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バリトンよりも重い声で歌うテノールが、ここにいます

 声楽のレッスンに行ってきました。

 今回は色々とあって、私はレッスンにやや遅刻をしました。妻は先にお教室に乗り込んでいたので、私が先生のお宅に到着した時には、すでにレッスンを開始していました。私は静かに素直に、レッスン室のソファーに座って自分の番を待っていました。

 でもね、ソファーに座るや否や、意識が無くなりました(笑)。よっぽどお疲れだったんでしょうね。ふと気づくと、私のレッスンの番になっていました。立ち上がるのもやっとの状態で、フラフラの状態のまま、歌い始めました(笑)。

 ハミングをして発声練習をしたのですが、寝起きの状態では、辛い辛い(笑)。

 ええと、何を習ったんだっけ? そうそう「声が重すぎる」って言われたんだっけ? バリトンの先生よりも、重い声で歌っているって注意されたんだっけ?

 寝起きの状態である事を差し引いても、私は決して軽い声ではありません。本来の声は軽いはずなんだそうですが、それが歌うとなると重い声になってしまうのです。

 つまり、重い声を出すような発声が癖になっているってわけで、たぶんこれは状態的には、よろしくないのだろうと思います。

 と言うのも、重い声は声帯に負担をかけます。声帯に負担をかけると、疲れやすくなるし、高音発声も難儀になります。本来の声が軽いのなら、その声に合わせて、軽く発声すれば、疲れにくくなるし、高音発声も楽になるって話です。

 つまり(意識していないけれど)作り声で歌うのではなく、私自身の本来の声でのびのび歌いましょうって事ですが…それが実は難しいのね。重い声で歌う、私の悪い癖が、カラダの隅々まで染み込んでいるわけです。悪い癖を取り除くのは、良い習慣を身につけるよりも難しくてエネルギーのいる事だからね。

 それにどうやれば、自分の本来の声で楽に歌えるんだろ? ああ、分からない、迷い道に入り込んでしまったようだ!

 それといつものことだけれど「クチをもっと縦開きにして歌いなさい」と言われました。まあ、注意されれば意識して歌えるのだけれど、注意される前に自分で意識できるようにならないといけませんね。

 クチの縦開きが足りない時って…自分の意識の中では、軟口蓋の上がりが悪いような気がしていて、一生懸命に「軟口蓋を上げなきゃ、口蓋垂を上に持ち上げなきゃ」と思っていました。で、ふと思い立って、後日、自宅練習の時に、自分の口内にライトを当てて鏡で見たら、確かに私が普段歌っている状態だと、口腔内の容量はかなり少なくて「こりゃあヤバイなあ」と思いました。更に、よく見てみると、軟口蓋は結構きちんと上がっていました(笑)。むしろダメなのは、舌根の方でした。舌根をしっかり下げると、あら不思議、あんなに狭かった口腔内が広々としちゃいました。問題は、軟口蓋ではなく舌根にあったようです。

 声楽って、楽器演奏と違って、演奏に伴って実際にやっている事が、演奏者から見えないので上達が難しい…とよく言われますが、今回の件なんて、まさにそうだね。

 私、自分的には軟口蓋に問題があるんじゃないかって思ってましたが、実際は軟口蓋ではなく舌根に大きな問題があったわけです。それなのに一生懸命「軟口蓋を上げよう」と意識しても、そりゃあ舌根が放置されたままでは、状態が改善されないよね。上達できないはずだよ。

 ところで、舌根を下げるにはどうしたら良いのかしら。以前「ノドの奥にスプーンを突っ込んで、舌根を抑えながら歌うのが効果的だよ」と当時の指導者に教わりましたが…そのやり方って、ナンセンスだよね。だって、スプーンで抑えていれば、きちんと歌えるようになっても、スプーンが無ければ、きちんと歌えないのならば、人前で歌うことなんて一生出来ないでしょ? 幼児なら“スプーンをくわえたまま”の状態も、かわいいかもしれないけれど、ただのオッサンがスプーンをくわえた状態で舞台に上がったら…絶対変だよね。

 まあ、たかが発声ですが、色々と難しさを感じています。

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コメント

  1. こうじ より:

    舌根をさげたければ舌を出して発生すればよいのではないでしょうか。

  2. アデーレ より:

    舌根下げは時間をかければ必ずできますよ。かがみを見て、毎日練習しましょう。わたしも何か月もかかりましたができるようになりました!男性は喉仏がある分、口を開けなくても外から確認もできるように、その分やりやすいですよ!

