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夏なので、弱ってます[2013年7月の落ち穂拾い]

 皆さん、お元気ですか? 夏ですね。夏は人も金魚も弱る季節です。本当に、暴力的な季節だと思います。だからこそ“夏休み”ってのがあるわけですが、なかなか夏休みが取れませんね。

 疲れ切って、ヘロヘロの上に、ひとことのコーナーに書きましたが、急性のシックハウス症候群にもかかっています(涙)。ああ、つらい……シンナーなめちゃいけんぜい!

 とにかく、なんとか頑張って、夏休みをサッサと確保しないと、マジ、まずいかもです
 
 
趣味の音楽団体って、どうしてドロドロしちゃうんでしょうね

 人間関係のトラブルって奴は、市民合唱団とか吹奏楽団ではよく見る風景です。どうせ対立するなら、音楽的な問題とか、活動方針でので対立とかなら、まだカッコいい(?)のですが、たいていの場合、もっとドロっとした事が原因です。

 「お前、気に入らねえー。あっち行ってくれねーかなー」とか
 「お前、生意気だー。何もしゃべんなよ」とか
 「お前、ウザい。黙って私の言う事に従ってりゃあ~いいんだあ~」とか
 「お前、臭い。ああ、臭い臭い臭い…」とかね。

 で、そう言われたり、態度で示されたりした方が「じゃ、出てってやらー」ってんで、後ろ足で砂をかけていくような事をしていったりとか…そんなんばっかり。

 ああ、ドロドロしてる。ほんと、趣味の合唱団って、音楽や歌でモメル事はほとんどなくて、大半がこの手のドロドロ系の事でトラぶります。

 で、そういう事が起こると、たいてい周囲の人たちは、みな、見て見ぬふりでしょ。メンバーだけでなく、指導者だって見て見ぬふりだものね。誰もがみんな、自分がかわいいんです。それが人間のサガなので仕方ありません。

 優等生的発言をすれば、リーダー的な地位にいる人が、トラブっている二人を仲介するべきだろうけれど、案外、そのリーダーが先頭に立って追い出し作業をしていたりするのが現実だったりします。ああ、始末におえねー。

 一種の自浄作用? まあ、団体である以上、意志的疎通ができない者を団体から排除するのは当たり前だけれど、その理由があまりに小さい事に、私はため息が出ちゃいます。

 しょせん、人間って、矮小な存在なんだよなあ。
 
 
後進を育成…ってほんと?

 私はアマチュアの発表会を見に行くのが大好きです。ある意味、プロの演奏会よりも勉強になりますからね。

 で、アマチュアの発表会に行って、プログラムをいただくわけですが、よく、そのお教室の主催者(指導者)の略歴っぽいモノが掲載されていたりするわけです。で、ふむふむと思いながら、それらを読むわけですが、時々「???」と思うことがあります。

 まあ、音楽家の略歴ですから、どこの学校を卒業したとか、どこの国に留学したとか、どんな賞をいただいたかとか、どんな人と共演した事があるとか、持ち役は何かとか…まあ、そんな事が書いてあるわけですが、中には『後進の育成に励む』とか書いてあったりするんですよ。

 …後進?

 後進って…平たく言えば後輩とか教え子とかの事でしょ? もっと狭く言うと、跡取りの事を指すのかもしれません。つまり『後進の育成に励む』ってのは『後輩や教え子の成長の手助けを熱心に行なう』とか『自分の跡取りを熱心に育てる』程度の意味なんですが、となると、プロの音楽家にとっての“後進”ってのは、やっぱり“プロの音楽家のタマゴたち”の事ですよね。

 まあ、音大受験生…とまで限定はしませんが、少なくとも子ども~青年ぐらいまでの年齢の人を育てていないと、なかなか言えない言葉だと思います。

 つまり、私が見に行く…つまり私のような趣味のオッサン(ジャンル的には“音楽愛好家”って奴です)たちの発表会を主催する、オトナの生徒を専門に教えている先生が使うべき言葉じゃないよね。せめて書くなら「音楽愛好家の方々への個人レッスンなども行なっています」でいいんじゃないの? 生涯教育に携わるのも立派な仕事でしょ?

