フルートのレッスンに行ってきました。今回は遅刻しませんでしたよぉ~、だけど、チューナーは忘れてしまいましたが…(涙)。今回は、姉様もチューナーを忘れられたので、先生がドラえもんのポケットから、チューナーを二つ取り出して貸してくれました。外部マイク無しのタイプだったので、それで十分だったら、わざわざ先生のチューナーを借りずとも、自分のiPhoneアプリのチューナーでもよかったかなって、後から思いました(ダメですね)。
さて、レッスンです。例によって『B-durのロングトーン』からですが、なぜに私は、毎度毎度同じことを繰り返し注意されるのでしょう…ほんと、情けなくなってしまいます。“第二オクターブまではしっかりブリチアルディキーを押さえる事”“第三オクターブになったらブリチアルディキーは押さえてはいけない”“中音のレとミの時は左人指し指を上げる事、特に下降音形の時は注意すること” ああ…情けない情けない。
懸案の、15課3章4番の「B-durのスケールとアルペジオ」は合格です。やったね。
続いて、6番「g-mollのクロマティック」と7番の「g-mollのスケール」も合格。ちなみに、6番ではブリチアルディキーは使ってはいけないんだね…、あ、クロマチックだからか!
しかし、8番の「g-mollのスケールとアルペジオ」は、なぜかダメでした。おっかしいな~、次回までに徹底的に練習してこないと。
で、ミニヨン・エチュードの9番です。楽譜に○をつけてきたので、中音のレとミはバッチリですが、それだけでは合格はしません。
どうやら、後半のテンポ設定を、私は間違えていたようです。この曲の前半、三連符主体の曲づくりですが、後半は八分音符主体で作曲されています。三連符は一拍に音符が三つ入るけれど、八分音符では一拍に二つ入るわけです。同じ一拍に、音が三つ入るのと、二つしか入らないのとでは、テンポ的に二つしか入らない方が、気持ちゆっくりめになる…はずでしょ? 私はそう思ってました。だから、前半の三連符部分に比べて、後半の八分音符部分に入った時は、少し速度を落として、曲全体としてはテンポを一定に保つように演奏していましたが……それはダメだと言われました。
その理由は、後半は Piu mosso だからです。 『Piu mosso…もっと速く』です。つまり、前半のテンポ設定よりも、後半のテンポ設定を速くしないといけないのです。つまり、ギアを一段入れ直して、多少早い速度で後半を演奏しないといけないのです。うわ~、そうだったんだ…。さらに言うと、音楽は、後半部では(書かれていないけれど)アッチェレランドを求めているので、どんどん音楽が走っていくような気分で演奏するべきで…それなら、私が練習していたのとは、全然アプローチが逆じゃん(汗)。
いやあ、テンポ設定、やり直しです。やれやれです。「 Piu mosso 以降を丁寧に練習してきて下さい」 …ラジャーです。それと「スラーを正確に…」とも言われたな。ああ、まだまだ課題が多いです。
さて、今回の雑談は『脱臼』です。
いきなり先生に尋ねられました。「関節って外れたら、どうやって入れるの?」
「肩なら、とりあえずグルンと廻すと入ると思いますよ。ヒジとか指は、一度引っ張ってから入れた方がスムーズに行きます」
「痛いの?」
「痛いと思いますよ。特に慣れないうちは、涙が出るほど…のようですが、私は脱臼も骨折もした事がないので、よく分かりません」
なんでも、相撲中継を見ていて、ある力士が脱臼をしてしまったそうですが、その力士が花道を歩いているうちに、脱臼した関節を自分で入れてしまい、それを(テレビで)見ていたH先生は、よかったよかったと思っていたら、解説の元横綱が「自分で関節が簡単に入るって事は、次は簡単に外れてしまうという事で、よくない事だ」と言ったのが、心に残っていて、私に尋ねられたそうです。
私は柔道を嗜みますので、そういう経験が豊富だと思われたんでしょうね。でも、残念ながら、私はその手の大きな怪我をした事ないんですよ。
なぜ、人は脱臼をするのかと言うと、その関節を取り囲んでいる筋肉が、外力に負けてしまうために、関節が外れてしまうからです。そして、それを繰り返していると、関節を取り囲む筋肉が伸びてしまい、簡単な外力でも関節が外れやすくなってしまいます。解説の元横綱さんが「よくない事だ」と言ったのは、脱臼が癖になってしまっているからでしょうね。
私はH先生に「私は脱臼をした事がない」と言ってしまいましたが、後で落ちついて考えたら、フルートを吹き始めて間もなく、右小指に脱臼癖がついてしまった事を忘れていました。そうなんです、私はフルートを始めて、右小指が脱臼するようになってしまいました。原因ですか? それは単に、初心者の頃、力強くフルートを握りしめていただけでしょう。で、自分の握力に、自分の右小指の関節がこられきれなくて、ついつい脱臼してしまった…とまあ、こんなわけです。
