先日、久しぶりにぎっくり腰になってしまいました。今回のぎっくり腰は、腰を痛めた瞬間がよく分かっています。実は、職場のマイ・デスクのイスから立ち上がった瞬間にやってしまったんです。やってしまった瞬間に「?…あ、これはぎっくり腰だな…」って、すぐに分かりました。
やってしまったのは職場だったし、私は基本的に座業なので、しばらく様子を見ていたのですが、だんだん痛くなってくるし、つらくなってきました。時間が経つにつれ(ってか、動けば動くほど…と言うべきか)痛みが激しくなってきたので、ぎっくり腰を発症してから2時間後には、仕事を早退して帰宅する事にしました。
帰宅しても、家には私一人です。妻にメールで連絡したけれど、ガン無視されました。とりあえず、汗だくだったので、痛みをこらえてシャワーを浴びて、昼食を食べていると、ようやく妻から連絡がありました。忙しくてメールチェックをしていなかったそうです。とりあえず、家に戻ってきてもらって、身の回りの世話をしてもらいました。で、私を病院に連れて行こうとしましたが、肝心の私は、あんまりに痛くて病院に行きたくなかったので、とりあえず、家でじっとしていました。ぎっくり腰は安静が一番ですからね。
市販の(ただ冷やすだけの)湿布を貼って、ただただ横になっていました。
一晩たっても良くならない(当たり前)ので、ついに重い腰(ってか、痛い腰)をあげて病院の世話になることにしました。問題は、どこの病院にいくかです。
以前なら、近所に総合病院があったので、こういう時は何も考えずに、そこに行って、その病院の先生におまかせしていたのですが、今はその総合病院が移転してしまったので、何も考えずに行ける病院がなくなってしまいました。
……ぎっくり腰だと…何科の病院に行けばいいんだ? 内科じゃないよな。もちろん、眼科や歯科や耳鼻咽喉科じゃない。でも、外科? いやいや、外科は切った貼ったをする病院で、ぎっくり腰は切らないから、外科じゃない。じゃあ、整形外科? でも、整形外科に行っても、レントゲン撮って、湿布くれるだけだから、それならわざわざ行く必要なんてないし。接骨医? 骨折れてないし…。整体師? マッサージは…ちょっと違うような…。
…となると、やっぱり整形外科かな? だったら行く必要ないし、移転しちゃった総合病院の移転先まで電車に乗って行く? それはつらいなあ…。以前、その総合病院にかかった時は何科のお世話になったのか、必死に思い出したら…ER科でした(笑)。ああ、だって、あの時は救急車で搬送されたのだから、そりゃあER科だよな。
…とあれこれ悩んでいたときに、ふと思ったのが「とにかく、痛いんだから、痛みが取れれば、それで御の字じゃねえの?」って事です。
痛みを取るのが目的なら、麻酔科の先生のところがいいでしょう。最近は、麻酔科の病院の事を、ペインクリニックというので、地元にペインクリニックがないかどうか、ググってみたら、ありましたありました。さっそく、ネットでググったペインクリニックに行って、痛みを取ってもらうことにしました。
とりあえず、タクシー飛ばして、病院に行きました。病院はそこそこ混んでました。問診票がけっこう詳しくて、あれこれ答えるのが大変でした。
しばらく待っていると、看護婦さんに名前を呼ばれました(ちなみに、名前間違っていたので、最初は気づきませんでしたが、最後の最後まで名前、間違われたまんまでした。きっと、カルテの名前も間違っているんだろうなあ…)。
まずはレントゲンを取りましょう…って事です。レントゲンを撮ったわけですが…ぎっくり腰だと、レントゲン撮るのも一苦労です。
で、レントゲンを撮って、処置室に入って、順番を待ちます。処置室の小さなベッドに仰向けで寝てくださいと言われた時は、そう言い放った看護婦さんを、ちょっと、恨んだものです。そりゃあ、大変でしたから!
