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楽器を置き忘れた事って、ありますか?

 私、実は一度だけあります。

 あれは、当時の私のフルートの先生であった笛先生が、ちょっとしたアンサンブルの会を催して、そこに、ここのブログの愛読者の方と一緒に参加し、会の後に軽くお茶飲んだ(ってか、ミニオフ会をやったわけですが、その)時の事でした。おしゃべりがあんまり楽しく夢中になって、お店から出る時に、椅子の背に掛けておいたフルートをうっかり忘れて店から出てしまいました。

 私は気づきませんでしたが、一緒にいた方が気づいて「大切な楽器を忘れちゃダメじゃないの」と教えてくれたので、事なきを得ましたが、あのまま忘れてしまったら…どうなっていたんでしょうね。

 私はプロではありませんから、楽器が無くなったとしても、とても凹んで趣味を諦めるだけで済みます。別にそれで生活が壊れるわけでも何でもないわけですが、とても凹みます。凹んで凹んで、精神のバランスが壊れてしまうかもしれません。まあ私、こう見えても、メンタルが虚弱ですから(笑)。凹んで凹んで、それが原因でカラダを壊しちゃうかもしれないし、奇行に走るかもしれないけれど、せいぜいそんなモンです。

 プロの方が楽器を置き忘れて、それが出てこなかったら…シャレになりませんね。

 以前、ネットで読んだ事(だからうろ覚えなん)だけれど、あるフルートのプロ奏者の方が、コインロッカーに入れておいた、ご自分の仕事用のフルートが無くなってしまった(って、はっきり言って盗難ですね)そうです。プロの仕事用のフルートですから、当然、ゴールドフルートで、それもサブを含めて、二本消えてしまったんだそうです。

 色々と大変な事があったそうですが、結果として、楽器はその方の手元に戻ってきたそうですが、その間、とても心配だし、仕事にアナを開けるわけには行かなかったでしょうから、おそらく別の楽器をなんとか調達して、仕事はこなしていたのでしょうが、やはりこれは生活に直結する大問題だと思いました。ほんと、無事に戻ってきて良かった。

 楽器って貴重品ですからね。ましてはプロが使っているような楽器は高価ですから、盗む価値ありですよ。フルートもゴールドフルートになれば、けっこうなお値段がしますが、ヴァイオリンなどではフルートの比ですなく高価ですから、ほんと、盗難は怖いです。(もっとも、それだけ高価な品だと、換金するのも難しいかもしれませんが)。

 その点、私のフルートはありふれた総銀ですから、簡単に叩き売る事もできるでしょうし、売れば、小遣い程度の金額にはなります。プロの方の楽器と違って、悪意で盗まれたら、二度と出てこない可能性は大です。ですから、置き忘れから紛失してしまい、そのまま見つからない…なんて事もないわけじゃなかったと思うと、すぐに気づいてよかったなあと思いました。

 あの時以来、絶対に楽器を忘れてはいけない…と固く心に誓って、それ以来、フルートを持っている時は『肌身離さず携帯し続ける』を実践しています。例えば、お茶を飲むなら、フルートを肩から下げたままの姿勢でお茶を飲むとか…ね。もう、外で楽器を我が身から離さないように、本当に気をつけるようになりました。財布の入ったかばんは、網棚に置いても、楽器は網棚には置きません! それくらい気を使っています。

 皆さんは、楽器をどこかに置き忘れてしまった…なんて事は、ありませんよね。

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コメント

  1. chako より:

    おはようございます
    山形由美さんですね
    当時もすでにプラチナ管だったのかな?
    確かに二本ですね
    師匠にはコインローカーに預けるなんてとんでもないと怒られたそうな
    テオパルトさんのHPには紛失盗難情報出ていますが結構気のゆるみで忘れること多いようですね
    私は移動中は膝の上、ストラップは手に絡めておきます
    いくら中古でも大切な愛器
    二度と出会えないかもしれないですから

  2. すとん より:

    chakoさん

     そうですか、山形由美さんの事だったのですね、で、フルートはプラチナ管でしたか? それも二本。被害金額は相当なモノですね。で、私は手元に戻ったというふうに話を聞いてますが、実際も戻られた…のでしょうね。

