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最後のピアノ合わせに行ってきました

 声楽発表会に向けての、最後のピアノ合わせに行ってきました。最後と言っても“二回目”なんですが…。とにかく、このピアノ合わせが終わると、次に本番ピアニストさんと合わせるのは、発表会当日のゲネプロ -> 本番って流れです。ああ、段々、発表会直前って雰囲気になってきました。

 さて、最後のピアノ合わせの日の私は、ピアノ合わせが午後だったため、午前中は自宅で一人で“通し稽古”をしていました。しかし、連日忙しい上に、前日が歌劇団の練習で声が疲労気味だったにも関わらず、午前中から歌っちゃったわけで…テキメンに声が割れてしまいました。ははは、痛くはないけれど、ちょっと声に違和感を感じました。やっぱ、テナーは午前中からフルヴォイスで歌うものじゃないな(反省)。

 …発表会当日は…会場入りするまで、歌わないでおこうっと。

 私は、会場係なので、ちょっと早めに行って、会場の準備をして、皆さんのお越しを待ってました…が、会場はムンムンして蒸し暑かったです。とりあえず、準備時間のうちは、窓を開けて換気をして多少は涼しくしましたが、この会場は住宅地の真中にあるので、ピアノ合わせが始まったら、窓は締め切らないといけませんので「節電だから冷房は不可」と言っている事務方を説得して、なんとか冷房使用の許可をいただきました。

 と言っても、暑い暑いと騒いでいるのは、私と先生の二人だけみたいでした。なんで、みんな、平気なんだろ?

 さて、ピアノ合わせの順番は、原則、本番と同じ順番なのですが、色々な都合がある人もいるので、最初は歌劇団の「乾杯の歌」からピアノ合わせを始めました。

 そう言えば、この曲は、歌うことばかりに集中していて、出入りの練習をしていなかった事に、今頃気づきました。次回の練習の時に、きちんと出入りの練習もしないとダメだね。それと、礼のタイミングとか、歌い終わった後の動きとか、小道具の出し入れとかナンヤカンヤも…だ! やる事がたくさんありますね。

 「乾杯の歌」が終わって、一息ついたあたりで「フニクリ・フニクラ」の順番になりました。私はバックコーラスの“フニクリ隊”のメンバーなので、意気揚々と歌ってきましたよ。この曲のコーラスは、基本“追っかけ”なので、リードヴォーカルの後を、オウム返しで歌えばいいだけで、本来はすごく楽なコーラスのはずなんですが、リードヴォーカルの後ろにいると、ヴォーカルを歌っている人の声が良く聞こえない事に、今更、気づきました(笑)。いやあ、リードヴォーカルをあてにしていたのに、そのリードヴォーカルが聞こえないんじゃ、オウム返しの技がうまく使えないじゃない。ううむ、やっぱり、バックコーラスと言えども、歌詞はきちんと覚えておかないとダメみたいです。

 フニクリ隊のお仕事が終わって、一息つくと、もう自分の出番です。「愛の妙薬」の二重唱とアリアです。

 この曲も歌うことばかりに一生懸命で、特に演出プランもないまま、最後のピアノ合わせになってしまったのですが、さすがに出入りの打ち合わせ無しってわけにはいかないだろう…という事で、急遽、演出プランを、私と先生とピアニストさんでササッと決めました。で“オペラの一場面なんだから、オペラっぽく演技付きで歌ってみよう”という方針になりました。実際、私たちが歌う二重唱は、本当にオペラの一つの場面全部(ほんとです)なので、それもアリだよねって事です。

 まず、観客への礼は省略して、アディーナ(妻)が舞台中央で、役になり切って待っています。これを専門用語で“板付き”と言うそうです。アディーナが板付きになったところで、ピアノが最初の和音を鳴らすので、それを聞いて、私は舞台に歌いながら入ります(この部分、無伴奏)。で、私が一声歌い終わったところから伴奏が始まって、二重唱開始となります。

 二重唱の終わり部分も、観客に向かっての礼は省略で、曲が終わる前に、アディーナが自分の歌を歌い終わると、舞台から先に掃け、ネモリーノ(私)が一人残され、途方に暮れているうちに、ピアノは二重唱のコーダからアリアのイントロに切り替わり、そのまま続けて私のアリアへ突入するという事になりました。

