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子どものリコーダー演奏みたい(笑)

 フルートのレッスンに行ってきました。今回のレッスンは「“To love you more”をサラッとやったら、バッハをやる」と言う約束でしたが、結局、“To love you more”を始めたら、それで終わっちゃいました。人生、そんなもんです。

 “To love you more”は今回の三曲の中で、一番まともに練習が進んでいる曲で「なんとかスタートラインに立てそう…」なレベルのところまで出来上がってます。

 とにかく、気を抜かなければ、指を間違えずに最後までイケます。イ長調(#が3つ)なのに、曲の中でバンバン転調していくのに、立派なモンです。去年の私なら、まるっきり歯がたたなかった事でしょう。

 で、なんとか指を間違えずにイケるところまで来たので、ようやく音楽作りに取り掛かれます。

 で、その音楽作りなんですが…真っ先に言われた事が、本日のタイトルである「まるで、子どものリコーダー演奏みたい」って事でした。

 いや~、私も薄々そうじゃないかと思っていたので「図星だなあ~」って思いました。

 とにかく、フルートを鳴らし過ぎるというか、私が吹き過ぎるというか、曲の最初から最後まで、全部ffで演奏しちゃっているわけで、情趣もヘッタクレもあったモンじゃないというのが、先生の感想です(って、こういう言い方はさすがにしませんが、つまりは、こういう事です)。ま、それに関しては、私も客観的な立場から、激しく同意します。

 ま、典型的な“棒吹き”って奴でしょう(爆)。

 「すとんさんは、フルートを良く鳴らす事で有名なんだから、そんなに鳴らさなくてもいいんですよ」とも言われました。どうやら、門下では、私のff演奏は、それなりに有名なようです(汗)。

 「セリーヌ・ディオンのような、きれいな女の人が歌っているつもりで吹きましょう」って言われました。望むところです。

 もっとも「言うのは簡単、やるのは難しい」わけで、さ~てと、どうしましょうか? とりあえず“常にff”は止めにしましょう(汗)。もう少し、響きを抑えましょうね。それと、本番までの間、切々と(あるいはネチネチと)フルートが吹けるようにしてきます。歌うとやりすぎる私ですが、フルートだとやらなさすぎる、というわけです。歌心って奴をフルートに注入してきますよ。しかし、なかなか世の中、ちょうど良いというのが難しいです。

 しかしffで吹くのって、気持ちいいんだよね。単純に音量が大きいのも気持ちいいけれど、何と言っても、自分の手の中でフルートの振動を感じながら演奏するってのは、言葉に出来ないほどの快感です。何かまるで、フルートに命が宿っているような錯覚さえ覚えますからね。ですから、気を入れずに吹くと、ついつい、自分の快楽を求めて、ffでぶっ飛ばしちゃうわけで…ちょっと反省です。

 でもね、息がフルートのスウィートスポットに当たると、ほんと、簡単にffが出ちゃうんですよ。別に力んでいるわけでもないので、実に見事なくらい、無意識に演奏すると、ffになるから、これが実に始末に悪い。いつも自覚的にフルートを吹きなさいって事なんだろうなあ…。

 楽譜は、一部直していただきました。16箇所、直しが入りました。これは多いのか少ないのか(笑)。

 そうそう、発表会まで約一カ月だというのに、側副靱帯炎が再発しました。右手指が痛いです。先生からは「パソコンのやりすぎですか?」と心配されました。そこで「フルートの練習のしすぎですか?」と心配されないのが、私らしいですね(笑)。実際のところ、原因は何だかよく分かりません。フルートを吹くのには、痛いだけで、それ以外の支障は今のところありません。ノドは人一倍強い私ですが、指は人一倍弱いのかもしれない。何しろ、私は、腕力なら、そちらのマッチョに負けませんが、握力は、そこらのかわい子ちゃんに負けちゃうくらいしかありません。元々、指にあんまり筋肉が付いていない人みたいです。

 それにしても、バッハのレッスンが一回、無くなった~。バッハのシチリアーノはかなりマズイんだよね。全然、吹けない(涙)。全然、指が廻らない(涙々)。こんなボロボロのどうにもならない状態のまま、本番を迎えそうで怖いです。

