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私はタンギングが下手

 今週は、遅刻どころか、レッスンを欠席しました。いやあ~生業が忙しくてレッスンに行く暇がなかったからなんですが、実は忙しくて練習もロクにできなかったので、レッスンに行けなくて、ちょっぴりホッとしてます。ああ、ダメな生徒だ。

 それはさておき、そんなわけでレッスンを休んでしまったので、今週はフルートエッセイでブログの方はお茶を濁すことにします。

 標題のとおり、私はタンギングが下手です、と言うよりも、フルート始めて6年になりますが、きちんとしたタンギングのやり方を知らないし、タンギングの練習をした事すらないです。なので、どうも、タンギングという奴が下手と言うか、苦手と言うか、「タンギング? 何それ? 美味しいの?」状態です。

 タンギングってどうやるんでしょうね?

 tonguing…“tongue + ing”だから、舌が関係するんだろうなあって思うわけですが、では実際、自分がフルートを吹いている時の事を観察すると、舌の動きって、全然考えてないなあ…って思うわけです。

 私は、フルートを吹いている時、口腔内の容量を稼ぐため、アゴを落として舌を平らにして軟口蓋を上げています。これが基本形。クチの中をこのような状態にしてから、息を通してフルートを吹くわけです。

 スラーの時は、このまま小細工無しでいきます。スラーでない時は、息を一度ためてから、勢いよく出します。問題はその息のため方。息の出口に栓をするわけだけれど、問題は、何を使ってどう息の栓をするかって事ですね。

 で、自分のやり方をよくよく観察してみると、実に様々なやり方をしています。でもいくつかのパターンには分かれますね。

 1)舌先をクチビルの息の出口に内部から当てて、それで息の栓をする。

 2)舌の真ん中付近を上顎の前歯の付け根あたりに当てて、それで息の栓をする。

 3)舌の根元付近を声道の背面部に当てて、それで息の栓をする。

 4)舌は全く動かさずに、横隔膜を緊張させたり弛緩させたりして、息そのものの動きを止める。

 5)声帯を開け閉めして、息の出入りをコントロールする。

 6)なんだか分からないけれど、とにかく、息を止めたり出したりしている(笑)。

 これらの六種類を、決まった規則性もなしに、その日の気分とかで無意識に使い分けてフルートを吹いております。なので、同じ曲でも、その日の気分とか体調とかで、息の栓の仕方が違ってます。

 どれが標準的なやり方なんだろ? ってか、どれが本来のタンギングなんでしょう(後半の三つは明らかに違うだろうなあ:汗)

 たぶん、私の事だから「これが正しいタンギングのやり方です」と教えてもらって、練習をすれば、一生懸命にそれを学んで身につける事だろうって思うのですが「これがタンギングのやり方ですよ」とは習った覚えないし、今のやり方でも、特に先生からは注意されないし、まあいいのかな?なんて思って、モヤモヤしたまま、今日に至っております。

 たぶん、タンギングって、アンブシュアとかアパチュアなどと一緒で、門下とか流派とかで、そのやり方が微妙に(あるいは大きく)違うような気がするんだよなあ。だから、ネットでググっても、今一つ得心しないんですよ。

 タンギングのやり方が固定化されず、その日の気分で…と言うことは、テクニック的にフワフワしたまま練習をしていますので、上手になれない…んだろうなあって思ってます。今の状態が良い状態であるとは思ってません。なんかモヤモヤしているくせに、積極的に直そうという気持ちには、正直、なりません。なんだろうなあ…「たぶん間違っているんだけれど、あんまり困ってないから、まあいいか」って気分です。

 と言うわけで、今度忘れなかったら、先生に「タンギングってどうやるんですか?」って尋ねてみようかしら。あまりに基本的なテクニックについて今更尋ねたら、目を丸くして驚くかもね(笑)。

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コメント

  1. おざっち より:

    私が認識し、また実践しているタンギングは、すとんさんのおっしゃる 2)舌の真ん中付近を上顎の前歯の付け根あたりに当てて、それで息の栓をする。になるかと思います。
    ただし、正確には舌の真ん中じゃなくて、舌の先端を当てています。また、横隔膜を緊張させたり弛緩させたりするのを、舌と同調させるようにしています。というか、逆に、横隔膜を緊張させたり弛緩させたりが基本で、それを舌の動きへ連動させている、と言った方が正解かもしれません。
    ただし、速いパッセージになってくると、お腹の動きよりも舌の動きが優先されるようになります。特にダブルタンギングでは、その傾向が顕著になります。でも、やはりできるだけお腹を意識するようにはしてますが。
    よく分かりませんが、これって、声楽なんかでも同じようなことじゃないかなって思いますがいかがですか?声楽の場合は、タンギングが無いと思いますから、舌の代わりに声帯ってことになりますでしょうか?

  2. すとん より:

    おざっちさん

     おざっちさんのタンギングのやり方、なかなか参考になりました。そして、私のやり方が必ずしも間違いとは言い切れないという事もわかり、ほっとしてます。

    >声楽の場合は、タンギングが無いと思いますから、舌の代わりに声帯ってことになりますでしょうか?

     なりません、なりません。歌は常にレガートです。フルート的に言えば、常にスラーです。休符以外の箇所では、常に声帯は開きっぱなしで、息は流しっぱなしです。

     フルートのタンギングに相当するのは、歌詞の子音でしょうね。子音を明瞭に発音する事で、音にメリハリを与えます。なので、声楽の場合は、子音の数だけ、タンギングのバラエティがあると思っても間違いじゃないと思います。

  3. operazanokaijinnokaijin より:

    まーた、自慢話になってしまいますが、、、、
    たった1度だけ、かの、吉田雅夫先生にお会いし、
    その時、タンギングをご指導いただきました。
    すとん様ご提示の6種類の、1番目、
    くちびるの穴を、舌で塞ぐ方式。

    家に帰ってから、何度も何度も、
    何日も、何日も、練習しました。

    が、うまくいきません。
    どうも、つばが多く出てしまって、、、、、

    かの、吉田先生のご指導ですが、
    ほんとに悩みながらも断念し、
    2番目の、舌を歯の裏にあてる方式にしました。

    タンギングも人それぞれ。自分に合った方式を見つけねばなりませんね。

  4. すとん より:

    operazanokaijinnokaijinさん

     私はこのフルート業界(笑)に入ったのが遅かったので、吉田雅夫氏は、名前のみ存じあげているフルート・レジェンドの一人なんです。その方から、直接ご指導いただけた事があるなんて、すごいなあ…。

     私にとっては、1~6のタンギング方法は、どれも簡単でどれも難しいのです。ま、それだけ、タンギングは未学習で未定着な分野なんです。

     そうか、吉田雅夫氏は1)のやり方か…。このやり方は…舌が長めの人じゃないと、たぶん、つらいよなあ。私は舌が長い人なので、このやり方は全然平気だけど、これ、たぶん、万人向けのテクニックじゃないかもしれないと思います。

    >タンギングも人それぞれ。自分に合った方式を見つけねばなりませんね。

     一人一人、体格も違えば骨格も違うと、アゴの骨の大きさも、舌の長さも違うわけで、おっしゃるとおり、タンギングも、自分にあった方法を見つけるのがベストですね。そこは声楽の発声方法に通じるものがあるかもしれません。

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