 細かい事を言い出すと、歌詞的にはつながらない二つの場面(曲)ですが…まあ、細かい事は気にしない事にします(笑)。

 ちなみに、観客への礼は、私のアリアが終わったところで、まず私が一人で礼をして(これはアリアの分の挨拶)、それからアディーナを呼んで、今度は二人で礼をして(こっちは二重唱の分の挨拶)終わる…という事になりました。ちなみに、二重唱からアリアまで通して歌うと…時間にして、12分弱でした…長いですね(笑)。

 演技の方は…歌詞の意味は分かっていますし、ダテにオペラファンを長年やっているわけじゃないので、稚拙ですが、とりあえずはなんとかなりました。それに、このオペラは(舞台の実演は見た事ないのですが)、数枚のDVDで見ているので、だいたい、どこでどんな動きをすればいいかは、検討がつきますので、それらを無意識に参考にして(笑)歌ったわけです。

 ただし、ちょっと困ったのは、出入りの関係で、二人の立ち位置が練習の時とは逆になってしまった事です。立ち位置が違うだけですが、ちょっと歌いづらかったかな? 今後は、この逆の立ち位置を前提にして練習しないと…。

 さて問題は、歌の方です。二重唱は、本人的にはまだまだ納得いっていない部分もあるし、細かい失敗もたくさんあるんですが、先生からは「ひとまずOK!」と言っていただけるほど、仕上がってきていたと思います。しかし、アリアは…ねえ。

 なにしろ、一番の強敵である、アリアのカデンツァは最後の最後、10分以上歌い続けた後にやってきますからね。そりゃあもう、とんでもない状態でカデンツァに突入するわけで、なかなか大変なんです。

 先生からは「とりあえず、通しの練習を重ねていくしかないかな」と言われるくらい、体力的にギリギリな状態でやってます。ま、まだアリアは、他人様に見せられるような状態ではありませんが「少しずつ正解に近づいている」という先生の言葉を信じて、もっと正解に近い歌唱、いや、当日は正解な歌唱をしたいです。

 とにかく、アリアは「慌てない」「イントロの間に体勢をを建て直す」「体力配分をしっかり考える」「準備を早めに」「ポジションは下げない」でやるしかないです。ピアニストさんは色々と助けてくださるけれど、結局、歌そのものは、一人で歌うわけだし、すべて自分にとって、楽なタイミングで歌えばいいんだから、もっと最後まで体力が残るように考えながら、良い意味でのマイペースで歌っていきたいです。

 やれやれ、これで私が歌うところは全部終わったかな…と安心して、妻のアリア(カルメンの「ハバネラ」)を聞いていたら、先生が「この曲にもコーラスを付けよう」と急に言い出されて、急遽“ハバネラ隊”が結成されました。もちろん、私も“ハバネラ隊”です(笑)。楽譜配布は…次回の歌劇団の練習の時になります。コーラスの練習とヴォーカルとの合わせは…ん? 発表会当日? まさかね??

 結局、発表会では「人知れぬ涙[アリア]」、「ひと言だけでも、おお、アディーナ[二重唱]」「乾杯の歌[声楽アンサンブル]、「フニクリ・フニクラ[バックコーラス]」、「ハバネラ[バックコーラス]」の五曲を歌う事になります。ううむ、結構、忙しいぞ。ああ、忙しくて、たくさん歌えて、楽しそう(喜)。

 前回の声楽の発表会では、自分の担当する歌曲一曲しか歌えなかった(まあ、能力的な限界から考えれば妥当なんだけれど)から、それと比べて、今回の発表会は五倍楽しそう! もう、すでにワクワクだね。

コメント

  1. おぷー より:

    本当に楽しそう![E:happy01]
    頑張らないで、エンジョイして歌って下さいね。
    それが一番ですから。

  2. すとん より:

    >おぷーさん

     楽しいです、実際。ただ、歌の方が明らかに間に合っていないので、後ろめたい気持ちもあります。これで、ちゃんと歌も歌えるなら、もう手放しで楽しいのですが…。本番まで残された日々で、なんとか仕上げられたらいいなあ…と、希望的観測だけを胸に抱いてやっていくつもりです。でも、来週になると、もう練習する時間すら無くなるほど忙しくなるんだよなあ…。

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