 …やっぱり、バックレるか…。

 「一年に一度の発表会です、この一年の成果を発揮しましょう!」と言われましたが…バッハはほんの少し前から始めたばかりだよ(と愚痴ってみる)。

 子どものリコーダーのような演奏でもいいので、シチリアーノは、止まらずに演奏してみたいものです。ちなみに、発表会で三曲も(下手くそな演奏を)披露するのは、私だけだそうです。他の兄弟姉妹たちは、やっぱり1~2曲を控えめに演奏するそうです。いやあ~、申し訳ない。私ってば、チャンスがあれば、いくらでも何度でも演奏したい人なんてす。ついつい、しゃしゃり出るタイプなんです。カラオケに行ったら、マイクを握ったまま渡さない人なんです(汗)。………演奏会ではなく、発表会なので、下手な演奏を3回も披露するところは、大目に見てやってください(謝)。

コメント

  1. アルビーナ より:

    フルートレッスンお疲れ様です!短時間のレッスンで3曲を見てもらうのはかなり厳しそうですね。1年前には歯が立たなかったと感じる曲が吹けるようになるなんて、成長が実感できて嬉しいですね♪私もフルートを始めて1ヶ月、昨日より今日が格段にうまくなるのが楽しくて仕方ありません。

    先日のアルタスフルートフェアの記事、楽しく読ませていただきました。明らかに同じ楽器店にいたようです(笑)すとんさんを気持ち悪くさせた音を発していたのが自分ではないことを祈ります…。

  2. ウィーン より:

    はじめまして。
    オクターブ下に落ちるのが怖くて、息を入れっぱなし、つまり常にffの演奏になっていませんか?
    力まずにソフトな音を出すには、向こう側のエッジとの距離や角度、歌口と唇の穴の大きさ、いろいろコツがあるのだと思います。
    私もまだまだ修行中の身で、高い壁にぶちあたっています・・・。
    お互いがんばりましょう♪

  3. すとん より:

    >アルビーナさん

     普段は、自分の腕前なぞ、ちっとも上達していないような気がして、ただ無為にアルテが進むだけのような気がしていますが、こうやって一年ぶりに発表会の準備に取り組んでみると、一年前の自分とは明らかに違っているのは、うれしい発見です。でも、それと同時に、自分が満足できるほどの演奏力には、まだまだ程遠いことも確認させられ、行くべき道のりの遠さに唖然とする自分もいます。

     とは言え、どんな道もまずは一歩を踏み出さなければ、前に進めません。とにかく、たとえ小さな一歩でも、前に進んでいることに感謝をしたいと思います。

    >明らかに同じ楽器店にいたようです(笑)すとんさんを気持ち悪くさせた音を発していたのが自分ではないことを祈ります…。

     たぶん違いますよ。確証はないですけれど、違います。そう、信じましょう(笑)。

  4. すとん より:

    >ウィーンさん、いらっしゃいませ。

    >オクターブ下に落ちるのが怖くて、息を入れっぱなし、つまり常にffの演奏になっていませんか?

     ff演奏は、半ば無自覚、半ば意識的にやっている事です。オクターブ下に落ちるの怖いのではなく、自分にとって気持ちよく吹くと、ffになっているという、だらしなさです。

     私のff演奏は今に始まったわけではなく、フルートを始めて持った時からずっとですし、いや、それ以前に、歌も常にff歌唱です(笑)。ヴァイオリンだってffで弾いてますよ。私は常にffなんです、常に人生がff(笑)。だから、これは私の性分なんですね。無自覚にやると、何でもff。さらに意識的に楽しいところを見つけると、やっぱりffなんです。

