フルートのレッスンに行ってきました。
今日は、ポケモンを狩りながら来たので、レッスン時間ぎりぎりになってしまい、妹殿のレッスンは見ていません。私がお教室に入った時は、妹殿は、ちょうど先生に、今後はそっちのフルートを吹くように…と言われていたところです。
そっちのフルート…とは、妹殿は、フルートを三本持っているのですが、そのうちの一本だろうと思います。前回のレッスンまで吹いていたのは、総銀フルートで、おそらく今回も総銀フルートでレッスンを受けていたのだと思いますが、それと合わせて手持ちのフルート(彼女は常にフルートを三本持ち歩いているのです)でも、先生の前でフルートを吹かされていて、前述の先生の言葉になったようです。
先生がそっちのフルートと言ったフルートは、全体的に古びていて、黒くなっているフルートでした。おそらく、彼女が長いこと吹いていた、以前のメインのフルートではないでしょうか? あの黒さは黒サビの黒さでしょうし、メカの部分の鈍い銀色はメッキが薄くなってしまった色だろうと思いますので、あのフルートは…おそらく管体銀?かなって思います。それにしても、めっちゃ吹きこまれている楽器です。
先生は、無理して総銀フルートを吹くのではなく、身の丈にあった管体銀のフルートで練習しなさいって言っているわけです。それに対して、妹殿は激しい反応ってか、反発ををしていました。よほど、総銀フルートを吹きたいのだと思います。今更、以前使っていた管体銀のフルートに戻るのはイヤなんだろうと思います。
調整をしてくるので、こっちのフルート(総銀)で吹かせて下さいと、何度も何度もお願いしてましたが、先生は、そのフルートは調整する必要はない。それよりも、そっちのフルート(管体銀)を吹きなさい…ってわけで、平行線となってました。
そこに私がやってきたので、話が途中で終了したわけです。先生は管体銀のフルートの頭部管にマニキュアで印をつけてくださいました。それが乾くまで、フルートを片付けるのは待っていなさい…ってわけで、すぐに私のレッスンになりました。
いやあ、お教室に入ってきて、息も整わないうちに、レッスンです。ちょっと焦りました。
急いでフルートを組み立てて、ぴゃーと吹けば、先生から「エクセレント!」と誉められました。音程がバッチリだったようです。その後のロングトーン練習も、前回同様に、バッチリでした。やっぱり、フルート合宿に行って、私も一皮むけたようです。
でも先生から「ちょっと吹きすぎだね。もっと響きを気にしてください」と言われちゃいました。いやあ、息も整わないうちのレッスンである事と、なんかその場の、和んでいない雰囲気と、妹殿の視線などなどを感じて、無意識のうちに吹きすぎてしまったようです。いかんいかん。
でもね、先生がレッスンできつい言葉を使っている時は、真剣な証拠なんです。先生、真剣でないと、きつい言葉を使いませんからね。よほど、妹殿の事を心配しているんですよ。だって、先生、妹殿をこんなにしてしまった前の先生の名前を聞き出そうとしていましたが…さすがに妹殿は前の先生をかばって、絶対にその名前をクチにしませんでした。だって、H先生って、この界隈の顔役だし、先生にらまれたら、この地でフルート教師やれないもんなあ…。
ちょっと自分が吹けるというだけで、他人にフルートを教えると、こういう生徒しか出てこないのです…とか、今回は、H先生、結構辛辣に吠えていたし…。二人とも、ちょっと血圧上がっているんじゃないですか?
私のロングトーン練習が終わっても、まだ冷戦っぽかったので、私が質問をしました。
実は合宿の時に、皆さんが先生から「スケールを吹きなさい」と言われて、スケールとアルペジオをササッと吹いたのですが、私はそういう練習を日常的にやっていないので、ちょっと付いて行かれなかったので、具体的にどんな音形で吹いているのかと尋ねたわけです。
音形的には、アルテ15課1章のe mollの8番のスケールとアルペジオの音形を使っていたそうです。うむ、ではたまに時間がある時(ってあるのかな?)に練習しておこう。
さて、エルステユーブンゲンの18番です。練習はしてありますが、まだまだだいぶ危なっかしい感じでレッスンに臨んだのですが、レッスンでは、最初の3小節目でこけたら、そこからこけっぱなしで、ついに戻れませんでした。実に無様です。私はたいてい無様ですが、ここまで無様だった事は、始めてかもしれません。いやあ、ダメじゃん。ダメじゃん。ダメダメじゃん。なんか、今日は場の空気が悪いんじゃないですか?
