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先生の前でもじゃじゃ馬っぷりを発揮したのは、アゲハです

 フルートのレッスンに行って参りました。

 前回のレッスンでは、わずか10分程度でアルテの第3課を終えてしまった私ですが、さすがに第4課はそういうわけには行きませんでした。

 第4課も、一応すべて先生の前で吹きましたが、1番と4番の第1変奏の2曲が残ってしまいました。1番は全部四分音符なので、高音の発音のアラが目立ってしまったのでNGでした。4番の第1変奏は、音楽こそ停めませんでしたが、地味に3箇所ほどミスブローをしてしまったのでNGでした。仕方無いですね。

 とにかく練習が足らないというわけです。次回のレッスンまでに、たっぷり吹き込んでおきましょう。

 それでは、今回の注意点にいきます。まず最初の注意点は「丁寧に吹いてください」です。

 アゲハはツンデレにして、じゃじゃ馬な娘なので、ちょっとばかり吹くのが大変です。(アゲハのツンデレ&じゃじゃ馬の件に関しては、また後日書きます)

 今回のレッスンが、アゲハの初お目見えなので、挨拶代わりに先生にアゲハを吹いていただきました。チャイナ娘を軽やかに吹き上げた笛先生でしたが、アゲハのじゃじゃ馬っぷりには、ちょっと戸惑ったみたいです。とは言え、戸惑いは最初のうちだけで、すぐにねじ伏せて、きれいな音をアゲハから引き出していました。

 いくら相手が先生だからと言って、簡単になつくなよ>アゲハ

 先生の感想は「このクラスのフルートにしては、とても吹きやすいフルートですね」だってサ。ま、いいフルートって吹きづらいって言うからなあ…、「吹きやすい」と言っても「このクラスのフルートにしては…」という条件付きなのね。まあ、私にはアゲハが手に余ると言っても、それでもだいぶ手なずけやすいフルートなんだろうし、だから笛先生は購入を許可したんだと思う。

 でもね、先生でも少しは戸惑ってしまう、そんなじゃじゃ馬でツンデレなフルートがアゲハなのです。未熟なこの私に、この娘を簡単にねじ伏せることなどできるはずがありません。どうしても、中音の高い方の音を軽々出すなんて、私には至難の技。「よし、いくぞ! そ~れっ!」てな感じで「ド」とか「シ」とかを出すわけだけれど、それではNGなんですね。「乱暴に勢いだけで吹くと、どうしてもピッチが上がってしまうので、もっと落ち着いて丁寧に吹いてください」とのことです。「高音はお腹で吹いてください」とのことです。ラジャー。

 結局、歌でも笛でも腹式呼吸が肝心ってわけです。

 アゲハは気を抜くとすぐにオクターブ低い音が混じってしまいます。チャイナ娘では、そんなことなかったのにナ。それを回避するために、意識的に強めに吹くとピッチがちょびっと上がってしまう。そこがNGなのね。それを回避するには、息の方向を上から下に叩きつけるようにして、きちんと丁寧に吹き込むことが大切だそうです。がんばります。

 次の注意点「ピッチに気をつけて」は、前の注意と似ているようだけれど、実はかなり違います。と言うのも、この注意はアンサンブルでの注意なのです。

 アゲハはなかなか音程感の良い笛です。一度チューナーで音を合わせると、あとはどの音でもバッチリ、チューナーをキープする、なかなか良い音感を持った平均律的な娘です。

 しかし問題は、アンサンブルね。フルート二本のアンサンブルって、平均律じゃないのよね。いわゆる純正律でいきます。笛先生は、結構このあたりにはシビアです。平均率的なハーモニーだとNGを出します。「フルートに任せないで、もっときれいな音程で吹いて!」と何度も言われました。

 アゲハは音程感の良い娘なので、一人で吹く時は無頓着に吹き鳴らしても問題ないのですが、事がアンサンブルだとそうも行きません。

 実は多くのフルートが平均律的な音階ではなく、伝統的な、それゆえにメーカーごとに異なる独自の音階で作られているのだそうです。また同じ笛でも、奏者が違うと(骨格の違いとか、吹き癖とかで)音程の幅が変わってしまうのだそうです。私と先生では、使っているフルートのメーカーが違いますし(そう言えば、先生のフルートはどこのメーカーだろ?)、もちろん骨格も全然違う。だから厳密なハーモニーを作るには、常に耳を開いて、互いに歩み寄る微調整が必要なんだそうです。

