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脱水症には気をつけよう

 フルートのレッスンに行ってきました。

 実はお盆明け最初のレッスンということもあって、先生、話すことが溜まっていたのでしょうか? 私がレッスン室に入ると「いやあ、この前、死ぬかと思ってね~」と、いつもはレッスン優先な先生が、雑談からレッスンに入りました。

 お盆の時期は、いつも忙しく働いている先生も、少しは仕事をセーブするようで、その日も午前中は自宅スタジオで仕事をしていたそうですが、お昼には仕事を終え「お盆だから…」という理由で、一人で日の高いうちから、酒盛りを始めたのだそうです。

 一仕事を終えた充実感の中、冷房の効いたスタジオでのひとり酒は、なんとも堪えられないものがあったそうで、とっても気持ちよく酔ってしまったのだそうです。で、そして酔っ払ったまま、お昼寝をしてしまったのだそうです。

 で、目が覚めると、夕方の五時半だったそうです。「寝すぎてしまった」と思って、起き上がると、なんか変なんだそうです。冷房が効いているはずなのに、室内がすごく暑い。ふと見ると、窓が全開で、直射日光がガンガンと先生を照らしていたそうです。どうも、酔っ払って気持ちよくなって、窓を開けて、寝てしまったそうです。クーラーは入っていても、開放された窓と、そこから差し込む真夏の日差しには勝てません。

 なんかマズい…と思うものの、何がマズいのか、よく分からなかったので、ひとまず冷蔵庫に行って、お茶のペットボトル(500mlだったそです)を飲んでみたんだそうです。あっという間に飲み干してしまったけれど「飲んだ!」という気持ちになれなかったのだそうです。そこで、2リットルのペットボトルを続けて飲んだところ、飲み終わったあたりで、ようやく「ああ、ノドが乾いていたんだ」と気づいたのだそうです。なので、2リットル飲んだ後で、もう1本2リットル飲んで、ようやく落ち着いたのだそうです。

 「気がつかないうちに、熱中症になっていたんだよ」との事です。いや、熱中症もそうだろうけれど、夏の暑さとアルコールによる脱水症もあったんじゃないかと私は思いますが…。

 「年を取ると、自分のノドが乾いているかどうか分からなくなるって言うけれど、アレは本当だな。自分のノドがカラカラに乾いているなんて、自覚なかったもの。ただ、何となく変だなっ思っただけなんだよ」「もしもあの時、冷蔵庫に行かなかったら、もしもあの時、ノドの乾きに気が付かなかったら、今頃は熱中症で倒れて、ヘタすると死んでいたかもしれない」

 ありうる話なだけに、洒落になってませんよ>先生。

 かく言う私も、数年前に沖縄に初めて行った時、一日中活発に動きまわって、気分がハイになって、はしゃいでいた時は、数時間単位で水分補給を怠っていました。で、何気なくサンピンチャを飲んだら、あっという間に6リットル飲んじゃった事があります。人間、渇く時は、それくらい乾いちゃうみたいです。気をつけないとね。

 …と、先生のお盆休みの事件を聞いて、一段落したので、レッスンをしました。暑さでボーとしてた私は…たまに指を間違えて、先生に叱られました。いやあ、意識が飛ぶと、ついつい指間違えちゃうんです(涙)。

 エルステ・ユーブンゲンは3番ですが、一発合格をしました。ふふ~んだい!

 合格はしました…指は完璧だったのですが、実はブレスの箇所を3つばかり間違えてしまいました。反省。まあ、次回は4番の暗譜と5番の練習が課題になりました。

 プチ・エチュードは6番でした。いやあ、難しかった。もちろん、自分でも全く満足のいかない出来栄えなので、不合格は当然の話です。

 実は、E-F#-Eと16分音符で動く所は、F#を替え指使って練習していたのですが、叱られました。「そんなツマラナイところで替え指使わない!」ってモンです。

 替え指と言うのは、めったに使ってはいけないのだそうです(音程と音色が犠牲になるからです)。トリルなどが頻発するなら仕方ないですが、そうでも無い限り、絶対に替え指を使ってはないないのだそうです…厳しいなあ。