  3. すとん より:

    こうじさん

     舌を出して歌えば、滑舌は悪くなるし、だいいち、舌をかんでしまいます。

  4. すとん より:

    アデーレさん

     サンクスです。確かに、舌根と喉仏は連動していますから、喉仏を下げれば良いというのは、理にかなっています。後は、私が自覚を持って練習して身につけられるかどうかって事ですね。

     頑張んないとなあ…。

  5. こうじ より:

    それでは、舌の前半分を持ち上げて上の奥歯に舌の真ん中へんの両端がさわるようにしてみてください。息が舌の両横を流れる感じになります。また、唇の両端が上に上がって自然に笑ったような感じになりませんか。舌の前半分を上げれば舌の根元は自然と下がるのではないでしょうか。この状態でアーとか声を出すとアメリカ人のような深い声が出ます。舌を噛みそうになりますが、常に舌が上の奥歯についたままにする練習をしてみてはどうでしょうか。声を録音して試してみてください。無意識にできるようになるには半年以上はかかると思います。口を半開きにして歯がみえるようにするんですかね。

  6. すとん より:

    こうじさん

     ご提案は有難いのですが…。歌う時、クチは全開が基本ですし、舌は脱力しないといけませんし、きちんと言葉はしゃべらないといけません。舌根さえ下げればいいというわけではなく、きちんとやるべき事はやりながら、舌根を下げなければ本末転倒になってしまいます。

     クラシック声楽では、母音の発声の際に、クチビルはあまり使わずに、なるべく舌だけで発声するので、舌を固定して発声するなんて、ありえないんですよ。

  7. カント より:

    いつも楽しく読ませて頂いてます。
    私も昔声楽をやってて(すとんさんと同じ高い声が出ないテノールでした)、今はフルートをやってます。
    よい声楽の先生についていらっしゃいますね。
    わたしもそんな論理的に教えてくださる先生に出会いたかった。
    ところで、舌根を下げる練習ですが、こんなことをさせられました。
    鏡を見ながら唾を飲み込むと、一度喉仏が上がり、それから下がります。
    その喉仏が下がった状態のときには、舌根も下がってます。
    口をあけて確認してください。
    その喉仏を下げた状態をキープするわけです。
    すぐ習得できます。
    この練習をしたおかげでいつでも舌根は下げられます。
    おかげで、風邪をひいて病院にかかり喉の奥を見られるときでも、
    私には舌押さえは不要です。いつもぽかーんと開けれらますから。
    舌根を下げるのは、フルートの演奏にも役立ますよ。

  8. こうじ より:

    クチは全開→今習っておられる先生は口を全開で歌っていらっしゃるのでしょうか。口が全開では何もコントロールできないように思います。舌を固定するというわけではなく舌を自由にするために少し上げてやればよいのではないでしょうか。舌が下についていると舌の自然な動きが妨げられるのような気がします。

  9. すとん より:

    カントさん、いらっしゃいませ。

     そうなんですよ、舌根って字を書くから、舌の問題かと思われますが、実は舌が問題なのではなく、ノドの問題なんですよ。アデーレさんも書いてましたが、要は“喉仏を下げる事”なんですね。舌根は、たまたま目に見える表象的な問題にしか過ぎないのです。

    >鏡を見ながら唾を飲み込むと、一度喉仏が上がり、それから下がります。

     うんうん、まさにそうですね。これは良いヒントです。後は、喉仏を下げた状態をいかにキープするか(笑)、そこが簡単そうで難しいです。きっと、コツとかあるんだろうし、慣れも必要なんだろうなあって思います。一番必要なのは、地道な練習かな? きちんと意識付けをしながら、頑張って練習してみます。

  10. すとん より:

    こうじさん

    >今習っておられる先生は口を全開で歌っていらっしゃるのでしょうか。

     クチ全開はデフォルトでしょ?

    >口が全開では何もコントロールできないように思います。

     うんにゃ、それは練習不足です。クチが全開でも、そこからアゴの関節をズラしたり外したりして、さらにクチを開けていきますから、全開程度でコントロールできないようじゃ、少なくともクラシック声楽は歌えません。

     私が今の先生について最初に習ったのは、クチ全開から、さらに大きくクチを開く練習です。もちろん、人によっては顎関節症になってしまう人もいる(そういう人は歌に向いていないんだろうと思います)ので、先生の指導の元、慎重に練習しないといけないのですが、クチ全開がデフォルトにできないようでは、未来はないんですよ。

     それに、舌根の問題は舌の問題ではなく、咽頭の問題ですから、舌をどう動かそうと、それで解決する問題ではない…と少なくとも、私のカラダはそうなっています。

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