     と言うわけで、ググってみました。

     事件が起こったのは2006年4月26日。東京駅のコインロッカーにフルートを入れたのが午前11時半。見つかったのが、午後1時の事。ただし、場所は東京ではなく川崎(なぜ?)。川崎の鍵のかかっていないコインロッカーにフルートが入っていたので、発見者(誰?)が不審に思って、近所の飲食店(どうして?)に届けて、その飲食店が翌日になって『フルート紛失事件』を報道で知り、慌てて警察に知らせた…という摩訶不思議な顛末になっています。

     ちなみにフルート、一本が700万円相当、もう一本が500万円相当だそうです。

     色々と解せない話ですね。

  3. tetsu より:

    > 楽器は網棚には置きません

    振動がよくない、とか聞いたことあります。どれだけ揺れるのか!?、今時これほど揺れる電車はないような気がします。網棚に楽器を乗せたことはありませんが。
    こちらは、リュックに楽器、譜面その他突っ込んでいます。荷物が一つであれば忘れることはありません。

    Lost and/or Stolen Flutes
    http://www.larrykrantz.com/stolen.htm

    いろいろ事件が起きています。Galwayの総14Kも記載されています。自戒を込めて気を付けたいです。

  4. すとん より:

    tetsuさん

     楽器に振動を与えるとネジがゆるみ、メカの調子が狂う…ので良くないと個人的には思ってます。

     私、カバンはよく網棚に載せます。と言うのも、重いし、邪魔になるからです。でも、さすがに楽器は載せません。やっぱり盗難は怖いですから。

  5. 在日日本人 より:

    世間一般の人は、フルートの価格を知りません。入門用のヤマハの値段でも、そんなに高価なのか!と驚く人が多いです。おそらく小学校の縦笛の延長でフルートを見ているのでしょう。

    金のフルートならシロウトでも高価だとわかるでしょうけど、銀ならどうでしょうね。ずいぶんキラキラして高そうな楽器だから五万円ぐらいするんじゃないの、と普通のおばさんなら考えそうです。

    フルートマニアの泥棒は別として、一般の泥棒はフルートの価値を知らないと思います。貴重品が入ってそうなバッグを盗んでみたら、楽器が出てきてガッカリというパターンが多いでしょう。泥棒にとって盗品の処分は、盗みそのものよりもはるかにリスクの高い仕事です。指輪やネックレスの貴金属ならどこでも換金可能ですが、フルートを買い取ってくれるところは限られています。フルートや時計のように、シリアルナンバーの入った盗品の処分は、泥棒にとってさらにリスクが高くなります。
    よって、フルートと知らずに盗んだ泥棒は、フルートの処分ができずに廃棄する可能性が高いと思われます。それは被害者にとっても、泥棒にとっても不幸なことです。

    泥棒にとって価値の低いものならば、フルートケースにメモを入れておくのも良いかもしれません。「このフルートを拾われた方はご連絡ください。五万円差し上げます」とあれば、盗まれても戻ってくる可能性があるでしょう。
    もちろん泥棒は盗んだとは言わずに、どこかの駐車場に置いてあったのを拾ったらメモがあって電話したとか言うでしょうけど、お互いにメリットがある取引だと思います。

  6. すとん より:

    在日日本人さん

     確かに世間一般の人は、フルートの価格なんて知らないでしょうし、まさかこんなに高価だとは思ってもみないでしょう。おっしゃるとおり、小学校の縦笛の延長程度にしか考えていないでしょうし、実際私だって、最初にフルートを衝動買いした(笑)時は、1万円のチャイナなフルートを購入したのですが、それだって“すごく高価な買い物”したつもりだったんですよ。

     後で、それが“安物買いの銭失い”だった事に気づいて、今の総銀フルートを買っちゃったわけですが(爆)。

     とにかく、そんなわけで、一般の泥棒がフルートの価値を知らないのは当然でしょうし、シリアルナンバー入りのモノを換金するのは、おっしゃるとおりに難しいでしょうね。で、廃棄ですか? さもありなんだけれど、それは楽器にとって悲しいことだな。たとえ盗品でブラックマーケットに出されても、きちんと吹いてくれる人がいるならともかく、廃棄じゃ、高価な楽器が泣いちゃうね。

