実はこの記事、“死”をテーマにしています。なので、お蔵にしてしまおうかとも思ったのですが、事実は事実として、あくまで記録を残すという側面から、アップする事にしましたが、この時期に“死”をテーマにした文章など見たくもないと言う方は、今日はここでお引き取りください。まあ、明日は違うテーマの記事をアップしますので、明日またよろしく、という事でお願いします。
時間は地震以前に逆上ります。
我が家の水槽には病人というか、病魚というか、とにかく具合の悪いのが二匹おりました。一匹がキッカで、もう一匹が…名前のない緋ドジョウです。緋ドジョウは名前のついているチビとシッポナと、名前のついていないのが二匹がいましたが、具合が悪かったのは、名前のついていない二匹のうち、カラダが小さい方の子で、お正月以来、しばらく水面に漂っていた子です。で、その子が3月6日の日曜日に星になりました。
この星になった子に、なぜ名前がないのかと言うと…緋ドジョウは、個体識別が難しいため、名前をつけるのを後回しにしているうちに、ついにつけそびれてしまったからです。どう個体識別が難しいかと言うと…緋ドジョウって、どれもこれも色も体型もほとんど同じなんですよ。おまけに我が家に来た時は、一緒にやってきた他の緋ドジョウと大きさもほぼ一緒。まるでクローンのような緋ドジョウがまとめてやってきたら…そりゃあ区別つかないでしょう。区別がつかなければ、当然見分けられないわけだし、それでついつい、命名のチャンスを逃してしまったわけです。
そんなわけで、今回の子は、ついに名前をつけそびれたまま、星になってしまいました。
名前のついている緋ドジョウは、チビとシッポナですが、この子たちは個体識別ができます。チビは、一匹だけで買ってきた緋ドジョウなんです。この子が来た時に、すでに他の緋ドジョウがいて、その子たち比べると、ひときわ小さかったのでチビと言う名を付けたのです。当然、その大きかった子たちは、だいぶ前に星になってしまい、今ではそのチビが水槽の最古参になり、一番の巨大緋ドジョウになって水槽にいるわけです(笑)。一方、シッポナの命名理由はとても簡単で、この子は尻尾(尾びれ)が食べられてしまって無いので、尻尾無(シッポナ)なんですね。しかし、残りの二匹には、特に特徴がなかったので、命名される事がなかったのです。
つまり、緋ドジョウは、金魚と違って、基本的に皆、同じ容姿をしているから、カラダの大きさが極端に違うとか、怪我をしているとか、障害があるとかでないと、なかなか個体識別は難しいです。
しかし、個体識別が難しいと、飼い主側から見ると、どうしてもペットとしての、愛情の入り方が違います。
今回の子も、名前がないので、呼びづらく、結局、命名しないまま「浮いている子」「名無し」なんて呼んでいるうちに星になりました。
この子が星になって、悲しいは悲しいですが、やはり名前のついている子が星になった時とは、正直、悲しさが違います。これって、人間側のエゴの問題であって、名前があろうがなかろうが、その生き物にとっては、等しく“死”であるはずなのに、名前の有無で、その死の感じ方が違うというのも、イヤラシイ話です。
名前は大切です。名前とは関係性です。何の関わりもなければ名前など要りません。関わりがあるから命名され、他と区別され、心理的に特別な位置に置かれるのです。命名されること、名前で呼ばれること、そして名前を覚えてもらうこと。それはペットにとって、どれだけ飼い主から心を分けてもらえるかという事なのです。
名前がなければ、思い出す事だって難しいです。名前をつけないまま、星にしてしまって、本当に申し訳ないと思ってます。
…成仏してください。
これで緋ドジョウは三匹になりました。名前のついている子が二匹と、無い子が一匹ですが、残った名前が無い子を、このまま“名無し”にして置くわけには行きません。それではかわいそうだし、すでにだいぶ前から個体識別が可能になっていますので、先日、何となく命名してみました。その名前は『カゲムシャ(影武者)ちゃん』です。これで緋ドジョウは、チビとカゲムシャとシッポナの三匹になったわけです。
ちなみにカゲムシャの命名理由は…この子はとても大きな緋ドジョウでして、ちょっと見で、チビと間違えてしまう(並べるとやはり違うのだけれど)ので『チビの影武者』というわけでカゲムシャちゃんとなりました。
コメント
いつもステキなブログを楽しみに拝見させていただいてます!今後も応援してます(^O^)/
>表通りの美容院さん いらっしゃいませ
応援ありがとうございます。今は日本が大変な時期ですが、それぞれが自分にできる事を精一杯やっていく事で、きっと日本は立ち上がる事ができると私は信じています。お互い、頑張っていきましょう。
こんばんは。
カゲムシャちゃん! かっこよくて強そうです(*´ー`*)
水の中をユラユラ泳いでる姿は心癒されますね。
>星花さん
>カゲムシャちゃん! かっこよくて強そうです(*´ー`*)
でしょ。でも、実は、命名して、ちょっと後悔(?)している事があります。それは…魚介類って、大半がメスなんですよ。たぶん、カゲムシャもメスじゃないかな? 女の子なのに“カゲムシャ”ってどうなの?って、命名してから思いました。
でも、我が家でもすっかり“カゲムシャ”が定着しちゃったので、それでいく事になっちゃいましたが(笑)。…やっぱり、命名はきちんと考えてしないとダメですね。