 言葉は正しく使いましょう…って事です。
 
 
 
今月のお気に入り 『やすらぎのイタリアンソングス 君と旅立とう』

 最近、お気に入りの楽譜がこれです。実に選曲が良いのです。Y先生がおっしゃるには「テノールの人が営業の時に、必ず持ってくる楽譜」なんだそうです。確かにテノールやソプラノなどの高音歌手には魅力的な楽譜集だと思います。

 収録曲をここに転載しておきます。

アヴェ・マリア[カッチーニ作曲]
アマリリ麗し[カッチーニ作曲]
われを見捨てよ[モンテヴェルディ作曲]
ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)[ヘンデル作曲]
私を泣かせて下さい[ヘンデル作曲]
カロ・ミオ・ベン[ジョルダーニ作曲]
銀色に染める優雅な月よ[ベッリーニ作曲]
サンタ・ルチア[コットラウ作曲]
光さす窓辺[作曲者不明]
理想[トスティ作曲]
妖精の瞳[デンツァ作曲]
アヴェ・マリア~オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲から[マスカーニ作曲]
オー・ソレ・ミオ(私の太陽)[ディ・カプア作曲]
禁じられた音楽[ガスタルドン作曲]
彼女に告げて[ファルヴォ作曲]
カタリカタリ(薄情)[カルディッロ作曲]
帰れソレントへ[デ・クルティス作曲]
君を求めて(泣かないお前)[デ・クルティス作曲]
忘れな草[デ・クルティス作曲]
遥かなるサンタルチア[マリオ作曲]
私の愛する人[ドナウディ作曲]
麗しい絵姿[ドナウディ作曲]
君と旅立とう[サルトリ作曲]

 ねえ、本当にいいでしょ? ちなみに、秋のクラシックコンサートで私が歌う『忘れな草』はこの楽譜集のバージョンです。

 
今月の金魚

2013年 7月20日(土)  ハナジロ、星になる
            ホノカが我が家にやってくる
2013年 7月28日(日) シッポナ、星になる

 ホノカとシッポナの事は、また改めて。
 
 
今月のひとこと

 最近は、イタリアの歌と言っても、オペラアリアではなく、イタリア歌曲が気になります。トスティ、ベッリーニ、ドナウディ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニ…。もちろん、古典歌曲も気になりますし、イタリア民謡やカンツォーネと呼ばれる曲の中にも、テノール魂をくすぐる曲があります。ああ、歌いたい曲がたくさんあるけれど、私には時間とテクニックが無くて、歌えないのが、悲しくて寂しいです。(2013年6月29日~7月5日)

 本日だけで、カメ3匹脱走。全部、見つけたけれど、逃げるカメって、意外に足が速いのに、ビックリ。(2013年7月5~6日)

 なんでも、関東地方は梅雨が明けちゃったそうなんです。例年よりも2週間早く、昨年よりも3週間早い梅雨明けだって。ううむ、って事は、今年は空梅雨だったわけ? おぉ、水不足が懸念されるぞぉ~…って、湘南地方は水不足にならない地域だった(てへっ)。(2013年7月6~9日)

 尖閣諸島に関して「領土問題の存在は認めないが、外交問題として扱い、中国が領有権を主張することは妨げない」と日本政府が中国に申し入れたそうな。どうせ官僚の作文だろうけれど、本当に官僚ってのは度し難い人間だな。責任ある立場なのに、平気で国益を損なう行いができると言うのは信じられません。これってつまり、中国が堂々と国際社会で「尖閣は中国領土であって、日本がわが国を侵略して平然としているのだ!」と言ってもいいよって、わざわざ許可したわけでしょ? そして、中国がそう主張する事を妨げないって、お墨付きを与えたわけだ。これで「日本は中国領土である尖閣諸島を侵略し、不当に占拠している野蛮な国である」と国際的に言いふらされるわけだ。で、次は、いよいよ中国人民解放軍が尖閣諸島に上陸するってわけだね。一歩一歩、中国に詰め寄られているわけだな。河野談話並の失策だよ、これ。ちなみに、ソースは共同通信社が配信した神奈川新聞のニュースだよ。(2013年7月9~11日)

