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レッスンに行った事を後悔しています

 声楽のレッスンに行ってきましたが、今回もまた、レッスンはせず、歌うこともありませんでした。ただ、一時間超、先生と口論をしただけです。

 先生は「今日のレッスンはとても大切な事を伝えたからね」とおっしゃってましたが、申し訳ないけれど、録音を聞き返しても、その大切な事が何なのか、よく分かりませんでした。ただ、水掛け論をして、私が譲ったと言うか、言い負かされただけだと思います。

 ディスコミュニケーション…って状態ですね。

 私の言葉は先生に届かないし、先生もご自分がおっしゃる事が私に伝わらなくて、話が堂々巡りになっていました。録音を聞くと、おもしろいぐらいに、話がかみ合ってません。

 結論から言えば、私というアマチュア歌手が、プロのピアニストさんときちんと打ち合わせもできない、つまり、プロのピアニストさんの伴奏で歌うだけの力量がないのに歌おうとしたのが、そもそもの間違い…みたいです。

 ピアノ合わせのやり方なんて、誰からも、教えてもらっていないんだから、業界のルールや慣習に疎くても、仕方ないじゃない。所詮、素人なんだから、色々と力不足だったり、的外れな部分があっても、それも仕方ないじゃない。

 その辺りのフォローも含めての“レッスン付きピアノ合わせ”だったはずです。少なくとも、私に対して、他の生徒さんと同様の、指導とアドヴァイスとフォローがあっても良かったんじゃないかって思います。その時は黙っていて、私が困るままにし、次のレッスンで、如何にあの時のピアノ合わせがダメだったを、イチイチ指摘されても、時間は戻らないわけだし、一回分のピアノ合わせが無駄になっただけです。
 
 
 だいたい、今回の口論と言っても、丁々発止にやりあったわけじゃないです。あくまでも、先生と生徒ですから、話の大前提として『正しいの先生で、間違っているのは生徒』と言うのがあります。

 今までの私は、先生がおっしゃる事が分からなかったり、おかしいなと思っても、それをそのまま飲み込んで、従っていました。なにしろ『正しいの先生で、間違っているのは生徒』ですから。これでも私、一応、体育会系(ってか格闘技会系)ですからね。

 しかし、今回はいつもとは違って、先生が何を言っているのか分からないところには、はっきりと「分かりません」と答え、意見が合わないところは「そうは思いません」と答えました。先生が口答えをする生徒を嫌うのは、他の門下生との接し方を見ていても知っていましたが、今回はレッスンの最初に「言いたくても言えなかった事を、はっきりと言いなさい」とおっしゃたので、あえて、今までクチにしなかった事を言ってみました。

 そうしたら、レッスン無しで、ずっと口論になってしまったわけです。私は口論なんてしないで、レッスンを受けたかったです。発声がダメになった自覚があるし、何よりも“Music of the night”は歌い方そのものにダメが出ているので、レッスンで見てもらいたかったです。

 結局、自分の正直な気持ちなんて、たとえ促されたとしても、話すべきじゃなかったと、後悔してます。キング先生は譲る事の無い人ですから、結局、最後は、いつものように私が折れて飲み込んだわけだし…。だったら最初っから、いつものように、物分かりの良い生徒でいた方が、レッスンも進むし、先生から色々な事を学ぶ事ができたはずだと思いました。レッスンが一回分無駄になってしまったわけで、悔やみきれません。

 そうでなくても、最近のレッスンは打ち合わせばかりで、ロクに歌や発声の指導を受けていません。それが積み重なって、積もり積もって、発声がダメになり、歌が独りよがりの方向に出来上がってしまったのだと思ってます。

 もうコンサートも間近ですし、今回こそは、しっかりとレッスンしていただきたかったです。

 先生と生徒で、長々と口論をしても、お互い、何も得るものはないし、結局、何も解決しません。感情のワダカマリが残り、不信感が募り、lose-loseになるだけです。先生は不快になられ、私は上達のチャンスを逃し、妻はレッスン代をフイにされイライラするだけです。せめて、お説教(?)はレッスン終了後にして欲しかったなあ…。

