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私は独学を信用していない

 私は独学を信用していません。いや、話を一般化するのは、よくありません。正直に言えば「私は、私が独学で学ぶ事を全く信用も期待もしていません。それはただの時間の無駄遣いですらある」と思っているわけです。
 実際、私は、私に関する限り、独学でろくな結果を得られていません。
 今まで私は、独学で色々な事を学ぼうとしてきました。例えば、語学で言えば、フランス語やドイツ語です。先生について学んだ、英語や中国語から比べると、独学で学んだフランス語やドイツ語は、全くお話になりません。音楽でも、ギターやピアノは独学ですが、先生について学んでいる声楽やフルートと比べると、雲泥の差です。
 なぜ、そんな事になってしまうのか?
 一つには、独学だと長続きしないからです。なぜ長続きしないのかというと、飽きてしまうからです。なぜ飽きてしまうのかと言えば…私は基本的に飽きっぽい人間だからです(涙)。飽きてしまえば、誰も励ましてくれないので、長続きせず、やがて自然消滅してしまうのが、独学なのです。で、自然消滅してしまうので、上達する間もなく、やらなくなってしまうです。
 また、熱心に学んでいる時ですから、大した進歩はしません。と言うのも、私は飽きっぽいのに粘着質な傾向があり(例えば)練習曲をやっていると、いつまでも同じ曲をずっとやり続けてしまいます。なんか、納得できないんですよね。おそらく、先生について学んでいれば「そのくらい出来ていればいいです。次の曲に行きましょう」って言ってもらえるんでしょうが、独学だと自分が納得しなければ次の曲には行けず、その結果、いつまでもいつまでもかなり長い間、同じ曲ばかり練習してしまい、全然先に進めないのです。つまり、停滞しまくりで上達できない…ってわけです。
 あと、当然ですが、独学をしている私自身は素人です。語学であれ楽器であれ何であれ、今現在学んでいる事に関するノウハウは持っていません。正しいやり方なんて知りません。手本も無いので、何が正解なのか分からないまま、学び続けていきます。
 その結果、変な癖がついてしまったり、間違ったモノを身に着けてしまったり、堂々巡りの挙げ句、正解にたどり着けない事だってありますし、そういう間違った状態になっても、自分が間違っている事に気がつかない事だってあるわけです。勉強で言えば、正解が分からないのに、ただただ問題集を解きまくるようなもので、正解を知らないので、答え合わせができないのに、ただただ問題集を解きまくっているわけで、そんなの勉強じゃないし、学力なんて付かないよね。
 まあ、音楽の場合は、音源があったりするので、一応正解を聞けるけれど、音源がない課題だってあるし、語学、とりわけ会話ともなると、正解なんて合って無いようなもので、自分の答えが正しいかどうかが分からないわけです。
 さらに言うと、独学の場合、今現在の課題と言うか、克服すべき問題、身につけるべきテクニックが何なのか、それが分からないままで、五里霧中で歩いているような感じがあります。教則本を買ってきて、教則本に従って練習していても、今やっている練習曲では、どんな点に注意して学び、何を習得するべきなのか、知らないまま練習していたりするんです。自分が何を学んでいるのか意識できないため、上達も遅くなるし、つまらないどうでも良いことにこだわってしまい、全然前に進めません。
 さらに、独学だと自分のミスに気がつくことができないので、ミスがミスのまま放置され、いつまでたっても上達しません。特に、無意識の癖を修正するのは独学では難しいですし、変な癖も自分で気が付かないので、間違ったまま定着してしまいます。
 このように、独学ってのは、ろくなもんじゃないし、私の場合は、全然身についてません。時間の浪費と言われても否定できないところが悔しいです。
 とは言え、独学にも良い点はあります。
 例えば、極めて安価な事です。何しろ、指導者への謝礼がありませんし、教室に通う交通費もかかりません。お金は命の次に大切ですから、安価なのは、それだけで正義です。
 また地方在住者にとって、現実的な選択肢として、独学しかない場合もあります。と言うのも、地方には先生がいない事が普通だからです。先生について学びたいと思っても、先生が近所…少なくとも通える範囲にいないと、先生について学ぶことはできません。まあ、飛行機に乗ったり、長距離バスに乗ったりして、都会の先生の元に通って学ぶ…というのもアリですが、やはりそれは特殊な例で、ごく普通のオトナの習い事レベルではありえないです。そうなると、自然と独学で学ぶって事になるわけです。
 私には独学は無理です。性格的に無理ですが、独学でも学べる人には、独学は一つの学習行為として、それなりに有効なのだろうと思います。
 でもやっぱり、私には無理だな。

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