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賢いナゴン

 ナゴンは相変わらず転覆です。

 金魚にとって転覆状態と言うのは、一体どんな感じなんでしょうね。つらい事なのでしょうか? 厳しい事なのでしょうか? 快ですか? 不快ですか? それとも無感情なモノなのでしょうか?

 今まで私が見てきた転覆金魚たちは、一度転覆したら、その状態で落ち着いていたので、転覆というのは、金魚にとって、無感情なモノ、または、諦観状態なモノって思ってました。

 しかし、ナゴンを見ていると、どうもそういうモノでは無いみたいです。

 ナゴンにとって、転覆状態は、どうやら落ち着かないモノらしいですし、快不快で言えば、どうやら不快に属する事象のようです。

 ただ、普通にしていると、どうしても転覆してしまいますが、泳ぐ時は、推進力が付くせいか、この時だけは、普通の状態になって泳いでます……が、すぐに疲れてしまって、泳ぎ終えると、またまた転覆状態に戻ってしまいます。

 ずっと泳ぎ続けられれば転覆もせずに済むのかもしれませんが、現実はそんなに甘くないのです。

 ところが、そこがナゴンの賢いところなんでしょうね。

 まっすぐな状態になって泳いだら、そのまっすぐな状態のまま、ポンプの脇に突入するんです。そこはポンプのモーター部とガラスの壁面の間が狭くなっていて、ちょうどナゴンのボディの幅ぐらいの隙間しかないところなんです。その狭いところにあえて正しいまっすぐな姿勢のまま突入して止まると……モーターとガラスの間で直立したまま休憩できるんですね。転覆しようにも、モーターとガラスにはさまれて転覆できないんですよ。

 すごいでしょ? 賢いでしょ? この姿勢のままで、ここにはさまっている時のナゴンは、心なしか、勝ち誇ったような顔をしています。

 でも、いつもいつも直立姿勢でここにはさまれるわけではなく、その場所に入る直前にスピードを落として入るわけですが、そのスピードを落としたところで、うっかり失速して転覆してしまうと、そのまま転覆の状態ではさまれてしまうわけです。

 時々、転覆状態でそこにはされまているナゴンを見かけることもあります。そんな時のナゴンの顔は心なしか悲しげです。

 なかなかうまくはいかないようです。

 しかし、自力で狭いところに入って、転覆を防いだ金魚はナゴンが始めてです。この子、案外、賢いのかもしれません。

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