 とりあえず、口論の結果、次のピアノ合わせに、私は参加しない事になりました。私の代わりに、妻が出かけて、先生やピアニストさんと、打ち合わせをする事になりました。私は、私が不在の席で決まった事を、決まった通りに、歌えばいい事になりました。つまり、そういう事です。私は空いた時間…ヴァイオリンの練習でもしているかな。

 もっとも、先生の前ではニコニコしていた妻ですが、ピアノ合わせに行かないかもしれません。そうなれば、それはそれです。
 
 
 ガラコンサートは歌劇団が主催のはずでしたが、その形がドンドン崩れて、色々と迷走して、結局、いつもの先生主催の発表会と変わらない状況になりつつあります。それは私が歌劇団の団長だからでしょう。そのために、主催者がやらないといけない仕事を、先生が一人で抱えてしまい、準備が色々と後手後手になってます。

 例えば、会場との最終打ち合わせが遅れてしまったため、我々のコンサートの直後に、他の団体がホールを使用する事になってしまい、そうでなくても時間的に厳しい今回のコンサートが、かなりかなり厳しい状況になってしまったわけです。また、当初予定では、すでに完成して生徒さんたちには配っていないといけないプログラムも、まだ原稿すら出来ていません。

 プログラム印刷だって、広告の一つや二つ取ってくれば、印刷代ぐらい賄えたはずなのに、それも後手後手になってしまっているし…。ピアノ合わせだって、当初の予定どおり、最初の参加費で賄えて、出演者の方々の金銭的な負担を増やさずに済んだはずなのに…。

 私が団長でなく、もっと先生に信頼されている人が団長だったら、こんな事になっていなかったと思います。私の団長としての力不足が、結局、こういう事態を招いてしまったのだなと、後悔してます。

 ガラコンサートが間近だと言うのに、余計な出費をお願いしたり、色々な準備が遅れてしまったことについて、団員の皆さんや門下の皆さんに、申し訳ないです。そのお詫びに私ができる事って、なんでしょう? 『死んでお詫び』? それはさすがに勘弁ね(笑)。
 
 
 結局、これで三回連続となりますが、今回もレッスンらしいレッスンは無かったわけです。

 最後に先生が「発声に関しては、ブログの過去記事を読み返せばいいのでは?」とおっしゃいました。「具体的にどこがどう悪いは、自分の姿を鏡に写して、それを見れば分かるから、鏡を見て、自分の力で直せばいいのでは?」ともおっしゃいました。

 ダメになってしまった発声については、今後は、自力でどうにかしないといけないようです。先生に甘えてちゃダメてっ事なんでしょう。まあ、泣いても笑っても、自分の事ですから、自分の事は自分でやるしかないわけです。でも、私のレッスンは毎週あるし、本番まで数回ですが、まだレッスンがある事を、先生はお忘れになっているようです。

 私のレッスンは、本来は月2回なんです。それを毎週に増やしたのは、私が勝手な練習をして、発声をダメにしないために、発声のチェックをこまめにするため、毎週レッスンをする事にしたはずです。で、私は毎週欠かさずレッスンに通っているわけですが、その肝心のレッスンがなおざりで、発声がダメになってしまったのでは、何のために毎週レッスンに行っているのか、大いに疑問なんです。

 特に今は仕事が忙しくて、自宅練習も十分にできません。だからこそ、毎週欠かさずレッスンに通って、声や歌の状態を見てもらいたいんです。少なくとも、他のみなさんと同様に、時間みっちりと濃いめのレッスンをしていただきたい、それが私の望みです。

 私はただ、歌が上達したいだけだし、そのために、しっかりとレッスンをしてもらいたいだけなんです。老いが迫ってますので、一回一回のレッスンが貴重なんです。極端な話、一年後には、歌えなくなっているかもしれないのです。なにしろ、何が起こるか分からないのが“老いる”と言う事ですから。若い人には分からないでしょうが、たかが趣味ですが、それだけ切実なんです。

 しかし、本当に先生の指導無しで、鏡を見て歌うだけで、発声上の問題って解決できるのかな? それとも、私は“門下卒業”って事?
 
