皆さんは、今年のゴールデン・ウィークはどのようにお過ごしになる予定でしょうか? 私は例年どおり、東京丸の内で開催される『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2013』(以下、ラ・フォル・ジュルネ)に行くつもりです。
今年のラ・フォル・ジュルネのテーマは『パリ至福の時』と言う事で、近代フランス&スペイン音楽をやるそうです。詳しくは公式ホームページを見てくださいね。
ちなみに、なぜ今時分に、こんな事をブログに書くかと言うと…チケットの一般販売が3月16日(土)から始まるからです。ラ・フォル・ジュルネのチケットは、一部の公演を除いて、すぐに売り切れてしまうので、もしも行きたければ、早め早めの行動が必要だからです。ご案内はしたけれど、すでにチケットは完売…じゃ話にならないでしょ。
もちろん、私は・ラ・フォル・ジュルネの回し者ではありません。単なるファンです。その証拠に…すでに私は、自分の分のチケットはフレンズ先行販売で入手済みです。自分のチケットを未入手の段階で案内しちゃうと、私がチケットを取れなくなる可能性もあるので、まずは自分がチケットをゲットし、その後にご紹介をするという、実にエゴイスティックな手順を踏んでおります(爆)。
ちなみに、私がどの公演に行くかは…内緒。どこに行ったかは、後日ブログにアップする予定です。
フランス音楽と言うと…皆さんは何を思い浮かべますか? 私は、フルート音楽! だって、フルートって楽器は、ドイツバロックの時代と、近代フランスの時にもてはやされた楽器で、それ以外の時代と場所では、実に軽い扱いの楽器なんです。今回、近代フランスの音楽がテーマのラ・フォル・ジュルネなので、当然、フルート音楽満載か~!と思いきや、ほとんどフルートの公演はありません、残念(涙)。まあ、ゼロではありませんが、非常に限られております。ラ・フォル・ジュルネでフルートを有料公演で聞きたい方は、それなりのご覚悟をしてください。
あと、フランス音楽と言うと…フランス歌曲じゃないですか? フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、デュパルク…、ああ、きっとそんなフランス歌曲のアラカルトのコンサートがあるにちがいない…と思ったけれど、こちらもほとんどありません。残念。まあ、ゼロではありませんが、非常に限られております。ラ・フォル・ジュルネでフランス歌曲の有料公演を聞きたい方は、それなりのご覚悟をしてください。
じゃあ、何をやるのかと言うと…ピアノとオーケストラがほとんど。あと、ヴァイオリンと室内楽が少々と、今回なぜかギターが目立つかな? そんな感じ。
ううむと思うけれど、これも需要と供給の関係なんだろうと思います。ラ・フォル・ジュルネだって、最初の頃は、声楽もフルートもたくさんやってたし、だいたい開催期間は5日間だったし、公演数だって、今より多めだったわけだし…。まあ、ラ・フォル・ジュルネも商売だから、採算の取れない事はできないし、客の集まらないコンサートは開催できないわけです。
結局、日本のクラシックファンは『ピアノとオーケストラが聞ければ、それでいい…』って事なんです。間違いじゃないでしょ? たぶん、私のような「フルート聞きたい、声楽曲聞きたい」なんて人は少数派なんだと思います。
でも、いいんだ。知らない音楽やなじみのない音楽を楽しむのも、ラ・フォル・ジュルネの楽しみだからね。
私もラ・フォル・ジュルネに行くようになって、今年で8年目です。もう8年も行っていると、ラ・フォル・ジュルネを楽しむためのノウハウが色々と溜まってくるわけです。
フルートや声楽曲は、ラ・フォル・ジュルネの有料コンサートでは、あまりやられないのは、昨年もそうでした。しかし、フルートや声楽曲は、ラ・フォル・ジュルネの期間中、無料コンサートの方で、結構演奏されているのです。なので、チケットを購入しないと聞けない有料コンサートに、フルート音楽や声楽曲が無くても、がっかりしません。きっと、無料コンサートでやってくれるはず…だからです。
ラ・フォル・ジュルネの期間中は、実はたくさんの無料コンサートが開催されています。ラ・フォル・ジュルネの本会場である、東京国際フォーラムでも無料コンサートはありますが、それ以外にも、丸の内界隈のあちらこちらに仮設ステージが用意され、そちらでたくさんコンサートをやってます。だから、そっちの無料コンサートをハシゴしていくと、それなりに楽しめるんですよ。
それに“仮設ステージ”と言って馬鹿にしてはいけません。会場によりますが、実になかなか素晴らしい会場もあるんですね。もちろん、音楽を聞くにはふさわしくない会場もあります。どこが素晴らしくて、どこがダメかは…私は分かってますので、そういうところも賢くチョイスしていきたいと思ってます。
とりあえず、私は、今年もラ・フォル・ジュルネを楽しんできます。皆さんは、いかがですか? もしもまだ予定が入っていなくて、東京近辺にお住まいなら、だまされたと思って、ラ・フォル・ジュルネに来るのも楽しいですよ。
ちょうど、花粉症の時期が終わると、ラ・フォル・ジュルネなんですよ。それも、うれしいじゃないですか!
