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音程は上から取る!

 声楽のレッスンに行ってきました

 一度は四月に決まった発表会でしたが、諸般の事情で四月の発表会は中止となりました。で、翌月の五月は、会場予約の抽選に負けてしまったそうなので、発表会は今のところ、六月以降の予定です。まあ、六月も抽選で負けそうだよなあ(汗)。そうなると、昨年同様に、真夏のお盆の頃に発表会って事になるのかな? 個人的には、何とか六月に発表会をやっていただきたいけれど、Y先生は「ホールならどこでもいい!」とは絶対に考えない人だから、どうしても人気のあるホールばかりにチャレンジして負け戦をしているんだよね。

 頑張れ、先生。

 さて、レッスンはいつも通り、最初はハミングの練習からです。

 とにかく、クチを閉じていようが閉じていなかろうが関係なく「声を前に飛ばせ! 飛ばせ!」と言われました。もう、クチの中が振動でビリビリとして、かゆくてかゆくてたまりませんでした。

 さて発声練習ですが、とにかくアゴを開く練習をしました。私、アゴをきちんと開くのが下手で、どうしてもガクガクとなってしまうし、そんなに素早くアゴの開閉なんて出来ないのですが、それでは歌う人としてはダメなので、一生懸命にアゴを開く練習をしました。

 その後は、先生と一緒に高音発声にチャレンジしました。今回も前回同様「ううむ、Hにはまだ届かないね、Bまでかな」という結論になりましたが、同じことを先生の助け無しで一人で行うと「Asまでかな? Aには届いていないよね」という結論になります。

 同じ事をやっているつもりですが、結果が違うわけで、それはなぜ?と思ったところ、先生がおっしゃるには「すとんさんが一人で歌う時は、ノドが鳴るんですよ。ノドを鳴らして歌うと、声ってどうしても重くなるし、高いところにはいけなくなるんです。だから、ノドを鳴らしている限り、同じ事をやっているつもりでも、そんなに高いところまで歌えるようにはなりません」との事です。ノドを鳴らさずに歌うとは…響きだけで歌う事です。それは場合によっては「芯のない声で歌う事」とも同義ですが、今の私は、とにかくノドを鳴らしすぎなので、なるべくノドを鳴らさずに歌うことが大切なんだそうです。

 高い声…特にAまでは、大きな声やノドを鳴らした声で歌うと却って出づらいのだそうです。ただし、Aを越えた、もっと高い音は、むしろノドを鳴らさないと歌えないのだそうです。どうも、そのあたりにテクニック的に大きな断絶がありそうです。

 しかし、ノドを鳴らさずに歌うというのは、なんか物足りない感じがして、実に難しいですよ。

 そんな高音にチャレンジをしている時に先生に言われました。「すとんさんの声はアンダースローですね。でも声はオーバースローでないとダメですよ」との事です。先生が何をおっしゃっているのか、分かりますか? 発声する時、私は一度声を(音色的に? 音程的に?)下げてから、上へ向けて放っているのだそうです。これはダメなんだそうです。正しくは、声を一度上を通して、上から下に向かって投げる事が大切なんだそうです。そういう意味でオーバースローとは、よくたとえたものです。

 つまり、声を下から狙って発声するのか、上から見下して発声するかの違いなんですが、上から見下して発声するのが正しいし、それができないと高音発声はできないって言われました。そう言えば「音程は上から取る!」ってキング先生にもよく言われていました。…頑張らないとね。

 それにしても、口内の開きがまだまだ足りない私です。上も開かない、下も開かないのです。なので、真夏の犬のように舌を前にベロンと突き出したまま歌ってみたり(強制的に舌根を下げているわけですね)、クチをアッチョンブリケにしてみたり、色々とやってみましたが、なかなか口腔内を縦に大きく開くのは、私には難しい課題のようです。

 それにしても腹筋が弱い私だな。腹筋が弱いせいか、先生がおっしゃるには、私は声を肩から出しているのだそうです。肩で支えて、鎖骨で発声しているんだそうです(そんなのアリ?)。とにかく、しっかり腹筋で支えて、クチから発声しないとね。まだまだな私です。

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