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バッハはバッハらしく…ね

 フルートのレッスンに行ってきました。はい、レッスンは発表会モードでございます。今回はバッハの「シチリアーノ」と格闘してきました。

 まずは譜読みの確認から。先生の前で、通しで演奏して、譜を読み間違えている箇所はないかをチェックしてもらいました。…つまり、この日までに、とりあえず止まらずに演奏できるようにしておいたわけですが…いや~、大変でしたよ。

 とにかく、止まらない事だけを目標に練習してきて、ようやくレッスン前日に通せるようになったくらいですから、あっちこっちボロボロなわけで…。

 まず、二カ所、明らかな譜読みミスがありました。一つ目は19小節目の二度目に出て来るCisをCと勘違いしていた事。いやあ、臨時記号って、その小節内はずっと有効なんですよね、それをうっかり失念しておりました。二つ目は、最後から4小節逆上った「senza rall.」の箇所の4~6拍目のリズム。ここは、senza rall.[ゆっくりにしちゃダメ、緊張したままで]なので、誤魔化しちゃいけません(笑)。

 この二カ所以外は、いつもどおりに、スラーの区切り無視とか、フレーズの区切り無視とかを注意されました。いやあ、フレーズの区切りを意識するよりも、順番に正しく指を動かす方を優先しておりましたので…。

 間違いは、即座に対応して、直しましたよ。

 いいかげんにしているところは、次回の練習までにきっちりとしてくる事。特にスラーはしっかりスラーをかけ、タンギングをするところはしっかりとタンギングをし、スラーをしながらタンギングをするところは、しっかりとスラーをしながらタンギングをする事。これらの吹き分けを明確にしていく事。こういうのが、単純だけど難しいところです。

 それと、アクセントとかテヌートとかの処理について教わりました。そういう奏法記号があるところの音は、本来メロディが二声になった時の、下のパートの音なんだそうです。つまり、この曲は、楽譜上は、一本のメロディに見えるけれど、実は、同時に二本のメロディ(鍵盤楽器風に言えば、上のメロディと下のメロディ)が同時に書かれていているので、演奏する際は、この音はどちらのメロディの音なのかに注意して演奏するべきで、それがバッハの音楽の特徴なんだそうです。だから、そこをしっかりと把握して、自覚して演奏することが大切って事です。ま、本当はその自覚した演奏がお客にもきちんと伝わるように演奏できるのが理想ですが…。

 ひとまず、アクセントとかテヌートとかが付いている箇所は、下のメロディの音なので、それらの音は、周辺にしっかりと響かせてから、次の音を吹くようにするべきなんだそうです。

 …バッハらしさ、難しいですね。

 あと、音価について、ちょっとアバウトな私でした。特にフレーズの最後は、気持ちよく伸ばしてしまいがちですが、これもしっかり、譜面に書かれている長さだけを伸ばすように心掛けます。特にアンサンブルの場合、なぜ、その音符はその音価なのか…意味があるんですよね。

 宿題…次のレッスンまでに、きちんと(細部に至るまで)譜面どおりに吹けるようにしてくること。まずは、それがスタートラインに立つ為の最低条件って奴で、それができてないとレッスンのしようがないって事です。

 譜面どおりに演奏か…それが一番難しいね(汗)。

コメント

  1. アンダンテ より:

    まずは楽譜どおり…っていわれると途方にくれちゃいます。
    あれもこれもできないんですけどぉー(泣)

    音程やリズムがよれよれよたよたすると、どうにもこうにもバッハさんらしくなくなっちゃいますよね。まずはとにかく「ぱりっと」いかないとね。

    その上で、旋律楽器のバイオリンやフルートではあっても「多声的」な面を意識していくべきなんでしょうけどとてもそこまで到達しません。ってか、ぶっちゃけバイオリンで思うとおりの強弱がなかなかつかないんですわ(爆) バッハのガボットを、自分の頭の中にあるイメージでとりあえず弾けたらうれしいなぁ。いつになるんだろう。

  2. すとん より:

    >アンダンテさん

     楽譜どおり…って簡単に聞こえるけれど、実に難しいですよね。私も途方にくれておりますが、なるべく誤魔化さず、いい加減にせず、ヨレヨレせずに、真摯な態度で演奏できるように頑張ってみます。とりあえずは「できるところから一歩ずつ」です。

     しかし、スタートラインに立つのに一苦労なんだから、人前で演奏するのって、大変だよなあ(嘆)。

     バッハはバロック音楽ですから、あんまりロマンチックに演奏したり、ルバートをかけまくっちゃいけません。そうそう、「ぱりっと」いかなきゃいけません。私は根がロマンチスト(笑)なので、ついついルバートをかけてロマンチックにしちゃいがちです。ブラームスやチャイコフスキーじゃないんだから、ほどほどにしないと…なあ。

     「多声的」というのも、やっかいです。一応、毎日、一生懸命に練習してますが、たぶん、当日になっても多声的には聞こえないかもしれない。聞こえないかもしれないけれど、きっとここで頑張った事は無駄にはならないはずだからと、自分に言い聞かせながら練習してます。

     発表会って、発表することも大切だけれど、そこまでに努力を積み重ねていく事も大切な発表会の一部ではないかと思ってます。

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