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装具生活になって感じた事[2014年1月第3週・通算2週]

体重:109.2kg[-1.2kg]
体脂肪率:30.8%[-0.3%]
BMI:34.5[-0.3]
体脂肪質量:33.6kg[-0.8kg]
腹囲:107.0cm[-1.0cm]
     [先週との差]

 お正月太りから少しずつ回復している私です。

 さて、妻の怪我がだいぶ良くなって、車椅子生活から杖生活に変わって、今では装具生活となりました。装具生活とは、杖もつかずに足に装具(金属製の着脱式ギプスのようなもの)だけを身につけて生活する事です。

 車椅子どころか、杖すらついていないので、足さえ見なければ、立っている姿はまるで健常者のようですが、歩き始めると、ビッコひきひき、チンタラチンタラ歩いておりますので、やはり健常者とは、ほど遠い生活態度です。。

 車椅子時代や杖時代と比べて、移動する速度は確実に遅くなりましたし、何より、移動可能距離が短くなりました。少し長めに歩くと、足に負担がかかって患部が腫れてしまうようです。なので、怪我の状況としては良くなったわけだし、立ったまま両手が使えるので、生活上はかなり便利になりましたが“移動する”という観点で見ると、少々後退したような気がします。

 遊びに出かける事を考えると、車椅子時代の方が、チャッチャッと移動できて便利だったかもしれません。

 それはともかく、装具生活になると、車椅子や杖の時とは、感じる不便がだいぶ違います。

 例えば、長い距離(バス1区間程度の距離でも十分長いのです)は歩けないので、常に目的地までの距離を考えるようになりました。距離的に無理なら、他の移動方法を考えないといけません。それこそバス移動です。

 ウチの場合、今までの移動手段は、基本的に徒歩メインで、遠方に行く時は電車利用。電車の駅から離れていて、歩けないほど遠くの場合はタクシーを利用する…というスタンスで生活してきたので、バスを利用するという事はまずありませんでした。

 今までバスを利用しなかった理由は…バスは時刻表通りに走らない、気まぐれな乗り物だからというイメージが強かったからですね。とにかく、バス停でバスを待っていても、時刻通りにはまずやって来ない、下手すると、乗りたかったバスは結局来なくて、その次のバスがやってきてしまう事だって度々あって、つまり勝手に運休されちゃうので、ほんと、バスって当てにならないって思ってました。おまけに、道路はたいてい渋滞しているので、バスに乗っている時間も長くて、実はバスって、徒歩よりも目的地に着くのに時間がかかったりするんですよ。

 いつやってくるか、まったく当てにならないし、乗っても、道路は混雑していて全然進まないし、歩くより遅いし、それなのにバス料金はしっかり取るわけで…それでバスを利用するのを止めました。たぶん、バスを利用していたのは、小学生までで、中学生になる頃は、料金が子ども料金でなくなる事も合わせて(つまり一挙に倍額になるわけでしょ?)、ほんと、バスを利用しなくなりました。

 だから、バスを本格的に利用するのは、本当に久しぶりです。

 話は横道にそれますが、今のバスって、昔とは大違いですね。乗りたい路線のバスが今どこを走っているかが、iPhoneを使ってリアルタイムに分かるので、自分が利用するバス停にあとどれくらいでバスが到着するかが分かるので、昔みたいに「遅い!」とか「まだ来ない!」とか「次のバスが来ちゃったよ」とかが無いです。むしろ時間が読める分、当てにできるし、便利に活用できます。また、それにSuicaが使えるので、小銭いらずもうれしいです。あと、ウチの場合、バス停が近くに四カ所もある上、ターミナルに近いので、色々な路線のバスが走っていて、ほんと便利なんです。

 でもね、車掌さんがいないのは寂しいね。私の子どもの頃は、バスには必ず車掌さんがいたものです。バスの車掌さんって、たいてい若い女性だったわけです。バスの車掌さんに限らず、昔はエレベーターにもエレベーターガールという若い女性がいたわけだけれど、今はいません。なんか、寂しいね。

 話を戻します。妻が装具生活をするようになったおかげで、バスに乗るようになりました。バスは使いようでは、結構便利です。確かに利用者は、老人と子どもばかりで、若者や壮年層の人はなかなか利用しないけれど、地域を細かく網羅しながら走っているわけで、それこそバスって、地味に地域の足となっているって事を、改めて知りました。

