました。
 閉じる閉じると書いてますが、感覚的には私の場合、閉じるというよりも被せるって感じかな?
 とにかく、言われた時はできるのだけれど、言われないと、やっぱり開きっぱなしになってしまいます。いや、それどころか、開きを抑えようとすると、閉じる前に、声が未熟な状態になりがちなので、しっかりした声で歌おうとすればするほど、声って開いていくものなのですね。まだまだ色々未熟です。
 この曲、最高音は高いBなんだけれど、Bを発音するのは難しいです。先生も「Aまでは簡単に行ける。Bから上は1音ずつ」と言ってますが、まさにそのとおりです。
 そんな高いBでも、その前の音の時に、しっかり立ち止まって、ノドを下に引っ張ってから、ノドを被せて、息を思いっきり吐くと…割と簡単に出せちゃうんだな。これ、不思議。準備がいかに大切かという事なのですが、焦りからその準備を怠って、失敗してしまうのだな。そこが問題なのです。
 高音の準備、いつも忘れずにしっかりできるようにしないと…ね。

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