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2017年フルート合宿 その1 行きの話

 さて、この夏のメインイベント、フルート合宿の記事を、いよいよアップします。

 時期は8月の上旬、台風が日本列島にやってくるかもしれない(結果として直撃)時に、信州の野尻湖に行ってまいりました。湘南からの行き方は、上野東京ラインに乗って大宮に行き、大宮から新幹線で長野に行き、長野から北しなの鉄道(第三セクター)に乗って黒姫に行き、黒姫駅からは、ホテルの送迎バスで野尻湖畔にある現地に向かうという、交通の便的には、そんなに悪くない場所です。電車に乗っている時間も、おおよそ100分、60分、40分って感じで、そんなに遠くに出かけているって感じじゃありませんでした。それに、一番時間がかかる上野東京ラインはグリーン車に乗って行ったので、楽々でしたし…。

 グリーン車なんて贅沢な!…と思った方、いらっしゃったでしょ? 私もそう思ったのですが、ちょっと発想を変えてみたのです。

 新幹線を東京から乗るのか、大宮から乗るのか。実は、時間的には、東京から新幹線に乗っても、大宮から乗っても、長野までは、そんなに大きく変わりません。在来線である上野東京ラインに関して言えば、当然、東京よりも大宮まで乗った方が、若干時間多めなのですが、東京での乗り換えと、大宮での乗り換えは、かなり違います。東京駅での乗り換えは、東京駅自身がむやみやたらと大きいため、乗り換えに手間取ります。その手間を考えれば、時間的には、東京で乗り換えようが、大宮で乗り換えようが、長野の到着時間的には、ほぼチャラです。

 一方、乗車料金は…と言うと、新幹線の特急料金が、約1000円ほど違います。もちろん、大宮で乗り換えた方が安いのです。で、湘南から大宮までのグリーン車料金が約1000円なので、激混みの普通車に乗って、乗り越えの大変な東京駅で新幹線に乗るか、グリーン車で快適に行って、乗り換えの楽な大宮駅で乗り換えるか…という選択肢を並べて検討した結果、大宮乗り換えにしたわけです。

 まあ、新幹線にちょっとでも長く乗っていたいのなら東京乗り換えでしょうが、私、別に新幹線に、それほどの執着があるわけでないし、少しでも快適で楽な方が好みなので、そうしたわけです。それに、去年はスーツケースを宅急便で事前に送っていたのですが、今年はそれを止めて、自分でゴロゴロ転がしていく事にしたので、なおさら楽な方を選択したわけです。

 そんなわけで、早朝に湘南を出発し、朝ごはんをグリーン車内で食べて、午前のティータイムの頃には、長野駅に到着した私でした。

 ところで皆さん、長野県の県庁所在地って、どこだかご存知ですか? はい、長野市です。実は私、この年になるまで、長野県の県庁所在地は松本市だと錯覚していました。いやあ、小学校に勤めていた時は「長野県の県庁所在地は長野だよ」と児童たちに教えていたのに…いやあ、恥ずかしい。

 さて、なぜそんなに長野に早く入ったのかと言えば、例によっての“長野観光”が目的だったからです。今年も善光寺に行ってまいりました。

 実は善光寺は昨年行ったので、今年は東山魁夷館(美術館です)に行こうと思っていたのだけれど、東山魁夷館は5月から休館なので行けず、併設している美術館が椅子の展示をしていて「椅子じゃあなあ…」と思って、もう一度善光寺に行くことにしました。

 地図で見ると、長野駅と善光寺はそんなに遠くないので、昨年は炎天下の中、歩いて善光寺に向かった私でしたが、今年は最初っから善光寺行きのバスに乗りました。いやあ、いくら近いとは言っても、徒歩30分だよ。そこへ行くとバスは、10分間隔で走っているし、バスに乗っちゃえば、あっという間に善光寺だし、バス代だって大した金額じゃないわけだし、今年は素直にバスに乗りました。

 バスの乗車口に、ICカードの機械があったので、無意識にSuicaをタッチしたのですが、何の反応もしません。「あれ?」と思ったものの、他のお客さんもいるから、やむをえず、即座に乗車券を取って現金払いに変更して乗り込みました。他のお客さんたちは、みんなビッビッと快適にICカードが使えているのに…なんか変だなと思って、バスの席に座った途端にググってみたら、長野市のバスのICカードって“くるるカード”って言うローカル規格なんですね。善光寺という全国区の観光名所を抱えているのに、そこへ行くバスがローカル規格って、観光客の印象は悪くなるだけだよね。別にローカルのカードはそのまま残しておいたって良いんだから、Suicaは使えるようにしておいた方が、観光地としては良いのではないかと、余計な事を考えました。

 ってか、ど田舎なら分かるけれど、長野って県庁所在地なのに、Suicaが使えないんだね、意外だよ。不便だよ。それとも長野って、県庁所在地なのに、ど田舎なのかしら?

