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高音は息の準備ができてから

 声楽のレッスンの続きです。まずはシューベルトの「美しき水車小屋の娘」の 3番「Halt!/止まれ!」です。
 頑張って、子音をたくさんしゃべって歌ってみました。以前よりはだいぶドイツ語の歌唱としては良くなったようですが、実はまだまだ足りないようです。ドイツ語はなるべく子音を丸めずに歌うことがポイントです。例えば、同じ英語の歌を歌うにしても、米語で歌うのではなく、英語で歌うような感じかな?と思いました。そして、母音はイチイチ深く発声しないといけません。つまり、深くて粘っていて、それでいてパリっとした感じで歌うと、如何にもドイツ語歌唱って感じになるようです。
 この曲は6/8拍子なので、それを感じながら歌う事が大切です。また、もっと芝居がかって歌う事も大切です。つまり、音符を音にしただけの棒歌いじゃダメって事ですね。歌なんだから、もっとちゃんと歌わないと物足りないってわけです。
 とは言え、それなりに歌えていたので、今回で3番は終了です。次回からは4番の「Danksagung an den Bach/小川への言葉」となります。ちなみに、こんな曲です。
 音源は、定番のディースカウの1961年の録音からです。中声版ですから、私が使っている楽譜と同じモノです。こんな感じの曲を歌います(でもこんなにカッコよくは歌えない:汗)。
 さて、ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」より、テノールアリアの「Di quella pira l’orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」です。とにかく、この曲は軽く歌い飛ばすような感じで歌う事が肝心です。プロの音源を聞くと、声の重い人たちばかりが歌っているので、とても“軽く歌い飛ばすよう”には聞こえないのですが、それはそう聞こえないだけで、彼らは彼らなりに軽く歌っているようなのです。そこは持ち声の違いってヤツですね。歌の場合、聞こえるままに、それを真似して歌うのは、かなり危険ってわけです。自分の声なりに軽く歌わないといけないのです。
 トリルっぽいところは、ノドをリラックスさせて歌わないといけません。そのために、その部分の前にある3つの四分音符は、一つ一つ順々にノドを開いていく感じで歌った方が良い感じになります。ですから、このフレーズは2小節で1つの塊になっているので、2小節ごとにリセットしながら歌っていく感じになります。2小節ごとにノドを開いてリラックスして歌い、一度初期化して、まだノドを開いてリラックスして歌っていく…の繰り返しになるわけです。
 最後のC~高いAへの上昇跳躍音形は、最初のCをしっかりと長めに歌って、その歌っている間に息をAの高さまで持っていってから、高いAを発声するようにすると、うまく歌えます。決して、勢いとか(昔よくやっていて撃沈していたやり方である)ノドの力とかで高いAを発声するのではなく、腹筋を使って腹圧を高め、それで息を事前にAの高さまで持っていってから歌うのです。それが出来れば、かなり確実にAが歌えますが、逆に言えば、それができないうちにAを歌おうとすると、失敗するってわけです。ポイントは、息は高く、声を息に乗せて、軽く鋭く、少々高めに歌ってから調整する感じがベストなのです。
 難しいね。でも、頑張りますよ。

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