結局、18番と19番は不合格となりました。
次のプチエチュードは、途中でリズムが分からなくなってしまいました。指もいくつか間違えていたし…。吹き込みが足りない以前の問題です。特にリズムがうまく取れなかった所は、先生から激しい指導を受けちゃいましたが…まあ、自分が出来ないのだから仕方ないし、先生だって、健康とは言えない体なのに、そこまで気合を入れた指導だったので、なんか申し訳なく感じてしまいました。
とにかく、次回のレッスンに向けて、しっかりリズムと指の確認をしないとね。
さて、今週の雑談は…吹奏楽コンクールにまつわるお金の話…なので、ここには書けません(残念)。H先生は、以前はあっちこっちで審査員としてモテモテだった(今はその手の仕事はお弟子さんに譲ったそうです)し、その頃の話が中心だったんだけれど…まあ、音楽もビジネス、その中でも、吹奏楽はかなり成功したビジネスなんだと思います。先生も「演奏しているよりも、審査員をしている方が儲かるって、なんか違うような気がするんだね」と言ってました。まあ、演奏家のプライドが、そう言わせているんだろうと思いますが…審査員のお仕事だって、立派な音楽のお仕事ですって。
吹奏楽は人気があるから、関わる人が増え、組織も大きくなり、大きな組織はスケールメリットが生まれてくるので、色々と大金を生み出すわけで、それで吹奏楽の世界が潤い、次世代の育成に使われていくのなら、何の問題も(たぶん)無いと思うわけです。
いいじゃん、吹奏楽で儲けたって…サ。私は、そう思うよ。
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コメント
こんばんは。
> 先生、妹殿をこんなにしてしまった前の先生の名前を聞き出そうとしていましたが…さすがに妹殿は前の先生をかばって、絶対にその名前をクチにしませんでした。
こちらはピアノは弾けませんが、ピアノのレッスンであればテキトーなことかましながら5分くらいはできます。(かみさん相手限定)
頭の中ではCD(ライヴではない)で聴いた演奏が鳴っているので、そことの違いとかコメントすればどうにでもなります。
という話は置いて、この状況は信じられないくらい悲惨です。こちらはとても吹けません。
元師匠は少し熱が出ていてふら~としているときのほうが評価が高いくらい、その違いが判るのは昔から聴いているわずかな人達だけ、みたいな話をしていました。きちんと脱力ができてヘロ~~としているくらいで響きがきちんと鳴ればいい、とおもいます。緊張するととても吹けません。
フルートは木管楽器の中で唯一リードがなく直接息が音になるので、音は簡単にでますが、表現とかコントロールはなかなか厳しいものがあります。
失礼しました。
tetsuさん
確かにおっしゃるとおり、フルートでは緊張は厳禁で、私も疲れすぎてヘロヘロの時とか、発熱してフラフラの時のレッスンの方が先生に誉められる事が多いです。気合を入れて吹くと、却って叱られたりして…。
でも意識して脱力するのは、ほんと難しいです。だって、本音じゃあ、フルートをバリバリ吹きたい私だもの。でもバリバリ吹いちゃいけないわけで…ああ、難しい難しい。
こんばんは。
> でも意識して脱力するのは、ほんと難しいです。だって、本音じゃあ、フルートをバリバリ吹きたい私だもの。
全くその通りです。レッスンで元師匠に両耳押さえられたのはショックで未だに立ち直れません。そこを克服できたかできていないか、元師匠と連絡とりにくいくらいこわいです。が、ネタはモイーズかT&Gのどこか少しとオケスタ(題材はテキトー)あたりはなんとなく用意できるかもしれないのでレッスン再開をもくろんでいます。ここのコメントで元師匠ネタをフリ続けていましたが、再復帰できるかもしれません。ありがとうございます。
話題は変わりますが、先日TVで葉加瀬太郎が初めてヴァイオリンを持った方を教える、という放送をしていました。
ヴァイオリン構えて弓を落とすだけでD線ダウンとA線アップがきとんと鳴るところまで5分、それらしく音になってそのままを続けて葉加瀬と伴奏のバンドがD-Aに合わせてエトピリカを演奏していました。TV見てるだけで感動してしまいました。幼少期にこんな経験するととんでもない経験になります。