 
 しかし、自分の気持ちなど、先生に言うものじゃないですね。とにかく、色々と疲れました。今はもう、何も歌いたくないです。でも、そうは言っていられないので、心を殺しておきます。最も、この日以来、口内炎が同時多発で発生し、ノドに潰瘍らしきキズもできました。歌はもちろん、フルートを吹くにも支障が生じるほどです。おかげで、ブログじゃあ雄弁ですが、リアルでは無口になってます(笑)。

 実は今回のレッスンの日は、仕事がタイトで忙しくて、色々と大変な中、時間をやりくりして、無理やり(それでも少々遅刻して)レッスンに行ったのですが(オトナの趣味なんて、大概そうでしょ?)、こんな事になると分かっていたなら、レッスン代は無駄になってしまうけれど、レッスンを休んで、もう少し仕事を片づけてきた方が良かったなあと、後悔しました。

 後悔せずに反省をしようと思いましたが…前向きに考える事をカラダが拒絶していますので、やっぱり後悔しかできませんでした。残念。

P.S. 鏡、買いました。それも大きな姿見鏡です。これからは、この鏡の事を“姿見先生”と呼ぶことにしましょう(笑)。

P.S.2 歌が上手くなりたいです。キレイな声でちゃんと歌えるアマチュア歌手になりたいです。歌を上達するためには、どうしたら、いいのでしょうか?

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コメント

  1. わか より:

    すとんさんの歌に対する情熱があっての事件(?)だと思います。
    コンサートで歌うその時に、オペラ座の世界に浸っていられることを、心から祈ってます。

  2. フミエ より:

    今日の記事は読むのが辛かったなあ~~
    確かに反省して前向きに進む原動力になりそうな要素が・・・無いかも(涙)

    先生とのやり取りを実際に聞いたわけじゃないし、声楽についても素人ですが
    「きちんとレッスンを受けたい」
    「歌がうまくなりたい」
    こんなシンプルで切実なことが伝わらないのでしょうか
    本番前に続けてレッスンが受けられないなんてものすごいストレスだと思います
    特に不調を自覚しておられるようなのに・・・

    でもここは踏ん張りどころですよ
    すとんさんもお書きのように、時間はもどらないし老いも視野に入ってきてますから
    歌をあきらめないのなら、無理にでも前を向いてほしいところです
    打ち合わせとやらを奥様が引き受けてくださるなら
    何とか気持ちを切り替えて、歌のことだけ考えて、ケロッとした顔で
    「お願いしま~す!!」とレッスンに行ってみては?

    ただただ応援しています
    やきもきやきもき(笑)

  3. すとん より:

    わかさん

     情熱に関して言うと、私は『歌が上手くなりたい』です。先生にしたって、生徒さんを指導して『歌上手にしてあげたい』という情熱を持っています。ただ…一年ぐらい前から、私と先生の人間関係が変わり始め、以前のようでは無くなり、レッスン時間に対するレッスンそのものもの比率が少しずつ減り、発表会とか先生ご自身のコンサートの準備期間に入ると、こういうトラブルめいた事が頻出するようになっただけです。

     別に今回が始めてではなく、今までは私が飲み込んでいたので、ブログに書かなかっただけです。

    >コンサートで歌うその時に、

     歌えるといいですねえ…。今現在の状態では、私はピアノ合わせに失敗していますので、コンサートに出演する事はできません。なので、ブログの左欄に置いていた、ガラコンサートのご案内を削除しました。次のピアノ合わせがちゃんと出来ないと、私のコンサート出演は立ち消えになります。コンサートに出演が出来ないとなると、自動的に門下から放逐され、破門される事になるでしょう。そうなると、歌劇団も、団長なのに退団って運びになると思います。

     実は結構、危機的な状況だったりするんですよ(悩)。

  4. すとん より:

    フミエさん

     読んでいて辛かった…申し訳なかったです。まあ、このブログは、第一義的には“私すとんの趣味日記”ですから、人生の最後の時に読み返した時に、読んでおきたい事を書き残そうという方針で書いてます。おそらく、今回の件は、私の趣味生活における、一つのターニング・ポイントになる出来事なので、どんなに辛くても、ブログにアップしておく必要があると思ったので、書いてアップしたわけです。

     「今回の記事は、内容がヘビーですよ」って、記事の冒頭に書いて、読者の皆さんに注意を喚起しておけば、よかったかな?