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コメント
私は初めてラ・フォル・ジュルネに行ってみようかなあと思ってます。
でも、地方からだと交通費だけで2万円を超すのは大きな出費です。
今年は当時のパリで流行ったスペイン趣味やスペインからパリに来ていた音楽家の影響でギター演奏が入っているとの解説ですが、私は楽しみです。
タファネル、ゴーベール、モイーズ、ランパル、デボスト、ガロワ、などなど。
いやあ、いますねえ、フランスの大フルーティスト。
( ̄□ ̄;)!!
フランスはフルートの1大産地。
というか、タファネル、ゴーベール、モイーズの3巨頭が、
近代 & or 現代フルート奏法の創設者と言えるのかしら?
物理的な意味での現代フルートの父はベームでしょうが。
ピアニスト中村紘子さんのエッセイによれば、中学生の頃から、
芸術大好き大物財界人に気に入られ、豪邸にお呼ばれして、
国宝級の芸術品に触らせてもらえた由。
ピアノ演奏に直接の影響はありますまいが、
芸術家として、そういう体験って、絶対にグッドだと思います。
♪ヽ(´▽`)/
フランス音楽という芸術に触れるには、
フランスで触れる、どっぷり浸かるべきなのでしょうが、
そんなこと、なかなかできませんが、
ラ・フォル・ジュルネで、フランス音楽をたっぷりやっていただけるとは、
ありがたいことです。私も何とか行きたいけど。
ああ、私はしがないサラリーマンにして、季節労働的な仕事でして、
ゴールデンウィークは休日出勤ウィーク。
(/_\;)
大昔、まだ、20世紀の頃。
パリに通算10泊くらいして、ああ、楽しかった。
その時は、音楽よりも美術にどっぷりと浸かりました。
また、自慢話?
そんなつもりはないのですが、、、、、
( ̄▽ ̄;)
すとん様の、ラ・フォル・ジュルネご報告、
楽しみにしています。
(⌒∇⌒)ノ”
おしまい
河童さん
交通費だけで2万円というのは、大きいですね。ならば、たっぷり楽しまないといけませんね。私の過去のブログ記事を読むと、ある程度分かりますが、ラ・フォル・ジュルネは有料コンサートだけでなく、無料のコンサートや催し物もたくさんあり、それらも結構楽しいですし、会場周辺でも数多くのクラシックコンサートが無料で開かれますので、事前にきちんと下調べをして臨むと良いですよ。
もっとも、私も最初の年は、何も調べずに、とりあえず行ったのですが、それでもそれなりに楽しめました。初めてだと、なんでもかんでも珍しいので、たっぷり楽しめると思いますよ。
毎年、目玉になる楽器が変わるんですが、今年の目玉はギターのようです、それもクラシックギター。無料コンサートでも聞けるといいなあ…なんて希望しています。
operazanokaijinnokaijinさん
フランス音楽と言えばフルート音楽、フルート音楽と言えばフランス音楽と勝手に思い込んでいる私です。ですから、今回、フルートのコンサートがほとんど無い事に、ちょっぴりガックリしています。でもでも、無料コンサートもフランス音楽をテーマにするはずですから、そっちでたくさん聞けるものと勝手に希望していたりします。
>芸術家として、そういう体験って、絶対にグッドだと思います。
美を知らなければ、美を作り出す事はできない。私はそういう体験は“グッド”と言うよりも“必要な素養”だとすら思ってます。幼い頃から、その手の感性を豊かにしておかないと、芸術家って奴にはなれないと思います。ま、だから私は芸術家になれなかったわけなんですが(って、違うか:笑)。
>ゴールデンウィークは休日出勤ウィーク。
うわ~、でも、他人が休んでいる時に働いてくれる人がいるから、社会は回っているわけですから、operazanokaijinnokaijinさんの休日出勤に感謝しつつ、私はゴールデンウィークを満喫してきます。へへ。
意を決して初日夕方の有料コンサートを予約しましたよ~!!
河童さん
おお、初日夕方の有料コンサートですか? いよいよ、ラ・フォル・ジュルネ、デビューですね。もしかしたら、丸の内のどこかで、すれ違ったりして(笑)。でもすれ違ったとしても、当日はコンサートのハシゴに忙しくって、ゆっくりしている暇ないですよ。結構、忙しいですよ、ラ・フォル・ジュルネは!
あと、忙しい一方で、待ち時間も案外ありますから、暇つぶしの本やPADは必携ですよ。