やがて、先生がやってきて、一番最初に言ったことは「とにかく、太りすぎ!」 よく分かってます。ちなみに、この先生、よほどデブがお嫌いだったようで、この後も診察の間に、何度も何度も「太りすぎ!」という罵声をはさんでいただきました。
「太りすぎ!」と言われて痩せられるなら、何度でも罵ってくださいって感じです。ちなみに、後で色々と調べてみたら、この先生、とにかく太っている人を見ると、ほぼ例外なく「太りすぎ!」と言い放ってから診察を始めるそうです。どうも、デブが、本当の本当にお嫌いなようです。地元のデブ界では、評判のよろしくない先生でした。
この先生、診察の最中に、罵声をたくさん挟み込むものの、説明自体はきちんとしてくれる人で、ぎっくり腰にも、様々な種類があって、それぞれに治療法が違う事を説明してくれました(説明自体は、とても分かりやすかったです)。
で、ひとまずは確率的に一番可能性が高いと思われる原因に対する治療をする事にしました。“壺注射”と言ってました。具体的に何をやったのかは、よく分かりませんが、とにかく、背中に五ヶ所ほど謎の注射を打たれました。これで良くなるなら、この治療が正解。症状が全く変わらなければ、別の原因が疑われるので、次は神経ブロック注射をしましょうと言われました。
実は壺注射を打たれても、あんまり痛みは変わらなかったような気がします。そこで注射が終わっても、しばらくグッタリしていたら「そんなに動けないようなら、神経ブロックをしないといけないかな…」と先生がおっしゃるので、ありったけの空元気を出して、起き上がる事にしました。
神経ブロック注射って…以前も別の病院で何度か打たれた事がありますが、死ぬほどキライです。あんな、注射打たれるくらいなら、死んだ方がマシだと、私、思ってます。なので、ありったけの空元気を出して、起き上がりました。
人間、やればできるもんですよ(汗)。
とりあえず、飲み薬と湿布をいただきました。飲み薬は、消炎剤と鎮痛剤と漢方薬。湿布は見たこともないフィルムタイプのものでした。さすがに麻酔の専門医。整形外科とは、お土産の中身が違ってました。
痛いは痛いのですが、付き添ってくれた妻曰く「行きよりも元気になったみたいね」なんだそうです…だといいんだけれど(涙)。
家に戻って、飲み薬を飲んで、湿布を貼ったところ、だいぶ楽になりました。すぐさま完治とは言わないけれど、痛みが和らいだのはホント。で、しばらく寝て、目覚めたら、腰の痛みが消えていました。ラッキー。壺注射がようやく効いたようです。しかし、腰の痛みが取れたら、股関節がめっちゃ痛い事に気づきました。ああ、股関節の筋肉もやられているじゃない。
ぎっくり腰ってのは、腰の筋肉の肉離れの事で、ペインクリニックの治療で、その腰の痛みを取り除いてもらえたけれど、その腰の痛みに隠れて自覚できていなかった股関節の痛みに苦しんでいます。
まあ、腰の痛みだけでも取れたので、OKにしましょう。股関節が痛いと、歩くのに支障がありますが、普通に座っている分には関係なので、良しです。
ま、痛みは取れても、肉離れそのものは直らないので、すぐに通常の活動には戻れないのだから、股関節が痛くて行動に支障があるほうが良いのかもしれません。とにかく、ぎっくり腰は、数日安静にしていれば直るわけだから、痛みさえ収まってしまえば、焦らない焦らない。
生まれて始めて、ペインクリニックという所に行ってみたけれど、確かに痛くて困っているなら、ペインクリニックはアリかもしれないと思いました。ぎっくり腰も、腰だけが壊れたなら、すぐに痛みが取れるし、整形外科もいいけれど、ペインクリニックも十分アリだなって思いました。
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コメント
ペインクリニック・・・私も一度お世話になったことがありますよ。
帯状疱疹後遺症の神経の疼痛っていうんでしょうか。それがひどくて、痛み専門の医院のお世話になりました。
帯状疱疹って、皮膚の表面の激しい症状が治まったあとに、身体の中の神経に鋭い痛みがピリピリして、ウッと息がつまるような痛みが残る人があるそうなんです。私は運悪く、それにあたってしまい、表面症状が治ってからも二~三年、とてもつらかったのですが、そのときお世話になったペインクリニックのお医者様は、どうしても我慢できないほどツライ痛みならば神経ブロックという方法もあるけど、今はまだおすすめはしない、とおっしゃって、ひたすら我慢療法をすすめられました。痛みで死ぬことは絶対ないから大丈夫です、ともおっしゃったので、それなら我慢の限界まで我慢しよう、と思って我慢療法?をしていたら、だんだん我慢が上手になっのか症状が治まったのかどちらかわかりませんが、四、五年めころには痛みそのものがすっかり治まってきました。
今でもときどきピリっと神経節が痛むこともありますが、すぐに治まります。やっぱり時間が一番の薬とおっしゃったのはあたってました。
身体のどこかが非常に痛いことって、生きる気力をそぎますね。ホント、気が滅入りますよねえ。私も我慢療法、がんばったけど、お医者さまに一番治していただきたい症状は、痛みだ、と思いました。
だりあさん
痛いのはつらいですね。病気の苦しみの大半は、痛みだと思います。だりあさんがおっしゃるとおり、痛いと気が滅入ります。あと、疲れます。なんか、やる気でません。カラダが痛くていいことなんて、ひとつもありません。
痛みを我慢かあ…痛みって、あんまり我慢していると、熱を持ってきませんか? で、やがて硬直してくる…まあ、これは筋肉の痛みだけの話かもしれませんが。痛みの無い方が治りが早いような気がします。もっとも、神経そのものの痛みは…私は幸いにも経験がないので分かりませんが、たぶん、違った種類の痛みなんでしょうね。
お大事にしてください。