フルートとかピアノの場合、全くの初心者の場合どうなるのでしょうか?想像できません。
tetsuさん
レッスン、復活? それは良い事だと思いますよ、ぜひ復活されると良いと思います。
葉加瀬太郎の始めてヴァイオリン教室は、ライブの定番のようです。私は直接ライブを見に行った事はありませんが、テレビでライブの中継をすると、必ずやってます。ちなみに、協力はヤマハだったと思います。
開放弦をギーコギーコするだけで、名曲を演奏した気になれるんだから、本当によく出来たカリキュラムだと思います。
>フルートとかピアノの場合、全くの初心者の場合どうなるのでしょうか?想像できません。
以前はラ・フォル・ジュルネで、ヤマハとかヤマノとかが、全くの初心者講座をやってました。1回20分程度の講座ですが、ピアノとか弦楽器は、それなりにカタチになってましたし、終わる頃には1曲演奏できるようになってましたが…フルートに限らず、管楽器は苦戦していましたね。一応、カリキュラムは1曲吹けるように作ってあるのだけれど、たいていの人は、音を出せるかどうかってところで終わってました。フルートなんて、そりゃあ、なかなか大変でした。
ウチの妻と息子は、全く音が出せませんでしたもの。
ちなみに、私は“始めてのオーボエ講座”に行って、ちゃっちゃっと曲を吹いてきましたが、サックスとかクラリネットは無理でした。私は、ダブルリードは吹けても、シングルリードは吹けない人のようです。
最近、声楽レッスンの日記よりも、フルートレッスン日記のほうに興味津々です。妹弟子さまは、何か出口(いま我慢してこうしていればこうなれる、というもの。)を見られたらいいのでは、と思います。
椎茸さん
まあ、習い始めってのは、色々あるわけだし、妹殿の場合は、そりゃあアレコレあるわけで、他人事ながら、私も結構注目していたりします。もちろん、色々な癖を取り払って、普通にフルートを吹けるようになってほしいなあ…と陰ながら応援していたりもします。
でも、ほんと、最初の先生って大切だなって思います。そういう点では、私の最初の先生である笛先生は、良い先生だったと思います。声楽の方は…最初の段階で先生がいなくて、合唱団で見よう見まねで歌っていたのが、今でも悪い癖として残っていたりします。やっぱり、最初っから、ちゃんとした先生について習った方が、絶対にいいよなあ…なんて思うこの頃です。
すとんさん、こんにちは。
>ダブルリードは吹けても、シングルリードは吹けない人のようです。
私はシングルOKなんですよ。ダブルはそれなりです。
ちなみに小学校へ入る前に初めてハーモニカを触った時も、「吐く、吸う」のハーモニカも近所の幼馴染の所に遊びに行った時、丁度お母さんに練習させられて四苦八苦していたのですが、そのお母さんが「何でできないの?じゃああんた、吹いてみて?」ってことで、見ていたせいか一発OKで、何も苦労無く吹く事ができたのを覚えています。
でもね「これは歯が立たない!」と思うものもあります[E:coldsweats02]
何ですかね~?掴みが悪いというか、自分の中での流れが悪いというか、確信が無いと言いますか…言葉で表現するのは難しいですが、そんな時は苦労します。
meeさん
ハーモニカは好きです。小学校入学の時に単音ハーモニカって言う奴(ハ長調の音しかでない奴ね)を買ってもらって、喜んで毎日吹いていたくらいですからね。ただ、二年生になって、クラスのみんなは複音ハーモニカ(半音も出るタイプのハーモニカ)を購入したのに、私は買ってもらえなくて、音楽の時間なんて、何調の曲であっても、ハ長調のハーモニカで吹かなきゃいけなくて、なんかとてもイヤでした。当然、音痴なんだよなあ。
その時の悔しさもあって、オトナになってから、クロマチックハーモニカ(いわゆる、楽器としてのハーモニカ、結構高かった)を購入したのですが、ちょっと吹いて辞めちゃいました。理由は、吸い込むのがイヤだったから。そう、ハーモニカって、息を吐くだけじゃなく、息を吸わないといけないんだよね。子どもの頃は全然気にならなかったけれど、オトナになってから、息を吐き出すのは全然平気だけれど、息を吸い込むのがとてもイヤで…ハーモニカの演奏は生理的に無理となりました。