なので、少しでも強い力で、右小指を操作すると、カクンと小指の第一関節(先端に近い方の関節)がハズレてしまうようになりました。脱臼をし始めた頃は、関節が外れるたびに激痛が走り、またそれを直すにも涙がチョチョ切れる思いをしましたが…最近は、関節が外れても、痛みもなく、直すにも無表情でできるようになってしまいました。痛みはなくなった代わりに、実に簡単に関節が外れてしまいます。
関節って外れると、動かなくなります。演奏中に小指の関節が外れると、小指が突っ張ってしまい、操作不能になります。これを直すには、一度フルートを置いて、左手で右小指を引っ張って直さないといけません、厄介です。
なぜ、右小指に脱臼癖がついたかと言うと、この指だけ弱かったからです。普通、左の小指が一番弱そうな気がしますが、私の場合、左小指って、案外、強いんですよね。だって、ギタリストだもん。右の小指はコードを押さえる時に大活躍するじゃん。それにパソコンのキーボードだって、ブラインドタッチだけれど、左の小指って大活躍するでしょ。それに、ピアノをちょっぴり弾くけれど、その時だって、左手はコードを押さえるので、左小指はベース音を担当するから、強いンだよ。
そこへ行くと、右の小指って、案外、使いません。ギターでは…右小指はなくてもかまわないと思えるくらいに役目がありません。パソコンのキーボードでも…右小指はでっかいエンターキーを叩くぐらいしか使いません。ピアノでは…右小指を酷使できるほど、ピアノ上手じゃないし…。なんか、右小指って、さほど使われないまま、私は生きてきたわけですが…フルートを始めたら、右小指ってフル活動じゃない。それであっと言う間に、過負担&馬鹿力の犠牲となって、関節が壊れちゃいました(涙)。
あああ~、完全に癖になっているけれど、ひとまずは指の筋肉を鍛えて、脱臼しないようにしないとな。皆様も、指の関節には、お気をつけてくださいませ。
でも、指の筋肉って、どうやって鍛えたらいいんだろ?
そうそう、全然関係ないですけれど、フルートの音色って、夏よりも冬の方が、凛としているような気が私はしますが、皆さんはどうですか? 私の気のせいかな? でも、フルートの音色って、寒々とした空気の方がいいような気がするんだよねえ…。
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コメント
考えてみれば右小指ってあんまり活躍しませんね。ピアノ弾いてても、明らかに左手ばっかり大変です。不公平なくらい(笑)
どうやって鍛えるんでしょうね。私も知りたいです。私は力ではなく瞬発力と指の独立でピアノを弾いてる人なので…
テンポのお話ですが、私は八分音符の方が速い感じがします。三連符って音が細かいので逆に1拍が長い気がします。八分音符の方が音が粗いので咳き込めるというか…
私も最初は三連符の方が速いんじゃないかなと思ってましたが、それではつじつまが合わないので
三連符と八分音符を一緒にやるとよく分かりますよ
音羽響さん
テンポの件。実は私、最初は音羽さんのおっしゃる事がよく分からなくて「この人は何を言いたいんだろ?」と思ってましたが、ふと、気が付きました。
そうか、クラシックとジャズでは、リズムの取り方が違う事を忘れてました!
音羽さんのおっしゃる事、そしてH先生が実演してくれた演奏は、クラシックスタイルなんですね。ところが私は、なぜかジャズ風にリズムを捉えていたんですよ(笑)。それじゃあ、話が噛み合わないし、誤解も生じるわけだ。
クラシックとジャズのリズムの違いって、ビートの有無なんですよ。それは具体的には、指揮者とドラマーの違いだろうし、握り寿司と巻き寿司の違いとも言えるかな?
クラシックのリズムって音符の足し算なんですよ。音符それぞれが固有のタイム感のようなものを持っていて、それらを次から次へと並べていってリズムを作る訳です。だから、八分音符の連続と三連符の連続では、八分音符の連続の方が、音楽としては速くなってしまうのです。
でも、ジャズでは、ビートの中を分割してリズムを作るわけで、いわば割り算のようなものだから、八分音符の連続よりも三連符の連続の方が、明らかに速いわけです。これは(ジャズじゃなくてロックだけれど)ビートルズの“All my loving”のギターのバッキングがとても分かりやすい例だと思います。前半部は三連符で、後半は八分音符でリズムを刻みます。だから、曲のテンポは変わらないのに、リズムが違うので、三連符主体の前半部はせわしなく、八分音符連続の後半はゆったりとした感じになるわけです。
いかんな~、クラシック曲のレッスンを受けているのに、どうしてもフルートを持つと、頭がジャズ頭になってしまう(涙)。