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金魚は成長すると、体色が薄くなる?

 …みたいなんです。少なくとも、ウチの場合、みんな、そんな感じでした。

 ウチに来た時は、濃い赤だった子が成長するにつれ、色が薄くなり、赤からオレンジっぽくなる事が多いのです。私は当初「赤色の色素が足りないのかな?」と思い、色揚げ用のエサを投入していましたが、それでも一向に体色退行に歯止めがきかず、どの子もどの子も、体が大きくなるにつれ、ドンドン体色が薄くなってしまいました。

 赤い金魚がオレンジ色になるなら、それは赤い色の色素の問題かもしれません。しかし…

 最近、黒い金魚である、スズネの体色が薄くなってきました。最初は漆黒だったボディもウロコに銀色が混じるようになり、黒と言うよりも灰色っぽくなってきました。さらに、頭部にある肉瘤は皮膚そのものが薄くなってきたようで、こちらも灰色になってきました。

 これって、単純に、大きくなって、カラダの表面積が増えてきたにも関わらず、持っている色素の量はさほど変わらないため、全体として、体色が薄くみえるようになってきた…って事じゃないの? きっと、そうだよね。つまり、カラダの成長に伴って、体色素の量も増えれば問題ないのに、肝心の色素は量が変わらないため、相対的に体色が薄く見えるようになってきた…って事でしょ。

 いやあ、赤い金魚がオレンジ色になるのは、残念ですが、それはそれでキレイなので、まあ良しなんだけれど、黒い金魚が灰色になるのは、残念以前に、薄汚く感じます。灰色はやっぱりダメだよねえ…。

 ちなみに白い金魚は大きくなっても白いままです。なので、サクラは巨大化していますが、体色的にはそんなに大きな変化はありません。チグサもボディの大半は白なので問題ないのですが、赤みがかったところは、やっぱりオレンジ色になっています。全身が赤いジュナは、まだまだ赤い金魚ですが、この子も巨大化すると、きっとオレンジ色になるんだろうな。そう言えば、ブニョがウチに来た当初は真っ赤だったのに、みるみる体色が薄くなり、最後は黄色というか、ほぼ金色になっていので、ジュナもやがて黄色い金魚になってしまうかもしれません。

 しかし、その一方で、品評会などに出てくる金魚は、かなり巨大魚でも色が濃い子が多いですね。となる、金魚という種そのものが、別に巨大化すると体色が薄くなるわけではなく、我が家で飼われた金魚は体色が薄くなる…と解釈して良さそうです。

 しかし、品評会に出てくるような金魚たちは、どうやって体色の退行を押しとどめ、体色をあれほど濃いめのキレイめにしているのか、興味があります。おそらく、何らかの手段を使って、金魚の色素の量を成長分に見合った量に増やしているのでしょうが…

 ううむ、ウチの金魚に足りないもの……それって、やっぱり、日光かな?

 ウチは水槽飼いなので、金魚ちゃんたちは日光に当たらないんですよね。品評会に出すような金魚は、基本的に野外で飼うらしいし、池にいる金魚とか鯉には、色の薄い奴っていないでしょ? やっぱり金魚もお日様に当たる事が必要なのかな? 人間は日に当たると日焼けするように、金魚も日に当たると色素を増やす(つまり日焼けする)ようになるのかな? だとすると、ウチの体色の薄い金魚たちは、つまり“色白”な金魚って事でしょ。

 でも、水槽って重いので、外に持っていくっのは、ちょっと無理。だったら、日サロに連れてけば…って発想になるのですが、一応、ウチの水槽の蛍光灯は、普通のものではなく、赤外線を出すタイプのものを長年愛用しています。いわば、年がら年中、日サロにいるようなものなんだけれど、やっぱり色が薄くなるんだよねえ…。

 もっと、赤外線がバンバン出る蛍光灯にしないといけないのかな? でも、そうすると、水槽の中が煮えちゃうけど(笑)。

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