 そうそう、指的に吹けるけれど、音楽的に納得いかないのは、中間部の跳躍が連続するフレーズ。どうやって吹けば音楽としてまとまるのか…全然分かりません。困りました。

 たぶん、跳躍の元と先は、別のフレーズになっているんじゃないかな? つまり、一人でベースとメロディを吹いている…のかもしれませんが、そうじゃないのかもしれません。先生に尋ねておけばよかった…。

 で、レッスンが終わったので、再び雑談(笑)。今度は私のターンだったので、お盆にオペラやミュージカルを見に行った話をしました。

 「ミュージカルのオケピを見ると、フルートの人がいらっしゃったけれど、あの人はフルートだけでなく、サックスも吹いていましたよ」と言ったところ「あちら(ポピュラー音楽業界の事です)では、フルートとサックスを兼ねる人が多いんだよね」と答えてくださいました。

 先生曰く「サックスの人って、フルートを吹きたがるんだよね。フルートの人は、別にフルートを吹きたいってわけじゃないけれど」っと教えて下さいました。確かに、ジャズ・サックスの人がフルートを兼ねるっパターンは多いけれど、ジャズ・フルートの人はフルート専門で、サックスも兼任する人って、確かに少ないかも。

 それにしてもサックス奏者はフルートを吹きたがりますね…という事で、ナベサダさんの話を始めたら、先生はとんでもないという顔をし始めて「彼はフルートの人ですよ。サックスは後から始めたんです」とおっしゃいました。ジャズとかポップスとか、あまり詳しくない先生が珍しい反応です。

 なんでも、ナベサダさんは、H先生の兄弟子に当たるんだそうです。つまり、ナベサダさんは元々クラシックフルート出身で、H先生と同じ先生に習っていたんだそうです。当然、ナベサダさんがサックスを始める前からの知り合いで「サックスを始めたばかりの頃は下手くそだったんだけれど、フルートをやっていたせいか、あっという間にサックスも上手になったんだよね」などとおっしゃってました。

 で、先生がしみじみとおっしゃるには「あの人(ナベサダさんね)は、本当にいい人なんですよ。後輩に優しくて、面倒見が良くてね。人当たりも良くて、丁寧だしね…」との事です。どうやら、若い時には同門のよしみもあって、H先生、ナベサダさんにだいぶ可愛がってもらったみたいです。

 それにしても、サックスのイメージの強いナベサダさんだけれど、フルートご出身とは知りませんでした。ナベサダのフルートと言うと、私はこのイメージです。

 このフルート、クラシック系の音とも違うし、なんだか上手いんだか上手くないだか分からないのだけれど、H先生と同門って事は、すっご~~くフルートが上手なんだろうなあ。つまり、この演奏は、ヘタウマって事なのかな?

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コメント

  1. operazanokaijinnokaijin より:

    私は全くのアマチュアですが、その昔、ロックバンドを組むことになり、
    長年やっているフルート、じゃ、ロックになりませんので、
    中古のアルトサックスを購入し、バンドに参加しました。
    指使いは、ほぼ同じ。
    アマチュアレベルでも、フルートは発音(というか、発声?)が難しく、
    音が出るようになってからも、唇の微妙な加減が難しいのに対して、
    サックスは(あくまでアマチュアレベルですが)、発音・発声は容易で、
    唇の微妙な加減というのはあまりなく吹けました。
    サックスは移調楽器ですので、フルートと同じ指使いでは同じ音程とならず、
    そこは注意する必要がありますが、慣れれば、なんてことはない。

    というわけで、私はサックスの曲も大部分の練習はフルートで済ませ、
    本番直前練習と本番だけ、サックスに持ち替えて、吹いていました。

    ただ、まあ、サックスは下唇を噛んで吹くので、下唇が疲れて、
    サックス後にフルートを持つと、下唇の微妙な感じが微妙にずれてしまい、
    でも、まあ、アマチュアのお遊びバンドでしたので、自分で自分を許していました。

    でも、某クラシックフルーティストさんは、サックスを遊びでやっていたけど、
    フルートによろしくないので、サックスは止めた、とのこと。
    昔、管楽器雑誌で読みました。