    >こんなシンプルで切実なことが伝わらないのでしょうか

     すでにそういう人間関係が構築されている…からなんでしょうね。

    >歌をあきらめないのなら、

     歌はあきらめないですよ(笑)。どんな状況になっても、学び続けますし、歌い続けます。そこはブレません。

     実は一度、30代の頃、歌を辞めていた(辞めざるをえない)時期があるんです。その時は、当時私を教えてくださった先生のご都合で門下を解散するという事件(?)があり、私を始め、当時の門下生たちは、ショックでしばらく歌えない状態になりました。歌そのものを辞めちゃった人も少なからずいました。あの時は、辛かったなあ…。ほんと、私は10年ほど歌えませんでしたもの。そこからようやく立ち直って、キング先生について、歌を再スタートさせたんですから、ここでまた歌を辞めるわけにはいきません。

     今度はしぶとく歌い続けていくつもりです。どんな手段を使っても。

  5. いがぐり より:

    いつも助けてもらってるこのブログ。
    過去にさかのぼってもう一回声楽の記事を読んでみました。
    テノールで通すって決めた時点でレッスン内容は大きく変わってしまったってことなんでしょうかね?
    他の生徒さんと同様のレッスンは得られないってことなんでしょうか?

    以前、コンクールでなかなかイイ賞をいただいた時のことです。
    先生も喜んでくれてました。
    「私の曲の解釈、間違えてなかった!認められたって感じでうれしい」
    って。
    そりゃそうかも知れないけど、なんというか・・・・^^;

    私は今年初めに「プロに近いアマになりたい!」宣言をしてから、レッスンの内容は大きく変わりました。
    以前のようにどんどん曲が仕上がるわけでもなく、ソルフェージュやアナリーゼ、発音の仕方に音色の変化等々、細やかなレッスンです(笑)
    そのための身体の使い方がわからずイライラしながらのレッスンでした^^;
    先生は元々歌の方なので自然と使えてるようなんですよね。
    私が聞いても説明できない感じです。
    というか、納得できない説明なんですよね。。。
    で、そこは別の先生に習うことにしてからはなんとなく光が見えてきました。

    姿見先生(笑)は大切な先生だと思います。
    何事も身体の準備さえ出来ていれば、うまくいくものなんだそうです。
    何も準備せずに出した音と、身体に向き合い「きちんとした」姿勢で出した音とはまったく違います。

    私がどうしてその先生の教室を辞めないかっていうと、ちゃんとした発表の場を設けてくれるからなんですよね。もし、その場がなかったら辞めてると思います(笑)

    だからといって、尊敬してないなんてことないんですよ~

    あぁ、なんかとりとめもない話になってしまいました。。。。
    自分の考えがない時には声をかけない方がよかったかも知れません^^;
    これでは、すとんさんが「ひらめいた!」ってならないコメですね(涙)

  6. operazanokaijinnokaijin より:

    私も今回、非常に複雑な思いで、拝読しました。
    芸術の先生ではありませんが、経済学系の先生で、
    非常に尊敬していたA先生がいらっしゃいまして、
    ま、学会でも評価の高い先生ですが、
    私の小論文のご意見を聞きに行ったら、
    ケチョンケチョンに言われたことがありまして、、、、、

    別の、やはり尊敬できるB先生に、同じ論文を持っていて、
    ある先生(A先生のことですが、名前は出さず)からは、
    ケチョンケチョンに言われちゃったんですが、と言ったら、

    B先生「ええーっ!?誰が悪く言ってるんですか?」
    「私はあなた(私のこと)の論文、非常におもしろいと思います。」
    と言ってくださり、うれしかったです。