 さて、善光寺は…昨年と、ちっとも変わりなかったです(笑)。いや、昨年よりも人手がググンと減ってたかな? 何しろ、去年はアイドルグループの嵐の長野公演の日に善光寺参りをしたので、嵐ファンも来ていて、すごい人出だったのですが、今年は嵐は来ず、地元の祭り(びんずる祭り)があった程度なので、まあまあの人手でした。それと、昨年は山門入り口に“ポケモンGO禁止”の立て看板が堂々と掲げられていたのですが、今年はそれがありませんでした。でもまあ、嫌がられていることはしないが吉なので、善光寺内でのポケGOは遠慮しておきました。

 例によって、ゆっくりと善光寺を散策し、参道のお店で昼食を食べました。昨年食べた店はとても良かったのですが、せっかくだから…と言うので、別の店に入りました。

 入り口で席を案内されたものの、全然注文を聞きに来ません。別に店が混んでいるわけでもないけれど、店内には店員もいなくて、きっと調理場の方が忙しいのだろうと、のんびり待っていましたら、私よりも後からやってきたお客さんには、奥から店員が出てきて、さっさと注文を聞きに来て、あっという間に料理を提供しているじゃないですか? おいおい!…と思った私は(そのまま店を出ても良かったのだけれど)調理場に乗り込んで「注文を取りに来てくれよ」と懇願してしまいました(ああ、強気のようで弱気だなあ…)。

 この店の売りは…スケートの羽生結弦氏が昼食を食べた店という事で、店内には写真とかサインとか飾ってありましたが、いくら一見の客だからと行って、注文を取りに来ず、客を放置するとは、ふざけた商売をしてやがる、もうこれが最後だ、二度と来てやるものか…と思って、怒って待っていました。まあ、私、空腹だと短気になるという悪い癖を持っています。

 怒りが覚める間もなく、注文をして、あっという間に料理が出てきました。。本当に調理しているの?と思うくらいに、素早く出てきました。「これは大丈夫なのか?」と不審げに食べてみたら、いやあ、普通に美味しいじゃないですか? 注文した料理は、いわゆる天ざるだったのだけれど、料理が美味しかったので、怒りもどこかに行ってしまいました。

 美味いものを食べたので、怒りは収まったけれど、善光寺の周囲には蕎麦屋はたくさんあるので(悪意はないけれど)この店には二度と行かないでしょう(笑)。だって、他にも美味しそうな店がたくさんあるじゃない!

 で、昼食を食べて、参道をぶらぶら散歩しながら長野駅に向かいました。善光寺の土産は…唐辛子、仏具、おやき、味噌、そば…去年は目をキラキラさせて見入ったものですが、今年は昨年の繰り返しなので「ああ、そうだね」なんて言いながら、ぼんやりと駅に向かいました。で、長野駅に着いたら、ノコノコと北しなの鉄道に乗って、黒姫に向かいました。黒姫駅で、同門の皆さんと出会って、挨拶をして、一緒に迎えのバスを待ちました。

 待ちました…待ちました…でも、全然バスが来ません。あとで聞いた話では、ホテルの都合で送迎の時間が小一時間遅れることになったのだそうだけれど、その連絡はホテルからH先生に伝わったものの、H先生は自家用車で直接ホテルに行く人で、我々電車組ではなかったので、我々には何の連絡も来ず、結局小一時間、不安なまま黒姫駅に放置された我々でした。

 たぶん、野尻湖の人たちには小一時間なんて、ほんのちょっとの間なんだろうけれど、湘南育ちの私には、永遠にも思えるほどの長い時間でした。だって、小一時間あれば、あれも出来るし、これも出来るんだよ。時間、もったいないじゃん。

 で、しばらく冷房もない駅に放置された後、ようやくバスがやってきてホテルに到着となりました。ホテルでは、H先生が我々を出迎えてくれました。

 続きはまた明日。

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