    そんな思い出話を書かずにいられない、本日のすとん様のエッセイでした。

    おしまい

  2. すとん より:

    operazanokaijinnokaijinさん

    >長年やっているフルート、じゃ、ロックになりませんので、

     いやあ、なるって! Jethro Tullという、フルートが威張っているロックバンドがあるじゃないですか! 例えば、次の画像を見てください。フルートでもちゃんとロックやっているでしょう。

    >https://www.youtube.com/watch?v=1oSeTtUt2xw

     まあ、それはさておき(笑)。

    >サックスは移調楽器ですので、フルートと同じ指使いでは同じ音程とならず、そこは注意する必要がありますが、

     相対音感の持ち主なら、特に問題ないでしょう。絶対音感を持っている人だと、かなり慣れないと、サックスを始めとする管楽器は気持ち悪いって言います(私は音感そのものがないので、たぶん平気です:笑)。

    >指使いは、ほぼ同じ。

     そこが大きな魅力ですよね。私も、次にもう1つ楽器をやるなら(笑)、もう一回ヴァイオリンに手を出すか、サックスに行くか悩みます(私の場合、ピッコロはありえないかな)。

     ただ、サックスはなかなか魅力ある楽器のようで、私が以前フルートを習っていた笛先生は、今でもフルートは吹いていますが、最近ではフルーティストとしてよりも、サックスプレイヤーとして仕事をしている方が多いようですし、本人も楽しく吹いているみたいです。

     サックスは、侮りがたしです。

  3. るるる より:

    あたしもいま高2でフルートをふいています。中学のときはパーカッションをしていました。フルートを吹き始めて1年半になります。毎日いろんな練習をしているのですが、どうしても息もれがして音がかすかすです。唇を置く位置とか変えたりしていろいろやってはみてるもののなかなか治りません。どーしたらいいですか?たすけてくださいーT^T❤︎

  4. すとん より:

    るるるさん

    >どうしても息もれがして音がかすかすです。
    >たすけてください

     ネットでは助けてあげられません。あなたが実際にフルートを吹く様子を見ない限り、誰も助けてあげられません。なので、SOSはネットではなく、リアルな世界で発信してください。

     まず“息漏れがして音がかすかす”と言いますが、あなたはネットなどの音源ではなく、実際に目の前でちゃんとしたフルーティストがフルートを吹くのを聞いたことはありますか? 実際のフルートは、側で聞くと、息漏れの音が大きいですよ。音がかすかすに感じられるかもしれません。また、フルートでは、奏者の息の大半は、音にはならず、無駄になってしまいます。なので、るるるさんは、普通にフルートを吹いているのだけれど“息漏れがして音がかすかす”と誤解している可能性はありませんか?

     「いいえ、そんな事はありません」と言うのなら、その言葉を信じましょう。

     では次に、本当に“息漏れがして音がかすかす”だとしたら、その原因は何でしょうか?

     1)演奏フォームが間違っている
     2)筋力が足りない
     3)カラダの使い方が間違っている
     4)楽器との相性が悪い
     5)その音色が、あなたの音色
     6)その音色が、あなたのフルートの音色

     おそらく、これら1)~6)のいずれかの原因でいくつかが該当するのではないでしょうか?(おそらくは、1)と2)の複合技じゃないかな?)。

     クチビルの脱力はできてますか? 口腔内は広くなっていますか? 腹筋でしっかり息は支えられていますか? 背筋でしっかり息を保持できていますか? フルートはきちんと高く持っていますか? 息のスピードは適切ですか? フルートを吹くとすぐに疲れたり、酸欠になったりはしていませんか?

     きちんとフルートを教えられる人に、手取り足取り教わるのがベストです。それが不可能なら「音作り」のエチュードを丁寧にやるぐらいしか手がないんじゃないかな?

     吹奏楽の人は「音作り」をやらない人が多いですが、クラシックの笛吹きさんたちは、毎日毎日、丁寧丁寧に音作りをするものです。そうやって、自分の音色を作り、自分の楽器の音を見つけていくのです。

     自分の笛の音が気になり始めたら、チャンスです。音作りの練習を始めてみるといいと思いますよ。

  5. るるる より:

    すとんさん
    わざわざていねいにありがとうございます。初心に戻って音作りからしていこうとおもいます!

  6. すとん より:

    るるるさん

     どういたしまして。

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