    >フルートケースにメモを入れておくのも良いかもしれません。「このフルートを拾われた方はご連絡ください。五万円差し上げます」とあれば、盗まれても戻ってくる可能性があるでしょう。

     これ、名案! 確かに有効な手段かもしれません。“盗人に追い銭”なのが、ちょっとばかり悔しいけれど、自分の愛器が廃棄されるのは悲しいし、次の楽器を購入するための金銭的な負担を考えるなら、五万円なんて安いものね。

     あ、でも私はケチだから、五万円じゃなくて三万円って書いておこうっと(笑)。

  7. 在日日本人 より:

    >あ、でも私はケチだから、五万円じゃなくて三万円って書いておこうっと(笑)。

    これはある程度ケチな方が良いと思います。謝礼額が高すぎたら逆効果になります。このフルート奪還作戦は、南米によくある「人質ビジネス」に似たところがあります。

    謝礼を十万円とか二十万円とかにしてしまうと、「この楽器はそんなに価値のあるものなのか」と泥棒に思わせることになります。小売価格二十万円のフルートでも、二百万円のフルートでも、報酬額は低めに設定すべきです。泥棒からみれば、まあ少しは儲かるかなと思わせる額です。

    私自身がこの立場になったら、一円も払わずに取り返すシナリオを作ります。金の問題ではなく、泥棒退治です。弱者を装ってフルートさえ取り戻せば、逆に敵を脅迫できるネタです。

    ところで、私のアドバイスを真に受けて、実際に「謝礼メモ」を作る人がいたら危険なので、いくつか注意事項をあげておきます。

    メモの連絡先に書くのは「苗字」と「携帯の電話番号」のみ。下の名前と住所、自宅の電話番号を書いてはいけない。

    フルートの持ち主が女性の場合、事情を話して連絡先は信用できるタフな男に頼むこと。

    拾い主から電話がきた際に、それが公衆電話や非通知だったら泥棒の可能性が高い。番号通知でも泥棒の下請けの場合がある。泥棒はたいてい男だが、下請けは女性の場合もある。

    必ず敵と面会し、ブツと現金を同時に交換する。宅急便でフルートを送らせたり、金を先払いしてはいけない。

    宅急便で送ります、あるいは直接お届けします、と言われても、こちらの住所を言ってはいけない。宅急便をダメな理由は「精密機械なので心配」「そこまで迷惑かけられないからこちらから出向く」でよい。自分の住所は実在の県外の住所(マンションなどの集合住宅)を設定し、こちらには出張中でとか、今日は姉夫婦の家に宿泊とかでごまかす。

    敵にこちらの住所を知られると、新たな問題が生じる恐れがある。
    「高価な楽器を持っている人物なら金がありそうだ」
    「世間知らずのちょろい相手だ」
    と思われて、自宅を狙われるリスクが発生する。

    敵が面会を渋ったら、慌てて妥協してはいけない。
    「そちらの暇な時でよいので、こちらから取りに行く。住所を教えてくれ」、あるいは「また明日連絡をくれ」。
    相手が素直に電話番号や住所を言うのなら、それは泥棒ではなく「泥棒の捨てたものを拾った善意の人」かもしれない。

    最初の連絡でいきなり面会場所と時間を設定してはいけない。
    「後日、時間と場所を調整して連絡する」でよい。その間にじっくり作戦を練ることができる。

    面会場所の設定は、普通に取引するつもりなら「人気の多い安全な場所」。
    喫茶店を使うなら、備品から敵の指紋を採取することができる。うかつな泥棒ならフルートに指紋を付けたままだろうから、自分で指紋の上書きをしないように注意する。面会時に敵にペンを握らせて何かを書かせれば、指紋と筆跡が取れる。

    撮影や記録や尾行のために、最低一人は少し離れたところに待機させておくこと。

    会話は録音すること。

    警察同伴で捕まえるつもりなら、監視カメラのある、入り口が一つの駐車場施設のあるところ。この場合は警察がやり方と場所を設定してくれるだろうから任せればよい。

    現れた敵は泥棒本人ではなく、事情を知らない代理人かもしれない。私なら、パチンコ屋やスーパーでうろついている足の遅そうな爺さんに千円握らせて、代わりに金を取りにいかせる。その様子を離れたところから見張る。