 前回の「ひと言」で触れた神奈川新聞の記事、元々は共同通信社が配信したニュースなんだけれど、どうやらこのニュース、事実とは違っていたようです。ついつい前回は官僚さんのせいにしちゃった私ですが、それは違っていたようです。官僚さん、ごめんなさい。しかし、事実とは異なることを、あたかも事実であるかのように書いて報道して、ごめんなさいのひと言も無い共同通信社って、日本を売っている会社だったようです。この共同通信社って、地方新聞にニュースを配信している、いわばニュースの問屋さんみたいな会社なんだけれど、その問屋さんから卸している商品が国益を損なうものならば、それを並べている地方新聞も、我が国の国益を損なう存在ってわけで…どうやら新聞ってモノそのものが、国益を損なうモノって事になりかねませんな。ちなみに、この記事を書いたのは、共同通信社の太田昌克氏と柿崎明二氏の両名だそうな。度し難いのは新聞記者って奴なんだな。(2013年7月11~15日)

 世間では三連休でした。私は休日出勤がありましたが、それでも連休気分になれました。海水浴にも行ったし(笑)。あと、『化物語』のアニメを本編&コメンタリーと全て見れた事が休日っぽい時間の使い方かな? それと、井村屋のあずきバーにはまって、なんだかんだ言って、この三日間で10本近く食べちゃいました。これも休日っぽい時間の使い方かな。(2013年7月15~20日)

 学生さんは夏休みってモンに突入したようです。ああ、うらやましい。私にも、そういう時期があったんだなあー。今じゃあ、夏休みも冬休みもなく、土曜も日曜も平日も休日もなく、仕事があれば出勤して仕事しています。仕事がなければ…やっぱり出勤して仕事してます。休みは、仲間と相談して決めますので、全く休めないわけじゃないのですが、電話一本で呼ばれるので、休みって感じはしません。仕事人間なら、歓喜雀躍するほどの毎日でしょうが、基本的に遊び人な私なので…ふう~、ストレスで死んでやる~!(2013年7月20~27日)

 なんか、網膜(?)が日焼けしたみたいで、目の中がかゆい。(2013年8月27~30日)

 今月は以上です。よろしくお願いします。

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コメント

  1. すずめおばさん より:

    ふっふっふっ(^m^;)
    うちのコーラスも、ちょうど人間関係ドロドロのまっただ中。タイムリーな話題ですね。
    ちなみに、問題意識を全員が持つことができて、ついに代表の人たちが先生や某オジサンに忠言。
    今後どうなるかわからない非常に緊迫した状況となってま〜す。

  2. すとん より:

    すずめおばさん

     確かに状況は緊迫してますね。

     第三者的なアドバイスをすると、一回、ガラガラポンしちゃえばいいんですよ。つまり、一度解散する。で、本当に気の合った仲間だけで別の団体を再結成すればいいんです、それも極秘裏に(笑)。このやり方が一番カドが立たないと思いますよォ。

  3. 椎茸 より:

    趣味ですから、自分が真面目にやっていて報われる実感がないようなら、ささっといなくなってしまうのがいいと思いました。
    実際、怒られてばかりの合唱団に入っていたのですが、ある日ぷつーんと糸が切れて撤退しました(笑)

    金魚日記、楽しみにしております。
    シッポナさんさようなら。。。ホノカさんの写真があるといいなあ^-^

  4. すとん より:

    椎茸さん

     趣味って、ある意味、仕事よりも割り切れないから、厄介なんだろうと思います。仕事なら「利益につながらないから」と、ビジスネライクに切って捨ててしまえますが、趣味だと「恩義を感じるから」とか「今まで世話になったから」とか「好きだから」とか「近くて便利だから」とか「腐れ縁だから」とか、ビジネスの世界ではありえない判断基準がまかり通ったりします。

     だから、グチャグチャになるんでしょうね。

    >ホノカさんの写真があるといいなあ^-^

     一応、カメラマン(妻です)に発注しておきます。

  5. tetsu より:

