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ピコ太郎ってご存知ですか?

 ピコ太郎…実は私、つい最近まで知りませんでした。アンテナ低いなあ…(涙)。

 ざっくり説明すると…「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」という曲を世界的にヒットさせた日本人アーチスト…って事になります。実際、ものすごいヒットを飛ばしたわけです。

 分かりやすく、アメリカのヒットチャートの基準となる、ビルボードのシングルチャートで言うと、第77位に入ったんだそうです。ちなみに、今まで幾多の日本人アーチストがアメリカで成功しようと、レコード(古くてゴメン)を出してきたのですが、大半は討ち死にで、チャートに載ることができた(ひとまず“成功した”と言えるんじゃないかな?)日本人は、今回のピコ太郎で、やっと7名なんだそうです。

 以下に、その錚々たるメンバーを列記しますと…

ビルボードのシングルチャート(日本人掲載)

1人目 1963年 坂本九「上を向いて歩こう」第1位
           坂本九「China Nights(支那の夜)」第58位
2人目 1979年 ピンク・レディ「KISS IN THE DARK」第37位
3人目 1980年 Yellow Magic Orchestra「Computer Game」第60位
4人目 1980年 オノ・ヨーコ「walking on thin ice」第58位
5人目 1981年 Yutaka(横倉裕)「Love Life」第81位
6人目 1990年 松田聖子 & ドニー・ウォルバーグ「Right Combination」第54位
7人目 2016年 Pikotaro(ピコ太郎)「PPAP (Pen-Pineapple-Apple-Pen)」第77位

 こんな感じです。ちなみに、ビルボードにはチャートって、その音楽業界ごとにいくつもあるのだけれど、このシングルチャートってのが、ビルボードの王道中の王道のチャートで、ここが一番競争が激しい部門で、ここにチャートインしたなら、それはアメリカで売れた…と言えるんだそうです。

 そう考えると、坂本九って、ほんとすごいんだなあ…。1位を取っているし、2曲も入れているし…。それと、ピンク・レディの37位と言うのも、何気にすごいと思いますよ。YMOはインストの曲でチャートインですから、これもすごい事だと思います。オノ・ヨーコは、ジョン・レノンの追悼シングルですから、これは入って当然でしょう。Yutaka(横倉裕)さんって、誰なんでしょ? 私は知りません。松田聖子の場合は、デュエット相手の人気でチャートインですね。お相手は、当時のアメリカのアイドルグループ“ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック”のヴォーカルさんで、相方さんはチャートの常連ですから。

 それを考えると、ピコ太郎がやっちゃった事の凄さが分かると思います。

 で、そのピコ太郎の「PPAP (Pen-Pineapple-Apple-Pen)」って、どんな曲なのかと言うと…こんな曲です。

 なんじゃい、これ!

 …正直、私は驚きました…ってか、これが世界ヒットナンバー? 何かの間違いじゃないの!…そう思いましたよ。

 でも、この曲が世界で大ヒットした事は本当の事なのです。CDの発売はまだです(笑)が、すでにYouTubeでの再生回数は、9月30日~10月6日付全世界アーティストランキングで第1位を獲得しているのです。つまり、世界で一番聞かれたアーティストってわけで、この一週間だけで、1億3400万回も再生され、トータルで4億回以上も再生されているそうです。ちなみに2位のチェインスモーカーズ(アメリカの大人気デュオ。全米No.1を何曲も出してます)とはダブルスコアの差が付いているそうです。つまり、ぶっちぎりの堂々第1位ってわけです。

 すごい、すごすぎるぞ,ピコ太郎。その凄さを知らないのは、もはや日本人だけ?

 ちなみに、つい先日、ギネスにも「ビルボードホット100にチャートインした最も短い曲」(Shortest song to enter the Billboard Hot 100)として、ピコ太郎の「PPAP (Pen-Pineapple-Apple-Pen)」が正式認定されたそうです。ビルボードのみならず、ギネスも制覇とは、すごいなあ。

 ではなぜ、そんなにすごいピコ太郎の事を日本人が知らないのかというと、この人、日本人的にはアーティストではなく、芸人だからです。

 と言うのも、古坂大魔王という芸人さんが演じるキャラの一つが、この“ピコ太郎”だからです。「え? どういう事?」ってわけで、説明すると、ビートたけしが演じる“タケちゃんマン”とか、島崎俊郎が演じる“アダモちゃん”とか、志村けんが演じる“バカ殿”みたいなものが、この“ピコ太郎”だからです。だから、音楽畑の人が知るわけないのです。だってピコ太郎って、お笑いの世界のキャラだもの。だから彼が歌う「PPAP (Pen-Pineapple-Apple-Pen)」も、日本人の感覚で言えば、歌ではなく、リズムネタなのです。

 リズムネタ? そう、最近で言えば、オリエンタルラジオの「パーフェクト・ヒューマン」とか、8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」なんかと一緒。そう言われてみれば、そうでしょ? この曲って、リズムネタだよね。

 ちなみに、古坂大魔王という芸人さんは、昔、底ぬけAir-lineというトリオでコントをやっていた人で、ボギャブラとか爆笑オンエアバトルとかに出場していたので、それで知っている人もいると思いますが、最近では、すっかりメディアの露出が減っていたわけです。

 今回のヒットも、ジャスティン・ビーバーが「この曲、おもしれー」と自分のツィートで紹介したのがヒットのきっかけで、そういう意味では『逆輸入で人気沸騰』って事になるのかな?

 それにしても、すごいネタだと思います。私もこの曲を聞いて、しばらくの間は、無意識のうちに「アイハブアペーン、アイハブァナポー~」とか歌っちゃってましたからねえ。浸透力、半端ないです。

 しかし、こんなチンピラ風体が、世界的にはかっこいいらしいです。こんなゆるゆるのダンスが、世界的にはいい感じなんだそうです。こんな、単なるリズムネタなのに、世界的には、ちゃんとしたソングなんだそうです。

 何が受けるのか、全く分からないのが、ショービズの世界です。おもしろなあ…。

 しかし、今年の紅白に、ピコ太郎は出演するのでしょうか? 楽しみ楽しみですが…このキャラ、何の予備知識も無しにお茶の間に登場したら、顰蹙かわれてしまいそう…。ま、でもそれも十分アリっちゃあアリだよね。

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