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今年はタニシを購入してみた

 毎年、真夏になると、知り合いの農家さんに話を通して、金魚水槽のためのタニシを譲ってもらっています。譲ってもらっていると言っても、店で買物をするような感じでは全然なく、私自身で半日かけて、知り合いの農家さんの田んぼに行って、ドロの中に手足を突っ込んで、100匹前後のタニシを、それこそ“泥だらけ”になりながら採取しているわけです。

 まあ、半日かけて知り合いの田んぼに行くのがイヤなわけではないし、泥だらけになりながらタニシを取るのも案外楽しいものです。ただ、面倒と言えば面倒だし、以前と違って、真夏でも毎日たっぷり仕事をしている身となると、限られた休日をタニシ採取に使うのがモッタイナイ気もしないではないのです。

 そこで今年はタニシを購入してみる事にしました。

 実はネットで、期間限定で格安のタニシを販売している業者を見つけました。1200円で50匹。一匹あたり24円とは、確かに安いです。タニシって、ネットで買うと、1匹100円前後がザラだものね。1匹100円なら、100匹で1万円ですから、私も頑張って田んぼで泥だらけになってタニシ採集に励みますが、1匹24円なら100匹でも2400円。それならお金で解決しようか…という気持ちになったわけです。

 販売業者さんは四国の業者さんのようで、郵送料が1000円かかります。だったら…って事で、奮発して、タニシを150匹購入する事にしました。だって、郵送料は50匹でも150匹でも同じだし、だったら、たくさん買った方が割安感がするでしょ?

 で、タニシが到着する当日、郵便局から電話がありました。タニシは郵便局のゆうパックで配達されたのですが、郵便局の言う事には「中の水が漏れて、箱がびしょ濡れになっています。配送元に連絡したところ、中の荷物はタニシという事なので、荷物が届いたら、すぐに中を確認して欲しい」と言うのです。で、中を確認して、OKならば、そのまま品物を受け取ってもらい、ダメならば、荷物を配送元に戻します…って事なのです。

 まあ、タニシだし、タニシってのは乾燥しても全然生命維持には問題ない生き物だし、ヤバイのは、たんぱく質が変性するほどの高温だけれど、一応、保冷車で運搬しているようだから問題ないだろう…と思って、のんびりしていたのだけれど、いつまでたっても配達されません。すぐに確認が必要だと連絡が入ったから、じっと自宅待機しているのに、全然来ない…とブツブツ文句を言ってたら、電話から約2時間後にやっと来ました。お、遅い。

 さて、荷物を検めました。箱の中にはパンパンに膨れたビニール袋に入ったタニシたちがいました。特に問題なさそうです。箱の中で漏れていた液体は、タニシたちを冷却するために、箱の中に入っていた氷が溶けて、氷が入れてあったビニール袋から漏れ出ただけのようでした。問題ありません。実際、タニシたちは元気でピンピンしていました。

 郵便局のお姉さん(若いお姉さんが配送してくれました、夜も遅い時間なのにご苦労様です)にお礼を言って、さっそくタニシをビニール袋から取り出して、ガシャガシャ洗います。

 出るわ出るわ…泥がこれでもかってくらいに出てきました。郵送されて、その間にカラダの中の泥も吐き出しているのでしょうが、それにしてもたくさんの泥が出てきました。

 水洗いをして、ある程度キレイになったところで、塩入れて更に洗うと…これまた、これでもかってくらいに泥がでてきました。面白いです。そこで、キレイな水に一晩つけて、さらに泥を吐き出させてから、水槽に入れました。

 みんな、元気です。いやむしろ、毎年私が田んぼから採取してくる子たちよりも元気かもしれません(なぜ?)。まあ、いくら元気でもすぐに金魚に食べられてしまうでしょうが、それでも最低1年はもって欲しいなあっと思いました。通販で買えるとは言っても、季節商品だから、今しか買えないしね。

 そんなわけで、今年はタニシを購入しましたって話でした。

蛇足 実はタニシと一緒に、アナカリス(水草)も一握りぐらい入っていました。サービスと言うよりも、郵送中のタニシの生命維持のためでしょうね。で、この一握りのアナカリスをこのまま捨ててしまうのは勿体ないので、よく洗って、金魚水槽に入れてみました。カボンバ(いつも入れている水草)ならば、すぐに飛びついてかじりつく金魚たちでしたが、アナカリスを見たら、みんな逃げて、水槽の隅っこに潜んでいたよ。見慣れないモノは水草でも怖いんだね。やがて、危害を加えないという事が分かると、そばに近寄って、突っついてみるけれど…どうも食べないみたいだね。アナカリスは食べものと認識されていないみたいです。金魚の意識の中では、ガボンバとアナカリスは明確に食べられるものと食べられないものとして区別されているようです。まるで、同じ貝なのに、タニシは食べるけれど、イシマキガイは食べないのと、同じ仕組みなのかもしれません。

 金魚の考えていることは、いまひとつ、分かりません。

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