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本番直前のピアノ合わせをしてきました

 クラシックコンサート当日の前日(笑)に、ホールリハーサルがありました。私たちの順番は、その日のどん詰まりで、ホールの片付けをしてくれれば、終わりの時間は特に気にせずに使っていいよという、割りと時間的には融通のきく順番になったのですが…時間的には、結構深い時間帯だったので、私たちはともかく(歌手という生き物は、基本的に宵っ張りです)、ピアニストさんがつらそうでした。何しろ彼女は朝型人間で、夕方に夕食を食べる(あれ?当たり前か:笑)人なので、そんなに遅い時間のリハーサルは、眠くて仕方ないんだそうです。

 ちなみに、本番もトリのひとつ前なので、結構遅い時間なんですねえ、ピアニストさん、大丈夫かしら?

 私もたっぷり仕事をして、ヘトヘトに疲れた状態で、会場入りしました。いやあ、あっちこっちに疲れが溜まっているなあ…カラダ、動くかな?

 心配していた風邪の具合ですが、病院からもらった薬+漢方薬+マヌカハニーの多量摂取で、誤魔化すと言うか、抑えこんでおります。まあ、本番が終わってしまえば、熱を出してぶっ倒れてもいいしねえ(笑)。

 会場に入ると、すでにピアニストさんは到着していましたので、挨拶を交わし、すぐに舞台袖に入りました。前の方が一生懸命にピアノを弾いてます。この方、今回はピアノとソプラノで出演なさる方なんです。なんか、すごいです。ピアノもショパンをバリバリ弾き倒しておりますが…あなた、その曲で出演するわけじゃないでしょ? 関係ない曲でもバリバリ弾き倒して、ピアノの調子でも見ているんでしょうか? 次から次へとショパンメドレーを弾いて、私たちのリハーサル時間になったら、曲の途中で、パタッと演奏をやめて、すっと引き上げて「どうぞ」とか言ってくれました。なんか、カッコイイぞ。

 さて、ホールリハーサルです。当日歌う、実際のホールの舞台でのリハーサルです。リハーサルと言っても、単純に「ご自由に舞台をお使い下さい」って感じのリハーサルで、監督とかスタッフの方とかがいるわけではありません。ホールの響きとか、舞台の広さなどの確認をするためのリハーサルです。時間も、1組15分程度の短いモノだしね(私たちは3組扱いで45分ですが、一番最後なので、時間制限はちょっとばかりユルイのです)。

 とりあえず、本番通りに通して歌って、気になる所をピックアップしましょうという事になり、まずは「Love Me!/私を愛してください!」からです。

 この曲は、特にピアノとの合わせで不安なところはなく、歌唱的にも不安はありません。一点不安があるとするなら、歌詞のど忘れでしょうか? まあ、こればかりは気にしていても仕方ないですし、万が一歌詞をど忘れして作詞しても、気づく人はいないでしょうから、気にしないことにしました。

 立ち位置の調整をしました。ピアノの位置の関係もあって、舞台の、本当の真ん中に立ってしまうと、ピアノの反響板を上手く使えないので、少しだけ上手側に立った方が良さそうです。あと、思ったより客席からの返りがありませんでした? あれ? ここのホール、こんなに声が響かなかったっけ?

 どうやら、自分で思っているほど体調は良くないようです。病状を薬で抑えているだけで、表面的には健康そうに振舞っていますが、やはり状態としては良くなく、客観的に見ると、やはり健康とは程遠そうです。私は平気だと考えていましたが、やはり声は出づらいようですし、妻曰く「すっかりノド声」なんだそうです。ううむ、そりゃあホールで声も響かないだろうね。

 次に「Starlight/星の明かり」を歌ってみました。「Love Me!/私を愛してください!で感じた、ホールの返り(反響の事です)が良くないのを克服するため、少し気合を入れて歌ってみたところ、途中で声が無くなってしまいました。客席で聞いていた妻からも、むしろ声が聞きづらくなったと指摘されました。どうやら、ホールの返りが良くないために入れた気合のおかげで、更に声がノドに落ちてしまったようです。反省です。

 ここで妻とチェンジして、少し休憩を入れ、再び「Love Me!/私を愛してください!」を合わせました。今度は、ホールの返りを気にせずに、なるべく声の響きで歌うように軽く歌ってみました。結果としては、こっちのスタイルの方が良いみたいです。ピアニストさんとは、ブレイクのところの出だしの確認をしました。

 妻からは、歌っている時「時々、歌いながら目をつぶっているのが気になるんだよねえ」と言われました。ううむ、そうなんだよね、私、時々、目をつぶって歌ってしまうという悪い癖があるんだよね。妻が言うには、目をつぶると、カラダが閉じて、声の響きがグンと悪くなると言われました。気をつけないといけませんね。

 次は再び「Starlight/星の明かり」です。ホールの返りは気にせずに、ひたすら声の響きだけで歌おうとしても、やはりホールは広いですし、高音は数カ所あって、その度に、無意識のうちに力み、結果として声がどんどんノドに落ちてしまいました。ダメですね、気をつけないと。

 前の曲で目をつぶるという指摘を受けたので、今回は極力目を開けていきました。そうすると、自分でもびっくりするくらいに、楽に高音が出ます。ううむ、やっぱりカラダが開いているというのは、大切な事なんだな。本番でも注意しないと。

 ピアニストさんとは、数カ所ある、テンポチェンジの箇所の確認をしました。ホールは広いので、Y先生のレッスンルームで決めたタイミングよりも、少し長め(ってか、遅め)のタイミングで合わせた方が良さそうだという結論になりました。

 少し休憩を入れて、二重唱の合わせです。

 このオペラの二重唱のピアノ合わせって、本当に難しいと思います。ピアニストさんは、とても頑張ってくださっていると思いました。ピアニストさんの頑張りで、とにかくカタチになりました。やはり広い場所で歌うので、予め決めたテンポよりも、幾分遅めのテンポで歌った方が良い箇所があったので、そこを確認しました。

 また、妻との位置確認や演技の確認もしました。今回は、舞台で動くことはしません。演技も手の演技止まりにしました。つまり、演技的には簡易版ですね。舞台が狭いので、本格的に動くのは…たぶん無理って判断をしたからです。まあ、演技を簡単にした分、歌に集中できるので良い事にしました。

 二重唱は…さすがに長いので、もう一回全曲通すのは止めて、部分的に気になるところをチェックしました。

 それにしても疲れました。たったこれだけのリハーサルでも、小一時間はかかりました。あんまりやって、疲れが翌日の本番に残っても良くないので、ひとまずリハーサルはこれくらいにしました。

 とにかく、ホールの広さに惑わされない事と、脱力をこころがけ響きで歌うようにする事。これらを本番でも忘れなければ、きっとどうにかなるでしょう。さあ、後は本番に向けて、大切な睡眠をたっぷりと取りましょう(笑)。

 本番当日の記事は、明日からアップする予定です。

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