    敵がフルートの本当の価値に気づいたとしたら、「実は今ここにフルートは持ってきていないのだけど…」という新たな展開になる可能性がある。敵にフルートの知識はなくても、ネットである程度の価値を推測するだろう。
    ムラマツフルートの場合は型式(DSやSRなどの商品名)が刻印されてないので、低価格帯のフルートのふりができる。

    敵は報酬額に満足せずに、プラスアルファを要求してくる。ここまで交通費がかかったとか、仕事を休んできたとか。フルートを取り返すまではその話にのるべきだが、実際にエクストラ料金を払う義務はない。

    大切なことは、あなたのフルートが高価であり、自分にとって非常に大切なものであることを敵に知られないことです。
    しょせん、泥棒にとっては換金することが困難な無価値のフルートです。どうせ換金できないものなら、捨てるよりも本人に返していくらか儲けてやろうと敵に思わせることです。

  8. tetsu より:

    > 楽器に振動を与えるとネジがゆるみ、メカの調子が狂う

    このあたりもよく言われています。フルートを横にして持ち歩くときはポスト側を下にするとかあります。リュックに詰めると縦になるので横よりは影響が少なさそうです。
    こちらは油さしを自分ではしていません。自分でさすとさしすぎてベトベトにってしまい、それ以降止めました
    かかりつけの楽器屋さんでは半年に1回は油さしとあわせて調整の確認したほうがいいといわれて、都度十数分の確認ですが通っています。油さしてもらうと管体の響きも余計な隙間がなくなるせいか全然違います。

  9. すとん より:

    在日日本人さん

     補足、感謝。それぐらい用心深くないといけませんね。最近の泥棒さんは多国籍化していますから、日本人の常識なんて通用しませんから、セキュリティの度合いは上げられるだけ上げておくべきでしょう。

     まあ、それ以前に、楽器を置き忘れなきゃいいんですけれど。でも、世の中何があるか分からないからこその用心とも言えます。

     そう言えば歳末ですね。私のようにあまり外出しない人間は気にしませんが、年始年末はスリや強盗犯の季節のようです。くれぐれもご油断召されるな、皆様。

  10. すとん より:

    tetsuさん

     そうそう、油差しも素人がやるべきではないそうです。私も半年に一度の調整の時に、分解掃除&油差しはやっていただいてます。なので、私のフルートは、いつでも絶好調です。やはり、面倒くさがらずにメンテはマメに…って事ですね。

  11. るき より:

    以前、某ギタリストさんがギターをモノレールに置き忘れたそうです(^^;
    ギターは一人旅で終点まで行って、無事に戻ってきたらしいです。
    さすがにギターくらいのサイズになると、気軽に持ち帰るわけにもいかないのでしょうね~。
    私はテキストを忘れてレッスンに行ったことはありますが、いまのところまだ楽器を置き忘れたことはないです(笑)

  12. すとん より:

    るきさん

     確かにギターともなると、置引きするにしても目立つし、エネルギーがいるし、何と言ってもギターであると誰でも分かるし、楽器は換金が難しいし、ギターは世間では安価なイメージ(実際は高価なギターも多数あるけれど)もあるので…無事だったのでしょうね。でも、だからと言って安心してはいけません。

     私、テキストを忘れたことはありませんが、たまに録音機を忘れてしまう事はあります。そうなると、その時のレッスンを振り返るのが難しくなるので、録音機を忘れないように気をつけようと思う次第です。

  13. chako より:

    >注油
    ムラマツさんは製造時期でオイル三種類有ります
    一般的なY社のオイルさすと固まる可能性あります
    やはり注油や調整はそういったこともわかる信頼おけるお店さんに頼みましょう
    ヤフオクでよくいる安価な調整は、学校出たての経験無い方が多いので避けた方が……(^_^;)

  14. すとん より:

    chakoさん

    >一般的なY社のオイルさすと固まる可能性あります

     それはちょっと怖い。やはり専用のオイルってのがあるわけで、たかが注油と言えども、そういう事が分かる人がいる店に頼みたいものです。

    >ヤフオクでよくいる安価な調整は、

     まあ、安いものには必ず理由があるわけです。良いモノなら高価でも売れるわけで、なぜそれがその値段なのかを考えて、納得した上で購入するのがオトナです。オーバースペックで高いだけのモノを買う必要はありませんが、必要条件を満たさない安物も買うべきではない…って事ですね。