 装具をつけていると、階段は上りは割と平気みたいですが、下りはとても大変なようです。ですが、駅でもどこでもエスカレーターは上りはあっても、下りはなかったりします。下りエスカレーターがなければ、エレベーターを探してウロウロする事になります。また、下り階段はダメでも、下りのスロープは平気なので、結局、見た目は健常でも、エスカレーターやスロープの世話になる事が多いので、車椅子時代と同じような事をしていたりします。

 また上り階段は平気と書きましたが、それでも手すりは必要なんです。世の中には、結構、手すりのない階段って多いんですよね。私などは、階段で手すりを使わないので、今まで気にもしてきませんでしたが、今回、装具の妻と行動をともにして、手すりのない階段がいかに多いのかに驚きました。

 それと、見た目が健常なので、電車に乗っても、席を譲ってもらえる事は無くなりました。装具をつければ立っていられると言っても、それは揺るぎない大地の上での話で、電車のように、常に足元が動いているところでは、装具で立ちっぱなしというのは、だいぶつらいようです。

 杖時代と比べて、装具時代のアドヴァンテージは、自転車に乗れる事…みたいです。杖の時代は、まだ自転車に乗れなかった妻ですが、装具になってからは、結構気楽に自転車に乗れるようになりました。

 装具では遠出は不便ですが、近場は確実に便利になりました。近場は便利…というのは、生活は楽になりましたって事です。

 生活は便利になりましたが、結局、移動を伴う行動は控えるようになり、車椅子時代よりも、出無精になってしまいました。遊び的には不便になったかも。これで、もう少し怪我が良くなって、装具も外れてしまうと、ますます移動可能距離が短くなって、当分の間、外出ができなくなってしまいます。これもまた、不思議な話です。

 ま、不便不便と書きましたか、ほんの少し前までなら、入院したり、石膏のギプスを着用していたわけですから、不便とは言え、実はかなり便利なんですよね。そこを忘れて、感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。これも自戒すべき事の一つです。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    どこにレス付けようかとおもいましたが、最新としました。

    最近TVで突然、道化師のCMが流れているのでビックリしています。
    明るくて軽めの声で誰だかわかりませんでしたが、ググッてみるとパヴァロッティでした。

    http://yogaku-cmsong.hatenablog.com/entry/2014/01/19/131420

    アリアの前のレチタティーヴォの部分だけ、映像はいろいろ拘っているようですが、免許も持っていないこちらとしては次のアリアがガンガンと頭の中で鳴ってしまいました。

    相変わらず変な話題で失礼しました。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     違いますよ、この声は、明らかにパヴァロッティじゃないです。じゃあ誰なのかと聞かれると返事に窮しますが、おそらくこのCMのために、新しく録音された音源じゃないでしょうか?

     まあ、誰が歌っているにせよ、道化師の「衣装をつけろ」という曲は名曲だと思います。私の個人的なお薦めは、マリオ・デル・モナコが歌っているバージョンです。YouTubeだと、以下のリンクになります。

    http://youtu.be/xQW-bHYNlKg

  3. tetsu より:

    たびたびですみません。

    自分で紹介したサイトでパヴァロッティ聴きましたが、全然違っていました。失礼しました。

    デル・モナコはご存知かと思いますが、イタリア歌劇団来日公演でのデル・モナコの映像が残っています。これが簡単に見れるのもビックリですが感動ものです。
    http://www.youtube.com/watch?v=oN4zv0zhNt8

  4. すとん より:

    tetsuさん

     ほんと、ありがたい時代になったものです。昔ならお宝映像扱いだったものが、今ではYouTubeを漁ると結構見つかるわけで、映像関係の商売をしていたら、きっと泣いてしまうでしょうね。ほんと、YouTubeはありがたいけれど、商売のジャマも確実にしているものなあ…。

     デル・モナコって、ほんと、大好きな歌手なんです。彼の歌を(CDで)聞いて、声楽を始めたって部分が私にはあるんです。それくらい、デル・モナコって好きだし、ある意味、永遠のアイコンなんですわ。

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