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デジタル式とアナログ式

 先日、壁時計を二つ買いました。一つは浴室の時計。もう一つは書斎の時計です。当然ですが、時計屋に行って、あれこれと見比べて新品を購入したわけだけれど、今時の壁時計って、色々な種類があるんですね。

 いわゆる“鳩時計”を始めとする“からくり時計”は面白いですね。高価なものが多いので手は出ませんが、あれこれ工夫があって、見ていてなかなか楽しいです。いずれは一つぐらい欲しいです。でもあの手の時計って、一時間ごとに大騒ぎするわけですから、寝室とか居間(テレビ見る部屋)には置けないよなあ。

 壁時計となると“振り子時計”も、ちらほらあります。私も以前、居間の時計を振り子時計にしていた事もありますが、現代の振り子時計の振り子って、フェイクなんですよね。昔々の振り子時計は、振り子が振れることで、時間の正しさをキープしていたわけですが、今の振り子時計は基本的に電池式時計なので、振り子の有無に関わらず、正確な時刻を刻むわけで、振り子と時間は全く関係ないのです。関係ないどころか、振り子を振り続けるための動力が別に必要だったりするので、普通の電池時計よりも電池を多く使うし、案外、振り子の部分って電力を食うらしく、簡単に電池切れになって、振り子が止まっちゃったりするんです。

 振り子時計は、見ていて癒されるんですが、ちょっと電池を使いすぎる傾向がありますし、振り子が止まったまま時を刻み続けていく振り子時計は、見ていて、物悲しいものがあります。

 時計と言えば、デジタル式とアナログ式があります。デジタル式は時刻を直接数字で表示するタイプの時計で、多くの場合は液晶画面を使っています。一方アナログ式は、旧来の針がグルグル回るタイプの時計です。デジタル式であれ、アナログ式であれ、今は電池で動く時計が主流で、時計の心臓部である時刻を刻む部分はほぼ同じで、それをどう人間に対して表現するかという表示タイプが違うだけ…とも言えます。

 腕時計などでは、両者の勢力も拮抗していますが、壁時計では圧倒的にアナログ式の時計の方が数多いです。やはりアナログ式の方を好む人が多いのでしょうか? あるいは、腕時計ではデジタル式も多いので、壁時計ぐらいはアナログ式の方が喜ばれるのでしょうか?

 私の腕時計は、いわゆるデジアナ式と呼ばれる時計で、アナログ式をベースとして、文字盤上にデジタルの液晶画面があるというタイプで、私は普段からデジタル式とアナログ式の両方を適宜使い分けているわけです。

 時間を見る時に、時刻を感覚的に捉えるにはアナログ式が良いかもしれません。「今、何時だろ?」と思って時計を見る時、針の位置を見て「ああ、今、こんな感じか」と把握します。決して、何時何分何秒なんて思いません。大体の針の位置でOKです。

 でも時刻を正確に知りたい時はデジタルの部分を見て、今の時刻を「何時何分」であるか知ります。あるいは「何秒」であるかを知ります。そこから目的とする時刻まで頭の中で計算する事もあります。

 私はそんな感じですが、皆さんはいかがでしょうか? おそらく、そんなに違いは無いのではないかと思います。

 結局、時計に関しては、アナログ式が伝統的な表示方法であり、デジタル式が最新の表示方法であるのは間違いないのですが、どうも見やすさとか、日常の使い勝手という部分においては、大雑把に時間を把握できるアナログ式の方に分がありそうです。でなければ、最新型のデジタル式が登場した時に、伝統的なやりかたであるアナログ式は駆逐されてしまったはずだからです。実際、振り子と歯車で制御されていた機械式の時計は、現在の電池式の時計が出てきた段階で駆逐されています。今は、同じ電池式のクォーツ時計と電波時計でしのぎを削っている時代ですからね。後発の良い製品が出てきた段階で、それまであった伝統的だけれど、少々不便な製品は駆逐されていくの、世の常だからです。

 デジタル式が登場したにも関わらず、アナログ式が消えていかないどころか、壁掛け時計においては、今だにアナログ式が主流なのは、アロナグ式が決してデジタル式に較べて、見劣りする表示法ではないとういう一つの証なのだろうと思います。

 なんでもかんでも、新しければいいというわけではないようです。

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コメント

  1. 在日日本人 より:

    私の周囲では、アナログ、デジタル表示の良し悪しがよく話題になります。
    時計の表示に関しては、アナログの方が視認性が良いです。人間の目は針の微妙な角度を読み取る能力が高いようです。私の仕事では時刻を分刻みで記録するので、デスクのアナログ時計の横にデジタル時計を並べています。こういう場合は、デジタル表示の方が迷いがなくて使いやすいです。

    クルマの速度計はデジタル表示の方が好きです。速度変化の情報はさほど重要ではなく、速度そのものの数値が大事だということでしょう。逆に、エンジンの回転計はアナログ表示が良いです。理想を言うなら、レッドゾーンを12時位置に持ってくれば視認性抜群です。

    もっとも、回転計はスポーツカーやバイクの必需品ですので、一般の自動変速の四輪車ならば、回転計を省いて速度計を大きく表示する方が良いと思います。軽自動車のタコメーターの意味もわからず乗っている女性はけっこう多いようです。つまり実用上は不要ってことですね。

    私はサブの仕事で高級機械式腕時計の売買も扱うのですが、高額な金が動く割にはまったく儲からないジャンルです。一部の例外を除けば、機械式腕時計は伝統的なアナログ表示です。

    私はプライベートでカシオのGショックを愛用しています。二十本ほどありますね。実用性だけで論じれば、すとんさん愛用のデジアナ方式が一番便利です。

    Gショックはデジタル表記がメインで、アナログのみの機種もありますが、アナログのみだとストップウォッチやタイマー、アラームが使いづらく実用性は下がります。
    現在愛用のGショックマッドマスターは、方位計、気圧計、温度計が付いているので、時計というよりも環境センサーみたいなものです。方位計は太陽の見えない深い森の中では本当に役に立ちます。都会で電車に乗るときも、西日の入らない座席位置が事前にわかります。気圧計は意外と便利で、グラフの変化を見れば天気が良くなっているのか悪化しているのかが一目でわかります。雨雲が出ていても気圧が高めに変化していれば、外出時に雨具は不要です。

  2. すとん より:

    在日日本人さん

     Gショックは、以前、時刻の表示に特化したもの(つまりGショックでも安価なヤツ)を利用していた事があります。実はGショックだったと言うのは購入後に気づいただけで、購入時は単に「安価なデジタル時計を購入した!」というだけの話です。

     若い時は、時計なんて時刻が分かればそれで良い…と思い、安価なデジタル時計ばかりを購入していました。で、電池が切れたら、新品を購入…なんて事をやっていました。

     でも時計ってファッションアイテムの一つでもあるわけで、若い時は安価なデジタル時計でもよかったのですが、年を取って社会人になり、人と会うようになると、いつまでも安価なデジタル時計というわけにはいかず、やがて安価なデジタル時計から、安価ではないデジタル時計へ、そこからやがて、現在のデジアナ時計へと変わりました。

     私は日頃はスーツ姿ですから、やはり時計はパッと見はアナログ時計の方がよさそうです。

     デジタル時計を長い事使っていたので、デジタル表示に慣れていましたが、デジアナ時計に変えてから、アナログ時計の視認性の良さに感動しています。もしも今後、デジアナではなく、デジタルかアナログかと二者択一を求められたら、きっとアナログ式を選択してしまう私です。

     それにしても、Gショックマッドマスターって、高性能ですね。とても私では使いこなせそうもありません。

  3. chako より:

    最近はスマホが時計代わり
    以前はアナログ派でした
    某スイスのB社機械式クロノグラフとか使ってたこと有りますが、年一回調整しないと使い物にならなかったです
    高いかねだして購入して高いメンテ(クロノグラフは毎回三万)かかる悪循環でした(笑)
    かえってスイスO社機械式クロノグラフは優秀でした
    7年間連続使用でも狂わなかったな

  4. すとん より:

    chakoさん

     ああ、そうですね。最近ではスマホを時計代わりに使っている人もいますね(妻がそんな感じです)。

     機械式の時計は高価ですから使い捨てにするわけにはいかず、メンテ(オーバーホールでしょ?)が必要と聞きましたが、3万円/年一回では、なかなか維持していくのも大変ですね。

     私のデジアナ時計も、つい先日メンテに出しましたが、オーバーホールではなく、内部メカと電池の交換でした。なので、ガワだけ同じで中身は全くの新品になって帰ってきましたが、これってメンテなの?という小さな疑問は残ってます。そのガワも実は数年前に交換しているので、ベルトも交換しているので、今の私の腕時計は購入した当時と瓜二つですが、実は全然別物になってしまったわけです(笑)。

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