先日行われた、笛先生の、おそらく、当地での最後のライブに行ってきました。先生と会うのは、震災以降、始めて。本当にひさしぶりでした。
休憩時間に、お互いの近況報告をしたり、先生の引越し先の話とか、新しい仕事の話とか、フルート教室の行く末の話とか、なんかたくさん話をしてきました。私は仕事上がりで駆けつけたので、ちょっとヘロヘロのネムネムでしたので、かえって先生に「大丈夫?」って心配をかけてしまいました。
笛先生のフルート教室は、私のように、自分で次の先生を探して移動した人もいれば、フルートから遠ざかってしまった人もいるようですが、笛先生の元でレッスンを受けていた生徒さんたちの大半と、フルートサークルの方々は、地元でちょうど新規にフルート教室を立ち上げる先生がいらっしゃったので、笛先生が間に入られて、皆さん、そのまま、新しい先生の元に移動して、フルートを続ける事になったようで、門下離散…という自体は、どうやら免れたようです。
また、幾人かの生徒さんは、新しい先生の元に移らずに、あくまでも笛先生にレッスンをしてもらいたいと言うわけで、通信講座などの方法を使って、レッスンを続ける方向で考えていらっしゃる方もいらっしゃるようです。
また、先生は引越しされ、生活の拠点を移されるけれど、こちらにも家があるので、たまに、こちらに戻ってくる事も考えていらっしゃるようです。それを期待して、レッスンの回数は減ってしまうけれど、先生がこちらに帰って来たらレッスンを受けようと、待っている生徒さんもいらっしゃるようです。人それぞれですね。
私は、普段の練習はすでにH先生に見てもらう事になっていますが、H先生からはジャズやポップスは習えませんので、笛先生が、もしもこちらに戻られた時に、都合を合わせて、ポップス系の曲を習ったり、セッションをしてもらったりできたらいいなあって思ってます。
笛先生とは、お別れせざるをえませんが、別に笛先生と師弟関係がなくなったわけじゃないです。ただ、これからは、今までのように毎週のように会ってレッスンしてもらえなくなっただけです。それは、とても寂しいですが、life is going on ですから、仕方ないです。
さて、ライブの方は、モダンジャズのライブで、フルートとジャズギターのデュオライブでした。
笛先生は、いつもと変わらず、味のある演奏でした。特に第二部の冒頭で演奏された「マイ・ファニー・バレンタイン」はグッと来ました。
笛先生の演奏を聞いて思う事は「私はこういうフルートが吹きたい」んだって事です。私はクラオタですから、クラシックを聞くのは大好きです。でもクラシックを演奏したいのかって言うと、それは正直、微妙です。少なくとも、精進を重ねて、自分が納得できるレベルのクラシック音楽が演奏できるようになるのかと言われると…そのレベルに達する前に、寿命がつきて死んでしまうだろうと思います。なので、クラシック音楽は、演奏したいけれど、同時に、できるようにはなれないとも思ってます。
一つには、そういう方面の資質に、私自身が大きく欠ける事を薄々感じていますし、またクラシック音楽とは、ある種の完成形というのがある音楽ですから、テクニック上達が極めて困難なスロースターターの手の及ぶ範囲の音楽ではないのかもしれません。
それにたぶん、私が本気で吹きたいのは、ジャズ寄りのポップス系のフルートじゃないかな? クラシックも好きだけれど、それと同じくらい洋楽大好きな私ですからね。だから、スタンダードナンバーを、自由に、自分らしく吹きたい…んだろうなあって思います。そんな私だから、笛先生が演奏するスタンダードナンバーに、グッと来るんだろうなあって思います。
先生のライブを聴いて思った事。私にとっての、理想のフルート演奏って、やっぱり笛先生の演奏なんだなあって事です。なんだかんだ言っても、笛先生の演奏を聴いて、フルートの道を歩いてきたんだし、何より、一番身近なフルート奏者だったのだから。やっぱり、この音に、この演奏に憧れます。
あちらに行かれても、先生が、お元気でご活躍してくださることを祈っています。
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