     どこかのイマジン(古)が「最初っから最後まで、クライマックス!」と叫んでいましたが、私はまさにそれ。常に「最初っから最後まで、クライマックス!」なんですよ。

     ただ、結果としてはff演奏なんですが、別に歌もフルートもヴァイオリンも力んでいるわけではないのですよ。脱力して自然体でいい音を出そうとすると、他人からはffに聞こえちゃうんです。困ったもんです。実際、フルートは、結構楽に吹いているんですよ。でも、ff。私の場合は、mpとかで演奏する方が、つらくてつらくて…。大変なんですよ、自分を制御しながら演奏するというのは…。自分を抑えると、変なところに力が入ってしまいますからね。でも、そういう自分を制御するやり方も少しずつ学んでいかないといけません。

     道は険しいです。

  5. アンダンテ より:

    子どものリコーダーみたい…
    というのは、私は「パッヘルベルのカノン」多重録音のため自分のバイオリンの録音を聞いて「うげっ」と思いましたね。

    音がそれぞれ「棒」みたいでぶつっと始まりぶつっと終わる。色気とかなくて(^^;; 音がにごってるとか音程がずれているということがない部分であっても、これってほんと曲とはいえないなーと思いましたよ。

    ピアノでもわりと「棒弾き」の傾向がありますがこれは何も考えてないからというか情緒的な問題で(笑)バイオリンのほうはそれよりまず技術的に問題。どうやったらニュアンスがつくかよくわかってないんです。ここんとこ急に先生が細かくなってきて、何かちょっとだけつかみかけた気もするんですけどね…

  6. すとん より:

    >アンダンテさん

     棒吹き・棒演奏・棒歌唱…あるなあ(笑)。でもね、この「棒○○」って、聞いていると「ウゲッ」ってなりますが、演奏する側だと、さほどでもないんじゃないですか? 少なくとも、私の場合、棒吹きしている時は、結構自分的には満足していますよ。

     何も考えていない時もあります。でも単純に音を味わっている時もあります。あるいは、音を並べているのが楽しいときも棒○○ですね。

     もしかすると、この棒○○なんてのは、分かりやすい事だから問題になるのですが“演奏する喜び”と“鑑賞する楽しさ”ってのは、微妙に食い違っているんじゃないかしら…なんて、今、思いつきました(笑)。

     いや実際、平気で棒吹きする私ですが、もし他人が私の目の前で棒吹きをしやがったら、きっと、口汚く罵るだろうなあって思ったからなんですが。

  7. azu より:

    To love you more、は存じ上げないのですが、バッハのシチリアーノは譜面や指は優しいのに、音楽づくりを…と思うとなかなか難しいように思います。
    特に、pの中に表現を込めるのって演奏者の音楽性がすごく出ますよね。情緒というかなんというか…
    自分の中の音楽を表現できた時は、吹いていてすごく気持ちがいいですけど。

    フォルテでは良い音出すけれど、ピアノになると音がしょぼくなっちゃう人って、けっこういますよね。

    フルートは音量を変えると音程も変わってしまうので、難しいなぁと日々思っています。

  8. すとん より:

    >azuさん

     バッハのシチリアーノは指は優しいと思います。思いますが…それを克服できずにいる自分がここにいて情けないです。簡単に思えたのだけれど、なんかダメなんです。これは理屈ではなく、数こなしていくしかないでしょうね。発表会まであと一カ月なんで、その間、できるだけたくさん吹き込んでいきたいと思います。

     で、おっしゃる通り、指ができても、音楽がムズいですねわ~。とにかく今は、指の事だけ考えて、音楽は二の次にしてますが、指の目処がついたら音楽に着手ですが、確かに難しそうです。

    >フォルテでは良い音出すけれど、ピアノになると音がしょぼくなっちゃう人って、けっこういますよね。

     はーい、ここにいます。だから、ついつい、良い音を求めて、ff演奏をしちゃうんだと思います。pで良い音を出すのは、とても大変だし、体力がいるんだろうなあって思います。

    >フルートは音量を変えると音程も変わってしまうので、難しいなぁと日々思っています。

     確かに物理的な音量で考えると難しいですが、響きまで考慮に入れた上での音量を考えるなら、なんとかなるかなあって思います。それこそ、自分が水道管とかドラム缶にでもなったかのような感覚でフルートが吹ければ、低音も充実した良い響きで吹けると思うのです。思うだけで…なかなか実行は難しいですがね。

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