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時代は変わるもの

 フルート合宿の連載を中断して、時事ネタを一つ放り込みます。元記事はこちらです。

 ついにマンガの単行本では、紙の本と電子書籍の売上が逆転したんだそうな。

 …時代だね。ちなみに、昨年の販売金額で言うと、電子書籍版が1711億円、紙の本が1666億円だったそうな。

 「なんだ、めっちゃ売れているじゃん」と思いがちだし、実際、マンガはまだまだ売れているわけだけれど、これでも業界的にはかなりヤバイのだそうです。

 業界全体で見れば、単行本以外のマンガの売上も含めて、今年のマンガ総売上は4330億円で前年比で2.8%減、ピーク時(平成7年:5864億円)から見ると、販売金額は3/4になってしまったそうな。業界的には危機も危機、大ピンチのようです。なにしろ、マンガの単行本が出版業界で一番売れている品目だし、マンガ単行本がこけたら、業界全体がコケかねないからね。ほんとピンチなんです。

 なので、この話は、電子書籍が紙の本の売上を上回ったという単純な話ではなく、電子書籍に上回られてしまうほど、紙の本の売上が落ちて、業界は大ピンチって話なんです。

 そもそも、マンガって、雑誌で読めば(コアなファン以外は)単行本なんて買わないし、その単行本だって、昨年は漫画村が大騒ぎしたけれど、今や(探せば違法だけれど)タダで読めたりするわけです。なので、若い人中心に「マンガなんてタダで読めるのに、お金出して買う奴なんてバカじゃん!」という風潮すらあるようです。

 マンガをタダ読みしていたら、漫画家がみんな失業しちゃうだろうが! 漫画家が失業しまくったら、新作なんて読めなくなるんだよ…と言っても、みんな目先の事しか考えないから、こういう言葉は届かないんだよね。

 それに「昔だって、立ち読みがあったじゃないか。店の店頭でタダ読みするのと、ネットでタダ読みするのと、どう違うんだよ」と言われると…私には返す言葉もないや、確かにそうだよな。

 となると、マンガの単行本の売上が減ったのは、結局、みんな、マンガを読まなくなったんだ…とするのが一番適切なのかもね。今の人たちは、昔ならマンガを読んでいた時間を使って、スマホで遊んでいたり、ネットをウロウロするようになっただけで、もしかしたら、マンガのタダ読みとマンガの売上凋落は大きな関係性は無いのかもしれない。

 だからと言って、違法サイトでマンガのタダ読みをするのは、奨励されるべき行為では無いけれどね。

 閑話休題。私自身も、マンガに限らず、紙の書籍を購入しなくなって数年経ちました。最近は電子書籍しか買いません。電子書籍で出ていない本は(楽譜以外は)買いません。それくらい徹底してます。いや、これ以上、ウチの中を本であふれさせたくないんだよ。だから、ブツとしての書籍を購入しない事にしたのです。たぶん、そういう人って増えたと思うよ。

 大きな書斎を作って、壁いっぱいに蔵書を陳列して悦に入るなんて、前時代のインテリさんなんだろうと思います。今どきの人は、そんな事はしないです。

 その証拠に…雑誌に関しては、まだまだ紙の方が強くて、電子書籍版は紙の本と比べると、わずか1/25程度しか売れていないそうです。だって、雑誌は読んだら捨てればいいんだもの。捨てるなら、今までどおりの紙のままでも特に不自由はないでしょ? 一方、単行本は(一応)保存するものね。捨てるものは紙でもなんでもいいのだけれど、保存するものは場所を塞ぐから紙は敬遠されているんだと思います。

 どんどん時代は変わっていくのです。

 明日はまたフルート合宿の連載に戻ります。

蛇足 こちらの記事によれば、今年になって、ニュースを新聞で読む人の数を、ニュースをネットで読む人の数の方が上回ったそうです。つまり、ニュースは新聞ではなく、ネットで読む人の方が多いって事です。こちらもまた、時代が変わっていくのでありました。まあ、新聞紙もかさばるものだし、回収業者はいるとは言え、回収サービスを利用するのも面倒なことには違いないので、最初っから新聞紙なんて入手しないに越したことは無いよね。ウチはもう20年以上前から、紙の新聞は購入していないです。でも、別に時事ネタは人並みの情報を持っているつもりですから、紙の新聞を読まなくても、別に困ってません。

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