    あ、この場合の「おもしろい」というのは、論文の質はともかく、
    着眼点が知的に「おもしろい」という誉め言葉です、、、、、

    先生と生徒の関係って、むずかしいですね。
    そんな、昔の自分の経験を思い出した今回でした。

    おしまい

  7. すとん より:

    いがぐりさん

     私はキング先生の声楽教師としての腕前は大いに認めているんですよ。認めているからこそ、もっとたっぷりレッスンをしていただきたいと願っているわけです。

    >テノールで通すって決めた時点でレッスン内容は大きく変わってしまったってことなんでしょうかね?

     内容については変わったと思うし、要求レベルも以前よりも難しく感じています。難しい曲に取り組む事も増え、曲自体、完成しなくなりましたしね。でもそれと、レッスンの時間が短くなったり回数が減ったりは、関係ないと思います。実は最近は、打ち合わせの余り時間でレッスンをやっているような感じになってます。打ち合わせが増えてしまうと、やれるはずの課題が省略されたり、見てもらえるはずの曲がパスされてしまったりします。少ない自宅練習時間を工面して準備してきた課題を、時間が無くて見てもらえない時は、心の底からガッカリします。

     …私たちは先生のアシスタント作業だけしていれば良くて、レッスンなんて、どうでもいいんだ。

     …なんて事は思いたくありませんし、おそらく先生にはそんなつもりは無い…とは思いますが、そんな事を夫婦でグチってしまう時だって、あるわけです。なんか、そのあたりは、先生と私たちの人間関係の問題だろうなあって思ってます。

    >そこは別の先生に習うことにしてからはなんとなく光が見えてきました。

     同じ事でも先生が違えば、切り口が違うわけですね。うむ、そっちの方向も選択肢に入れておいた方がいいかな…。

    >私がどうしてその先生の教室を辞めないかっていうと、ちゃんとした発表の場を設けてくれるからなんですよね。もし、その場がなかったら辞めてると思います(笑)

     私がキング門下に踏みとどまる理由は…仲間かな? 歌劇団の仲間がいるから。門下を離れれば、歌劇団から離れざるを得なくなりますからね。実はそこが一番の気がかりなんだけれど、同時に足かせ(失礼)でもあるわけです。

  8. すとん より:

    operazanokaijinnokaijin

    >先生と生徒の関係って、むずかしいですね。

     ですね。どこまで行っても、対等ではない人間関係ですからね。生徒の立場から言わせてもらえば“心地よい服従関係”を保証してくれさえすれば、後はどんな“無茶ぶり”されても、うれしいものなんです。最近は、その“心地よさ”の魅力が薄れてきた…んだなあって思ってます。単なる“服従関係”で喜ぶのは、マゾヒストだけだからね。いや、マゾヒストだって、隠された悦びがなければ、女王様に服従しないか(って論点がズレてゴメン)。

  9. もり より:

    歌劇団の活動が始まってから、何度か、打ち合わせのためにレッスンが少なくなった、取れなかったって書いてらっしゃいましたよね。
    それを読むたびに、「それは、私なら、落ち込むだろうな」と思っていました。
    でも毎回非常にニュートラルに書かれていたので、すとんさんは団長さんとしての責任感がすごく強いんだ(だから当然のこととしてレッスンを削っている)と、勝手に解釈していました。
    今まで飲み込んで来ていたのだとしたら、お辛かっただろうと想像します。
    うまい具合に解決できることをお祈りしています。

  10. かず より:

    以前から拝読させて頂いております。

    多少キツイご意見になるかもしれません。
    すとんさんは、言葉は悪いですが、「頭でっかち」なところはないですか?知識も豊富、自分ももっていて譲らないところは譲らない、というような。
    先生のおっしゃることを飲み込んでいても、すとんさんが納得されていない事は先生も分かっていると思います。先生からみれば、すとんさんの知識や譲れない所に「音楽的な」間違いもたくさんあるのでしょう。「こう歌いたい!」という所にも、「音楽的な」間違いもあるのでしょう。
    音楽は、聴いてくれる人がいて初めて音楽になると思うんです。
    頭でっかちで技術は伴わず、それでいて自分を表現することにいっぱいになっていると、聴いてる人はうんざりしてしまいますよね・・・?
    そこらへんを強行手段で訴えられちゃったのが、前回のピアノ合わせだったのかもしれません。

