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ソットヴォーチェで歌いましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 先ずレッスンの最初に、今後の発表会までのレッスンの日程を決めました。ボエームの全体練習ありの、通常レッスンありの、本番用のピアノ合わせありの…これから発表会まで、ほぼ毎週、いや週によって週2回の練習が入ることになりました。通常の発表会ですら、その準備は大変なのですが、今回はボエームのハイライト上演が加わりますので、通常の何倍も準備に時間と手間がかかるわけですが…それが不思議と苦にならない私です。大変は大変なんだけれど、楽しい大変さなので、心のどこかでウキウキしていたりもします。

 で、ボエーム以外に歌うアリアですが…決めました。チレア作曲の歌劇「アルルの女」のテノールアリア「E’la solita storia/ありふれた話(フェデリコの嘆き)」です。テノールにとっては、超有名曲で、知らぬ者のない名アリアなのですが、「アルルの女」というオペラが滅多に上演されないオペラであるため、テノール以外の方にとっては「聞いたことはあるけれど…」と言った程度の無名曲でございます(笑)。

 Y先生も「聞いたことはあるけれど…よく知らない。レッスンした事もないよ」との事なので、次回のレッスンまでに準備をしてくださる事になりました。…ので、ひとまず、この曲で決定なのですが、もしかすると来週、先生が「ダメ!」と言うかもしれませんが…でも、私はこの曲をとっても歌いたいので、書いちゃいました。

 ちなみに「フェデリコの嘆き」ってこんな感じの歌です。

 歌っているのは、サルヴァトーレ・リチートラですね。この人、交通事故で43歳で亡くなっているんですよね。ほんの5年前の話です。良いテノール歌手だったのですが…なんとも、残念な話です。

 さて、レッスンです。発声練習は…とにかく、音量を抑えて歌う練習をしました。音量を抑えると言っても、いわゆるppとか弱音とか「我慢して小さな声で歌う」ではなく“ソットヴォーチェ”で歌う練習です。ソットヴォーチェ…英語で言えば“ソフトヴォイス”です。つまり、優しい声で歌うこと。声を張らずに(しかしきちんと支えられた、よく通る声で)歌うことを練習しました。

 低~中音域は、まずまず行けますが、高音域に入ると、無意識に声を張ってしまう私です。先生曰く、声を張っているうちは高音は歌えない…そうです。初歩の高音は、まず響きで歌うことなんだそうです。高音を張って歌うのは、上級編なのですが、初心者がいきなり上級編にチャレンジしても、うまくいくはずがないので、まずは響きで歌えるように、ソットヴォーチェで歌う癖を付けていきましょうって話です。

 大切なのは、ソットヴォーチェで歌うこと。支えの弱い抜けた声(声を張らずに高音を歌おうとすると、私の場合、これになりやすいのです)とか、ファルセットで歌うわけではありません。ファルセットに落ちる直前のギリギリの声で軽く歌うのが良いのだそうです。

 ポイントは、しっかり支えるのだけれど、息は少なめで歌う。息を大量に使うと、どうしても乱暴な歌いクチになってしまうし、声帯を上手に響かせられないので、なるべく息は少なめで歌うのです。また同時に、ノドの奥をクイッと開ける事も大切です。具体的に書けば、軟口蓋をきちんと上に広げる事です。あるいは口腔部分の天井を高くする…とも言えるでしょう。とにかく、そうやって声帯を上に引っ張る事も、ソットヴォーチェ同様に大切なのです。

 とにかく、今回の発表会のボエームでは、Bまで使いますので、高音から逃げるわけにはいかないのですよ。頑張ろう。

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