  15. 在日日本人 より:

    >ヤフオクでよくいる安価な調整は、学校出たての経験無い方が多いので避けた方が……(^_^;)

    横レス失礼いたします。フルートではなく、時計のちょいとした事件を書いておきます。

    ロレックスを持ってきたお兄ちゃんがいました。先日オーバーホールに出したばかりだと言います。高級機械式時計は、定期的に分解掃除のメンテを行う必要があります。ロレックスのオーバーホールは、フルートの通常メンテよりも一桁多い費用がかかります。

    シリアルナンバー確認のために時計からブレスを外したところ、ラグの部分にホコリがみっちり詰まっています。これは時計が発売されて以来、一度もメンテナンスが行われていないことの証明のようなものです。

    お兄ちゃんがウソをついているようには見えなかったので、どこにオーバーホールを頼んだのか尋ねたところ、ネットで見つけたメンテサービスに宅急便で送ったとのこと。いくら費用がかかったのか聞いたら、相場の三分の一でした。

    後でその業者をネットでチェックしてみたら、会社組織でも自営業でもない単なる個人が、格安で時計のオーバーホールを引き受けています。ようするに、時計を送らせておいて、しばらくしてそれを送り返すだけで数万円儲けているわけです。実にわかりやすい詐欺です。フルートなら不具合が治っていないのに気づくかもしれませんが、普通に動作している時計なら一般人は気づかないでしょう。

    フルートにしろ、高級時計にしろ、持ち主にとってそれらは宝物のはずです。これらの機械装置の性能を維持するためにはプロによる正しいメンテナンスが必要になります。そしてメンテナンスにはそれなりの費用がかかるのは当然です。

    私が疑問に感じるのは、高価なものを買う時はみなさんそれなりに注意を払い、気合を入れて商品選びをするのに、それのメンテ費用となるとなぜか消極的になってしまう人が多いことです。

    私が百万円持っていて、中古バイクを買うとします。その場合、五十万円のバイクを買って、残りの五十万円は改造費や将来のメンテ費用に回します。
    百万円の絵画を買いたければ百万円使えば良いでしょうが、フルートのような機械装置を買う場合は、将来必ずメンテナンスが必要になることを意味します。将来発生するメンテ費用を考慮した上で、フルートを購入すべきでしょう。高価なフルートを買っておきながら、メンテに消極的なのは愚かな行為です。

  16. すとん より:

    在日日本人さん

     日本の製品には、本来必要な付属品を本体とは切り離して、オプション品として別売りにするという商習慣があるそうです。例えば、電化製品だと、専用ケースであるとか、AC電源であるとか、バッテリーボックスであるとか、モノにもよりますが『あると便利だけれど、無くても動作する』モノはオプション品扱いになるようです。

     なぜそんな事をするのかと言うと、本体の販売価格を少しでも安くしたいからなんだそうです。本来必要な付属品は、必要を感じた人がその都度買い足せばいいという、ある意味“合理的な”、ある意味“少しでも安いモノが好きな”日本人の心理を反映したものだと思われます。

     日本人って、節約好きだし、ケチを賞賛するし、お金を汚いものだと思ってますので、なるべく安価なモノ安価なモノと人々は考え、販売する側もそれに迎合していくわけなんだと思います。

     まあ、私は、そういう日本人気質を批判するつもりはありませんが、そういう考えの人は、道楽をするべきじゃないと思ってます。

     在日日本人さんのお話に出てきた高級機械式腕時計の所有なんて、道楽でしかありません。もちろん、フルート演奏なんていう音楽趣味だって道楽だし、声楽を習うことだって道楽なんです。オトナの趣味なんて、たいてい道楽ですよ。

     道楽って、節約の真逆の行いなのですから、そこをケチるようでは、一人前の道楽者とは言えないと思います。もちろん、我々の財布には限界があるわけだけれど、その限界の中で楽しめる道楽に限るべきだと、私は思うわけです。

