歌を歌っていると、音程って、下がりがちです。白玉音符(長い音)を伸ばして歌っている時は、特に、音程下がりがちです。いやいや、普通に歌っているつもりの時でさえ「音程がぶら下がっている」「音がフラットしている」とか言われてしまうことすらあります。
こんな経験はありませんか?
私も合唱をやっていた頃や歌を習い始めた頃は、これらが平常運転でした。音程なんて下がるもの、ぶら下がるもの、フラットするもの…そう考えていました。
初心者や初学者にとっては、これらが平常運転なのも、ある意味当然です。
歌声がフラットしてしまう理由は、単純なのです。発声に関する筋肉の筋力不足が主な原因だからです。歌い続けて、歌に関する筋肉が鍛えられて筋力が増してくると、歌声がフラットする事が減ります。
音程って筋肉が作るんです。理想は腹筋ですが、邦楽発声の影響でしょうか、初心者や初学者はノドで音程を作りがちです(これは誤った音程の作り方ですが、この話題はいずれそのうちに稿を改めて書きます)。
筋肉って、使い始めた時に最大限の力を発揮しますが、その力を維持できるのは鍛えられた筋肉だけで、多くの筋肉は、全力を出し続けているつもりでも、どんどん力が抜けてしまうものです。人体って、そういうふうに作られているのです。だから、歌の音程は、歌い始めは正しくても、歌っているうちにドンドン音程が下がっていくのは、ある意味、当然です。当然ですが、それでは困るので、練習を重ねて、歌手のカラダを作っていく事で、歌っていても音程が下がらないようにするわけです。
そうです。歌声がフラットするのは、別に耳が悪いわけでも、才能がないのでもありません。あなたのカラダが、歌手のカラダになっていないからです。筋肉が鍛えられていないので、音程を維持しながら歌うことができないのです。
分かれば簡単な原理です。
だから音程の良い歌を歌いたければ、正しい音程で歌い続けていって、筋肉を鍛え、カラダを作っていくしかないわけです。地味で時間が掛かりますが、近道はないのです。
筋肉って、簡単には作れないんだよね。
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