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LFJ2015 その6 やっぱりTOKIAはいいですね

 さて、ラ・フォル・ジュルネの記事を再開します。時は、5月4日の月曜日、ラ・フォル・ジュルネ的には三日目、私的には二日目にあたる最終日のレポートをします。

 朝は頑張って(?)10時過ぎに東京国際フォーラム入りをしました。かなり早目に着いたので、まずは屋外のグッズ売り場をチェックしました。

 私はいつもブログ記事作成のために、ネタ帳代わりにA5サイズのノートを持ち歩いているのですが、現在使っているモノがそろそろ終わりに近づいているので、ラ・フォル・ジュルネで売っていた、いかにも音楽系の人が使っていそうな…そんな感じのノートを購入しました。別にノートなんてどこで買ってもいいんだけれど、まあどうせ土産を買うなら実用品がいいから、そうする事にしました。

 で、朝も早かったので、コンビニで軽食を買って、ベンチで食べていた時に、ふと「そう言えば、今年の最終公演は珍しく声楽なんだよねえー」とボツりと言ったら、妻が反応し、急遽、当日券を購入する事にしました。どうせAホールだし、どこで聞いても一緒だから、B席でいいんじゃないの?と相談しましたが、B席はすでに売り切れでした。なので、中途半端ですが、S席ではなく、A席を購入する事にしました。だって、下手にS席とか購入しても、2階になったらイヤじゃない? A席なら、1階の奥とか脇とか隅っこでしょ。まだそっちの方がいいじゃないですか?

 で、無事、最終公演のチケットを入手し、その勢いで、マスターコースの整理券もゲットして、時間を大いに潰せた私たちは、本日最初のコンサートに出向きました。

ラヴェルのピアノ(ピアノ:菊地裕介)

 場所は東京国際フォーラムではなく、その隣にある東京ビルことTOKIAでしたが…演奏会場はTOKIAそのものではなく、1階ガレリアという、TOKIAと隣のビルの間の空間に屋根と扉をつけた、普段は通路として使っているだろう空間でした。まあ、いつもTOKIAで演奏する時は、ここを使っているんのですが、年1回の事で慣れずに、ついついTOKIAそのものに入ってしまい「どこで演奏しているんだ!」と慌ててしまう私でした。で、今年も例のごとく、TOKIA本体に入ってしまい、迷ってしまいました。

 で、そこからガレリアに移動したら、ちょうど演奏が始まる所でした。

ラヴェル:水の戯れ
ラヴェル:ソナチネ
ラヴェル:道化師の朝の音楽

 いつも思うのですが、TOKIAのガレリアという、この場所。本当に良い場所です。ピアノとか声楽とかフルートとかのソロ演奏にピッタリの場所です。天井が高くて、まわりが石造りで、まるで立派な教会堂で音楽を聞いているような錯覚を覚えるくらいに素晴らしい場所です。問題は、場所は申し分ないけれど、無料コンサート会場なので、私も含めて、客層が悪い事…かな? 演奏中の出入りは自由だし、演奏中でもおしゃべりをする人がいるし、無駄に騒ぐ幼児もいるし…。またそういう雑音騒音も結構響いてうるさいのですが、でもそういう雑音は、神経を集中して聴けば、私はあまり気にならないので、平気平気。とにかく、TOKIAで聞くピアノ演奏は素晴らしいです。

 演奏者の菊地氏のトークもなかなか良かったです。なんでも、同じフランスの同じ時期に活躍したドビュッシーとラヴェルだけれど、作曲家としてのスタンスが違っていて、ドビュッシーは音楽を改革した人で、ラヴェルは伝統を深化させた人…なんだそうです。うむ、なんか納得です。まあ、改革しようと深化しようと、どちらにせよ、二人ともフランス人で、お耽美なんですね。それにしても、フランス音楽って、意味なくおしゃれで素敵です。こういう耽美系の音楽、私は好きですよ。

 それにしてもピアノの音が素敵すぎて、これだけクリアな音はおそらくスタンウェイに違いないと勝手に思って、オペラグラスを使って確認したら、ピアノのメーカーは“Shigeru Kawai”と書かれていました。なんですか? これ?

 後日、ネットで調べたら、カワイピアノのトップブランドがこの“Shigeru Kawai”なんだそうです。そうか、カワイピアノだったのか? カワイと言えば、ヤマハとともに日本を代表するトップピアノメーカーですが、関東に住んでいると、圧倒的にヤマハが強く、どこに行ってもピアノはヤマハで、たまにスタンウェイが聞けるくらいで、カワイピアノは滅多に聞くチャンスがないので、こんな音とは知りませんでしたが、なるほど、こういう音なんですね。カワイピアノは…。ヤマハとは全然違いますね。

 菊地氏の演奏はどれも素晴らしかったのですが、個人的には3曲目の「道化師の朝の音楽」が気に入りました。演奏前のMCで菊地氏が、この曲のタイトルはあまりいただけないという内容の話をしていました。なんでも「道化師の朝の音楽」というタイトルを素直に聞くと、なんとものどかな感じに受け取れますが、実際の音楽はもっと激しいわけです。その理由は…実はこのタイトル、訳があまり良いものでなく、そのために音楽が誤解されやすいんだそうです。例えば、道化師と訳されている言葉は、ドン・ファンとかプレイボーイとか訳しても良い言葉なのだそうです。それが分かると…朝の音楽というのも、朝の清々しい音楽ではなく、ただれた夜の翌朝って事になるわけで…そりゃあ、だいぶ音楽の印象も変わってくるわけです。私的には「伊達男の朝帰りのワクワクソング」と言った感じかなって思ったわけです。

 で、菊地氏のピアノ演奏を立ったまま聞いた私は、すでに疲れてしまって(年なんです)、早く座りたくなってしまったので、さっそく次の会場に向かいました。

 続きはまた明日アップします。

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