ちょっぴり残念だけれど、だからと言って、息を吸って楽器を演奏するのは、やっぱりイヤなのです。
>理由は、吸い込むのがイヤだったから。
大人になって吹く機会があったんですが、何となく気が乗らなかったんですよ。ほんの1分も吹かないうちにすぐやめました。
理由は、吸うのが嫌だったんです[E:bearing]
私の場合は…不潔そうなものを吸うのが嫌だったのと、吹いた息や唾に潤った金属や色々な匂いも嫌だったです。
子供のころは、そんな事に気がつきもせず、嬉々として吹いていたのに…大人って…嫌だわ。
meeさん
そうそう、おんなじ。別に楽器屋で新品を買ってきたんだけれど、なんか金臭いし、錆っぽい匂いもするし、息の湿気をエサに、なんかいろんなものが繁殖してそうで…。不潔…と言うと、ハーモニカ吹きの人に怒られちゃうけれど、そんな雑多なものを、本能的と言うか、生理的に、吸い込みたくなかったんです。
息を吐くだけのハーモニカがあったら、吹いてみたいですが…それじゃあ、ハーモニカとしては、たぶんダメなんだよね。
そうなると、鍵盤ハーモニカならOKって事になるわけです。鍵盤ハーモニカは息を吐くだけだからね。でも、鍵盤ハーモニカだと、ハーモニカとは、ちょっと音色が違うんだよ。あの哀愁は、鍵盤ハーモニカには無いんだよねえ…。それに鍵盤ハーモニカだとヴィブラートつかないし…。やっぱりハーモニカはハーモニカで良い楽器だと思うのです。演奏したくはないけれど(ごめんなさい)。
ハーモニカのお話、興味深いですね。
私も、ハーモニカは苦手です。吹く方は出来ますが、吸えないのです。
私の場合、吸うのが嫌なんじゃなくて、フレーズの終りでいつもの癖でついブレスをしてしまうのです。その次の音がレとかファだったりしたら…もう、肺は空気でいっぱいなのに、そこからさらに吸えと(笑)。
あと、初心者講座ネタでは、私の場合、木管楽器の中で最初から音が出せなかったのはフルートだけ。リード楽器はダブルもシングルも最初から鳴らせました(笑)。
発音体が無いフルートと金管楽器は今でも苦手です。せめて木管楽器であるフルートだけでも苦手意識を取り去りたいと思いながら、自宅練習してます。
私が思うに、発音体が無いということは、それだけ自由度が高いのだろうと。リードを鳴らすには、鳴るような特定の吹き方があるわけですが、それはリードが教えてくれます。鳴りそうな感触、というのがあるのです。言わば、間口が狭い。その狭い間口を狙えば初心者でも音は出せる。逆に、発音体が無いフルートの場合、何をやっても自由ということは、間口が広い中で鳴るポイントを探さなければならず、探しきれなければいつまでたっても音が出せないわけです。
なぜこのような事を言うのかというと、最近になって、リード楽器よりもフルートの方が音色の振れ幅が広いと思うようになったのです。どんな音色でも出せる、といえば良いのか?サックスにもグロウやサブトーンがありますが、あれはどちらかというと特殊奏法です。対してフルートは通常の演奏で様々な表情の音を出せる、と気付き始めました。その自由度の高さゆえ、音を出すポイントを見つけるのに苦労するのかな、と。
>ダブルリードは吹けても、シングルリードは吹けない人のようです。
おそらく、すとんさんは、シングルリードの間口を見つけられなかっただけかと。
Hiro.MTBさん
ハーモニカは、息を吸ったり吐いたりのバランスが良い曲だといい感じに演奏できますが、吸うばっかりとか、吐くばっかりだと、ちょっと興ざめになるのは、なんでしょうね? 他の管楽器なら、吐くばっかりなのに(笑)。
フルートはリードを使わない分、音色の振れ幅が広いという事も確かにあるだろうけれど、リードが無い分、奏者のカラダが音色に左右するんだと思います。だから、フルートって、色々な音があるんだと思います。
>おそらく、すとんさんは、シングルリードの間口を見つけられなかっただけかと。
うん、それは確かにそうなんだと思います。