    なんだかんだ言って、今のすとんさんが目指しているレベルは、すとんさんが思ってるよりずっと低いところにあるように見えます。気持ちよく上手に歌いたいと本気で思うなら、まずは「心から」人の意見に耳を傾けることからだと思います。本気でないなら、他に相応しい歌える場所があるでしょう。
    すとんさんもがっかりされたでしょうが、先生もかなりのエネルギーを使って渾身のレッスンをされたんだと思いますよ?

    自分の歌のゴールをどこに設定するのか、そのためにどんな努力ができるのか。考えなおす、いい機会なのかもしれませんね。

  11. すとん より:

    もりさん

     いやあ、私も落ち込んでましたよ。妻にはよくグチってました。その度に「じゃあ、声楽辞める?」って聞かれてました。「声楽は辞めないけどさあ…」と腹の中でグチグチ言ってました。私はそんなイヤな奴です。

     “責任感が強い”と言うよりも“気が弱い”んだろうなあって思います。

    >うまい具合に解決できることをお祈りしています。

     ありがとうございます。解決方法にも色々とありますので、もう少し場の流れに任せつつ、あれこれと考えてみたいと思います。

  12. すとん より:

    かずさん

     キツいご意見は、悪意が無い限り、歓迎ですから、ご安心ください(笑)。

     私はお察しの通り『頭でっかち』です。私はガンコ者ですが、基本性質が『面従腹背』ですから、表面的には、何事もあっさり他人に譲って従ってます。で、ウチに帰ってから、妻にグチってます。うん? そういうのは『面従腹背』ではなく、単なる『弱虫』って奴かな?

    >頭でっかちで技術は伴わず、それでいて自分を表現することにいっぱいになっていると、聴いてる人はうんざりしてしまいますよね・・・?

     そんな人がいたら、私なら「ブ~~!」ですね(笑)。そんな歌手はイヤですよ。

    >そこらへんを強行手段で訴えられちゃったのが、前回のピアノ合わせだったのかもしれません。

     むしろ、その方がうれしいですね。強行手段ならば、少なくとも、積極的に私と関わっていこうという意志が感じられるわけですから。かずさんのおっしゃる通りなら、本当にうれしいです。

    >本気でないなら、他に相応しい歌える場所があるでしょう。

     私なりに本気ですが、私の本気がどこまで他人に理解してもらえるかは、我ながら甚だ疑問です。ただ、自分なりには、生半可な気持ちで歌に取り組んでいるわけじゃないのですが、世間の人にも、キング先生にも、そう思ってもらえていないようなのが残念です。そういう意味では、ありがたい事ですが、妻は私の本気や努力をかなり感知できる人間なんです。そういう人間が身近にいることは、私のとって、一種の救いなんだと思ってます。

     “他に相応しい場所”については、言われるまでもなく、今回、真面目に考えましたし、行動も起こしました。この件については、そのうち、ブログに書くことになるかもしれません。

    >先生もかなりのエネルギーを使って渾身のレッスンをされたんだと思いますよ?

     以前のキング先生は、確かにそうでした。だから、尊敬もしていましたし、感謝もしていましたし、“先生ラブ”でしたもん。『この先生に一生ついていこう』と一度は決心したものです。

    >自分の歌のゴールをどこに設定するのか、そのためにどんな努力ができるのか。考えなおす、いい機会なのかもしれませんね。

     まあね…自分の歌のゴールなんて考えた事ないです。考えると悲しくなるから…と言うのか理由なんですけれど。私、イヤなのが、現実を見る事なんです。だって、私、今まで五年間、キング先生について声楽を学んできましたが、正直言って、亀足か牛歩の歩みです。これは先生のせいではなく、自分の資質のせいなんですよ。私の資質を持って、自分の歌のゴールを考えると、今すぐ歌を辞めたくなっちゃうような、無様なゴールしか思い付く事ができません。

