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「BETTER MAN/ベター・マン」を見てきた

 皆さんはロビー・ウィリアムズという歌手をご存知でしょうか? 私は全く知りませんでしたが、なんでも、イギリスでは伝説級のポップ歌手なんだそうです。めっちゃ売れた歌手で、彼が在籍していたテイク・ザットというグループは、ビートルズ以降、最も成功したグループ…なんだそうです。

 いやはや、そんなに売れた歌手&グループなのに、全く知りませんでした。

 で、この映画は、そんな伝説級の歌手である、ロビー・ウィリアムズの半生を描く伝記映画ってわけです。当然、主役が歌手なので、ミュージカルになっています。

 一見した感じでは、エルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画である「ロケット・マン」に似た感じだな…って思いました。もっとも、主役のロビーは、エルトンの100倍ぐらいクズなヤツですが(笑)。

 あと、主役のロビー役は、ロビー本人が演じています。ただし、その演技はCGIのチンパンジーに置き換えられていますので、我々はロビーではなく、CGIのチンパンジーとして見るわけですが…この主役がチンパンジーの姿ってのは、なかなか面白いです。

 御本人、自分の事を「猿回しの猿」と思っているそうなので、チンパンジーの姿は、ロビー自身から見た自分の姿…なんだそうですが、彼の人生を、リアルな人間である俳優によって演じられていたら、ロビー自身がかなりのクズ野郎なので、かなり気分悪くなりそうです。ほんと、チンパンジーの姿だから見ていられる…というのは、ありますね。それくらい、人としては、ダメなヤツが主人公です。

 でも、ミュージカル映画としては、音楽が良いので、何とか見ていられます。いやあ、音楽は、マジで良いのよ。もちろん、ロビー本人が歌っているわけですから、そこはそこらの歌手の伝記映画とは違うわけです。もちろん、ロビー以外の有名な歌手たちは、御本人ではなく、俳優たちが演じて歌っているわけです。ロビーだけが本物です、ただし猿になってますが(笑)。

 破天荒な人です。こんな人でも、エンタメ業界でトップを取れるのがイギリスなんですね。才能至上主義なのでしょうね。コンプラ至上主義の日本やアメリカでは生き残れないタイプのアーティストさんなのでしょう。

 映画は、ミュージカル映画として、面白いと思います。

蛇足 タイトルの「BETTER MAN/ベター・マン」は、映画の中で彼がこのタイトルの曲を歌うからです。おそらくは、クズな人生を生きてきた自分だけれど、少しだけでも良い人間になりたいものだ…という曲内容からタイトルになったのでしょうが、映画全体を見回した時、最後のステージシーンで歌った「My Way/マイ・ウェイ」の方が印象に残りましたし、映画の総括になっていたような気がします。そういう意味では、タイトルを付け間違えたような気がします。

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