 それなのに、アンサンブルの時に無頓着に吹かれてしまうと、なんとなくのハーモニーになってしまって、澄みきったハーモニーにはならないのだそうです。実際に先生と合わせていても、何カ所か、美しくないハモリがあったもんな。先生はそこのところを言っているのだと思う。このあたりの話は、合唱をやっている人なら納得してもらえると思うんだけれどな…。

 今まではウルトラ音痴なチャイナ娘だったから、先生も注意はしたけれど、できなくても仕方ない、みたいな感じだったけれど、今度は違う。アゲハなんだから、ピチッと合わせなさいって感じね。

 だいたい、無頓着とは言え、一応ハモっているんですよ。もしチャイナ娘でこのくらいハモったら、先生大喜びだと思うけれど、使用楽器がアゲハだとそうはいかないみたいです。アゲハだと無頓着に吹いても、なんとなくハモっちゃうのです。でも、それじゃあダメ。もっと美しいハモリを探していきましょうというのです。「まだ初心者だから、今のうちにきれいなハモりでフルートの音を覚えないとダメなんです」との事。きれいなハモリを覚えてしまうと、あとはどんな状況になっても、無意識でピッチを調整して、いつもきれいなハモリでフルートが吹けるようになるのだそうです。

 「悪い癖がつく前に、良い癖をつけてしまいましょう」です。最初が肝心というわけです。

 そうそう、この言葉を実感したのが、リング式の件のこと。

 私、アゲハのリングキイを一つもシリコンの部材等で塞がずに吹いているのですが、やはりこれも先生が言うには「悪い癖がつく前にリング式にしたから、簡単に対応できたのね。しばらくカバードでやってからリング式に行くと、前の癖を取るのに時間がかかって、なかなかうまくいかないのよねえ」だそうです。実際に、なまじカバード時代が長めにある人だと、(特に大人の場合)すべての部材を取り除くのに1年以上かかってしまう人もザラにいるんだそうです。ハモリ感覚もきっと同じことなんでしょうね。

 てなわけで、がんばっている私ですが、アンサンブルの時は、自分の音を聞きつつ、先生の音も聞いて、さらにメトロノームのリズムにも気をつけて…なんてやってます。ヘトヘトです。当然、目で楽譜を追っかける余裕はありません。指は半ば自動運転です。きちんと自宅で練習して、指が曲を覚えていないと、音楽が止まってしまいます。いいレッスンですね(笑)。おまけにミスブローがあっても、音楽は停めてはいけないのです。とにかくミスブローをしたら、作曲をしてでも前に進む! 音楽の停止は厳禁なのですよ。これまたいいレッスンじゃないですか(涙)。

 音楽は、(もちろん自分なりのレベルの話だけれど)間違いなく楽譜どおりに吹けるようになってからがスタートだね。だから自宅練習で、きちんと楽譜どおりに吹けるようになっていないと、先生のレッスンが無駄になってしまう。ああ、自宅練習って大切だ。

 とにかく、すごぶる集中してレッスン受けているので、冷房をガンガンにかけた部屋で、絞れるほどの汗をかいてしまいます。汗でフルートが滑る滑る…。

 次回のレッスンに向けて、第5課がまるまる宿題になりましたが…第5課って、すごく難しそう。指も舌も廻らないよ、メトロノームの速さについていけないよ。ああ、どうしよう。

コメント

  1. あゆみ より:

    すとんさん、リオさんのホームページご存じですか?フルートのことものすごくお勉強になりますよ。(と勝手に他人のページの紹介ですが)

    悩めるフルートビギナーのためにテクニックを理論的に書いていてくれてます。楽器のテクニック(声楽もだけど)言葉でわかりやすく説明するのって難しいからこれだけ理論的に書ける人ってすごいなと思います。

  2. すとん より:

    >あゆみさん

     リオさんって言うと「フルートの練習法」の方ですね。以前、検索で見つけて読んでみて、難しかったので「また今度」ってしました。いやあ、あそこ難しいよ。私はまだまだって感じ? なんか「コロコロ」読者の小学生が「蛍雪時代」を見ちゃったって感じかな?

     もう少しお上手になったら、読んでみようと思っているサイトです。

     何しろ、私は初心者と言っても、まだお尻に殻を付けているような、本当の本当の初心者ですからね。まだ離乳食を食べているようなものですから、あんまり固いものは食べれないんだよ。

     でも、ご紹介くださりありがとございました。離乳食を卒業したら、「お気に入り」に入れるつもりです。

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