    こんばんは。

    > 趣味の音楽団体って、どうしてドロドロしちゃうんでしょうね。

    アマオケで笛を吹くようになって、途中短い休団をはさんで、20年以上たってしまいました。この間、事務局長というもろもろのとりまとめみたいな仕事を担当された方はほとんどが退団してしまいました。特定の人に仕事が集中しないように進めているつもりでも結局自分がやったほうが早いとかで集中してしまい、どんづまりで気持ちが離れてしまうようです。
    フリーライダ(タダ乗り)のつもりはありませんが、こういうところでは誰もが「自分の担当していることが一番大変で、他の人は楽している」とおもいやすいようです。
    私自身、退団したい、というグチはかみさん相手に何回も話しましたが「それでもやめたことがない」と笑われています。このドロドロ感はいろいろな価値観、考え方をもっている集団のせいかとはおもいます。他に簡単に移動できるわけでもなく、これからの老後のささやかな楽しみのひとつとしたいところです。

    > 後進を育成…ってほんと?

    今の時代、中学生がマルタンのバラード吹いていますから、後進の育成というのも大変ですね。昔ならシャミナーデあたりが定番だったとおもいますが。
    http://mainichi.jp/feature/news/20121130ddm041040064000c.html

    > イタリア歌曲が気になります。トスティ、ベッリーニ、ドナウディ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニ…。

    このあたりの歌曲はほとんど聴いたことがありません。歌曲というと、ディスカウ、シュワルツコップあたりのイメージしかなくて、イタリアというとオペラのアリアか古典歌曲(カロ・ミオ・ベンくらい)あたりです。
    最近、初めての曲を聴いてみるのも楽しいです。

    失礼しました。

  6. すとん より:

    tetsuさん

    >歌曲というと、ディスカウ、シュワルツコップあたりのイメージしかなくて

     ドイツ系の歌手、つまりはドイツ歌曲を中心に耳にされてきた…という事でしょうが、これって、ごくごく普通の日本の音楽ファンの在り方だと思います。日本のクラシック音楽シーンは、長らく、ドイツ音楽至上主義でしたからね。いや、学校で教えてもらう、授業としての音楽は、まだまだドイツ音楽至上主義で、多少さばけてきても、それに日本の古楽(いわゆる邦楽ですね)や、アメリカの商業音楽を習うくらいで、クラシック音楽の本道であるイタリア音楽には触れないのが普通です。

     まあ、これは日本に西洋音楽が入ってきた時の手順やらなんやらを考えると、仕方のない事だと思いますが…イタリア音楽は、さすがに捨てたものじゃないですよ。特に歌に関しては、イタリアものは、半端なくすごいです。

     とは言え、ディスカウやシュワルツコップって…上手いんですよね。イタリア系の歌手たちとは、別種の上手さがあって、私は最近、ディスカウの歌の上手さにホレボレしているんですよ。ああいうふうに歌うのって、簡単そうに聞こえて、実はすごく大変なんですよ。

  7. tetsu より:

    こんばんは。

    > ディスカウやシュワルツコップって…上手いんですよね。

    昔、NHK趣味百科で「シューベルトを歌う」が放送されていました。コンクール入賞歴のある方たちを対象としたディスカウによる公開レッスンで、これが趣味なのかという驚きもありましたが、内容はピアノ伴奏にまでチェックが入って、とても面白かったです。ディスカウは机の上に座って膝をブラブラさせながらいろいろ話しているのですが、少しでも歌うと生徒とは別世界で、フルートにはない声楽の奥深さにはビックリです。

  8. すとん より:

    tetsuさん

    >昔、NHK趣味百科で「シューベルトを歌う」が放送されていました。

     それ、伝説の番組ですね。私も見たかったなあ。

    >少しでも歌うと生徒とは別世界で、フルートにはない声楽の奥深さにはビックリです。

     そうなんですよ、歌手はカラダが楽器ですから、プロとアマでは、持っている楽器が違う…というわけなんです。楽器も値段で音が違いますが、歌手の声は、プロとアマでは、本当に違うものです。たぶん、楽器以上に違います。

     声楽の世界は、努力だけでは、どうにもできない部分がある世界なんです。声ばかりは、生まれつきの才能が一番モノを言いますからね。だからこそ、一流の歌手は素晴らしいんですよ。

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