     目先の安さに目がくらむと、安物買いの銭失いどころか、もっとひどい目にあう可能性だって否定できませんからね。道楽は、ケチるべきではない…と私は思ってます。

  17. 在日日本人 より:

    >道楽って、節約の真逆の行いなのですから、そこをケチるようでは、一人前の道楽者とは言えないと思います。

    まったくその通りだと思います。
    私はアマゾンで本を買う時、中古本購入の方が二百円安くなるなら、そちらをクリックします。コンビニの棚にヨーグルトが並んでいたら、迷わず一番安いものを選びます。
    逆に、趣味に関することなら金に糸目はつけません。もちろん限界はありますが、それは「精神的負担を感じる領域」が趣味の限界額だと設定しています。ママチャリで贅沢するつもりはないですが、スポーツ用自転車なら何十万円使っても平気ってことです。

    これらはどちらも同じ消費行動ではありますが、私は厳密に別のものとして認識しています。ヨーグルトに払う金とマウンテンバイクの部品に払う金は、私にとっては別の概念です。ヨーグルトで二十円高く買ったら損した気分になるし、二万円追加してさらに良いマウンテンバイクの部品をゲットしたら幸福になれます。高級フルートを買っていながらメンテナンスを渋る人は、フルートがヨーグルト化しています。

    趣味人は精神的に豊かな人であるべきと考えます。たとえ貧乏人であっても、金の使い方が上手なら、それは心豊かな人と言えます。金持ちだがセンスを伴わない人間は成金といってバカにされます。ゴールドフルートを持っているヘタクソよりも、ヤマハ211を上手に演奏する奴の方がカッコいいです。

    若い子にお小遣いを一万円あげて、これはあなたにとってはあぶく銭なのだから好きに使っていいよと言ったとします。
    貯金したり、友人と焼肉食いにいったりするなら、それは普通の庶民です。
    学術書を買う奴ならば、私は雇いたくなります。
    経済的に貧しい人間が一万円で花を買ったとすれば、あまりのセンスの良さに脱帽です。それは芸術家の選択です。

  18. すとん より:

    在日日本人さん

    >ヨーグルトで二十円高く買ったら損した気分になるし、二万円追加してさらに良いマウンテンバイクの部品をゲットしたら幸福になれます。

     これ、ものすごく良く分かる例えだと思いました。まさにその通り、フルートはヨーグルトじゃなくてマウンテンバイクなんだよね。

    >若い子にお小遣いを一万円あげて

     私が若い時だったら、まずは贅沢ではない外食(ラーメンとかカレーとか:笑)をして空腹を満たしたら、おもむろに本屋に行って本をを買い漁るでしょうね。三十前の私は、活字中毒者だったので、まず間違いなく、そうします。ただし、在日日本人の希望とは違って、学術書を買うかどうかは微妙です。買うかもしれないし、買わないかもしれない。学術書は、大学の図書館でも借りれるし、最新の書籍なら教授におねだりして研究費で買ってもらったり、自分のバイト代で購入していたから、わざわざあぶく銭を使ったりはしないかも。なので、普段の自分では手の出ない、ちょっと高価な書籍を買うと思います。当時の私だったら、図鑑とか画集とか買うかも。学生時代の私は、よく一冊ものの百科事典(当時はよく売っていたんですよ)をスミからスミまで眺めるのが大好きでしたから、辞書や辞典を購入したかもね。

     花を買うなんて…私って、それが選択肢に入らない人間なんです(汗)。たぶん、今でもそうです(大汗)。

  19. まきりん より:

    クリスマス、おめでとうございます[E:happy01]

    横レス失礼いたします。
    >花を買うなんて…私って、それが選択肢に入らない人間なんです(汗)。たぶん、今でもそうです(大汗)。
    奥様にお花をプレゼントしましょう〜
    あっ、普段から奥様にプレゼントしているから余計なお世話だったかしら。てへっ。

  20. すとん より:

    まきりんさん

     いやあ、正直な話、私、街のどこに花屋があるか、関心がないものだから、ちっとも知らないのです。いや、マジっすよ。なので、花は買えない(笑)。植木ならホームセンターに行けば買えるけれど、花は花屋に行かないと買えないのが不便だね。

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