実は私、知りませんでした。先日、日本中の音大のホームページをチェックしたれ…と思ってサーフィンをしていた時に気づいたんですよ。日本には、国公立の音楽大学って存在しないんです。私立学校しかないんです。
ほら、だって…、桐朋学園、国立音大、武蔵野音大、東京音大、洗足学園、昭和音大等々、みんな私立学校じゃん。
道理で、音大って、お金がかかるわけだ。
「あれ、東京芸術大学って国立大学じゃなかったけ?」
東京芸術大学って学校は、確かに国立大学だけれど、音楽大学ではありません。その名のとおり、芸術大学なんです。学部としては、美術学部と音楽学部の2学部があり、大学院としては、美術研究科と音楽研究科、映像研究科、国際芸術創造研究科の4つの研究科がある大学なのです。我々、音楽ファンは芸大を音大であると思いがちですが、あの大学は音大ではなく、音楽学部のある芸術大学だったんですね。
「じゃあ、公立大学に音大って無いの?」
音楽大学はないんです。でも芸術大学なら、愛知県立芸術大学、京都市立芸術大学、沖縄県立芸術大学の3つもあるんです。いずれの学校も、東京芸術大学同様に、美術学部と音楽学部の2学部があります。また、大分県立芸術文化短期大学は公立の芸術系の短期大学ですが、音楽科があります。
「国公立大学で、芸術大学以外に音楽の勉強できる学校はないの?」
実はあります。代表的なのが、各都道府県に一つはある、教員養成系の大学にある音楽教員養成課程がそれです。特に俗に“ゼロ免課程”と呼ばれる、教員免許を取得しない課程で学ぶと、一般の音楽大学や芸術大学の音楽学部並の勉強ができるようです。また、お茶の水女子大学の文教育学部には芸術・表現行動学科があり、その音楽表現コースでは、音楽の専門教育が受けられるようです。
というわけで、我が国には国公立の音楽大学は存在しませんが、音楽の専門教育を受けられるような音楽系の学部学科は存在するわけです。さすがに国公立大学ですから、これらの大学の学費は私立の音大と較べると、かなり安価となっているようです。
私立の音楽大学は、経済的に裕福でないと我が子を通わせ切れませんが、これらの国公立系の大学なら庶民の家庭でも、ちょっと頑張ると我が子を通わせることが不可能ではありません。ただし、どこの学校も(音楽的なレベルであったり、学力的なレベルであったり)レベルが高いので、それなりの準備が親にも子にも必要となるようですが…。
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コメント
お久しぶりです。
そういえば、私の出身大学(いちおう国立)にも、教育学部に、特設音楽課(科だったかな?)がありました。教員の養成というよりも、音大と同じような(音楽家を育てる)講義内容でした。実技試験のドレスコードは正装(男性は蝶ネクタイ、女性はドレス)だそうで「へぇ~」と思ったものです。
ちなみに私は工学部の機械科なので、実技試験のドレスコードは町工場の工員さんが着るのと同じ作業着でした(卒業後もメーカー勤務なので、やっぱり作業着が制服です)。
同じ実技試験といっても、ずいぶん違うものだなぁと思いました。
Hiro.MTBさん
ドレスコードか…。私はただの文系でしたから、実習のドレスコードってなかったなあ。あえて言えば、教育実習の時に来ていたリクルート用のスーツがそんな感じ? ああ、つまらない答えですね、失礼。