     あえて考えると、私の歌のゴールは…

     1)正しい音程で歌える事
     2)一定のテンポで歌い通せる事
     3)他人が聞いて分かる活舌の良い発音で歌う事 

     …これだもの、ふざけているわけじゃなくて、マジですよ。リアルな私を知っている人なら、思わず首を縦に振っちゃうくらいのゴールです。悲しくなるくらい、初歩的なゴールだけれど、これすら現状では難しいのだから、情けなくなるんです。だから、現実はあまり見たくないんです。

    >それでいて自分を表現することにいっぱいになっていると

     これについては、実は、半分正解で、半分事実と違っているんですよ。私は基本的に憑依型の人なので、歌っていると時々神様が降りてきちゃうんです。ウチの門下には、憑依方の人が結構いるので、私が目立つ事はないのですが「表現する事にいっぱいになっている」と言うよりも「我を忘れて、いつのまにか、アレコレやってしまっている」って感じが正解なんですよ。

     結構、気分屋なんです。「音楽は気分じゃできない」ってキング先生に散々言われてますが、気分でしか、切り口を持っていないのが、私の悲しいところです。

     まあ、私にも欠点は多々あるし、ケンカ(?)両成敗ですから、私に非が無いなんて言いませんよ。そういう意味では、私にキツい事をあえて投げかけてくださってカズさんに感謝です。

     ちょっとだけ、自分を見つめなおしてみます。

  13. 椎茸 より:

    大変ですね……
    私も、先生に対してなんともいえない気持ちを持ったことがあります。
    というか、今現在持ってます(笑)
    発声上の課題が、もうずっとずっと改善できずに(すとんさんの年月の比じゃないです:中断もありますが)、そればかりに向き合って…ほとんどほめられることもなく、「合唱やってたからそうなった(すごく頑固な癖がついた)のだ」という言われ方をされたこともあり(そりゃ、言いたいことはわかりますが…)、自分、なんで歌ってるの?
    という気分になることも多いです。でも、基本先生は怖いので、すとんさんのように言いたいことが言えてるわけでもありません……

    愚痴になりましたね(笑)

    もし、先生を替えることですとんさんが前向きに楽しく歌に向かっていけるなら、
    それも選択肢になるでしょう。
    でも、たぶんそうはなさらないですよね。

    まず、純粋な「レッスンだけの時間」という当たり前のものを取り戻すところから
    やり直してみてはいかがでしょうか。
    打ち合わせはメールや電話、その他時間を作って何とかする
    (それができないからレッスン時間を食っているのだと思いますが、何とかする。ここは先生も意識を持つべきです)

    それと、もちろん無理にとはいいませんが、発表会はどんなにへべれけでも出た方がいいと思います。
    楽しいこともありますし、本番はなによりの成長の機会ですしね……

  14. すとん より:

    椎茸さん

     先生と生徒の関係って、友人関係ではなく師弟関係ですから、仲良しである必要は別に無いと思ってます。正直「この人からは、まだまだ多くの事が学べる」と思うから師事しているわけだし、先生の方だって「こいつを教えていると、なんだかおもしろい」と思うから教えてやれるわけだし。基本ベースがそんな感じだから、いつも関係が円満ってわけじゃないし、そういう危機感もスパイス程度にあると、ピリッとしていいかもしれません。

     ある意味、馴れ合いでなく、真剣に学んでいるからこそ、ぶつかってしまう…という部分はあるんだろうと思います。

    >でも、たぶんそうはなさらないですよね。

     …予言?…ですか??

    >発表会はどんなにへべれけでも出た方がいいと思います。

     へべれけ…そこまでヒドクは無いつもり…だよ(笑)。まあ、よほどの事がない限り、発表会には出た方が良いでしょうね。私も第三者なら、そう言いますよ。

     とりあえず、すべての可能性を留保したまま、色々と考えてみたいと思ってます。

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