今週もフルートのレッスンに行ってきました…って、別に自慢することじゃないですね。
今回も前回同様に、座ってレッスンを受けました。座ったままフルートを吹くことにも慣れないといけませんね。ロングトーン練習は、バッチリでした。
エルステユーブンゲンは、25番と26番です。さすがに練習不足であっても、レッスンが二週間続けば、それなりに吹けちゃいます。なので、先生から「暗譜頑張ってね」と励まされました(汗)。
旋律的練習曲は…1番です。前回よりはマシに吹けたと思うけれど、まだまだ曲の体をなしていません。もっと吹き込みをしないとね。
40リトルピーセズは、20番です。トリオ形式の曲だけれど、ダルセーニョで戻った先のリピート記号は繰り返さずに素通りをするという事を学びました。この20番は、楽譜を見た感じでは楽勝なのですが、実際に演奏してみると、あっちこっちミスブローが多発します。モーツァルトはやっぱり難しいです。もちろん、不合格でした。
今回の雑談は、姉弟子のO先生のリサイタルの話。レッスンの翌日に、近所のシャレオツな洋館で、O先生がリサイタルをします。事前に案内をもらっていた私ですが、その日は外せない仕事が入っていたので、リサイタルには行けないのですが、H先生から「Oのリサイタルに、今から来たいと言ってもダメだよ。だいぶ前にチケットは完売なんだよ」と話されました。
「リサイタルのチケットが完売なんて、うれしい話じゃありませんか!」
私がそう言ったところ、H先生は「Oの奴は、ちゃんと客が呼べるんだから、もっと大きなホールでリサイタルをしなきゃいけないのに…(何を遠慮して小さな洋館でリサイタルをするんだい!)」との事でした。
いくらチケットが完売したと言っても、会場が小さいので、あれこれ経費を支払ってしまうと、O先生の手元に残る純利益は、せいぜい10万円程度で、そんな額じゃ生活厳しいよなあ…って話でした。売れっ子で毎日毎日、日本中でリサイタルをしているような人なら、一回のリサイタルでの純利益が少々少なかろうと、数でカバーしちゃえるでしょうが、普通のクラシックの演奏家は、そう頻繁にリサイタルとかコンサートとかできるわけじゃないので、やはり一回の演奏で、ある程度の収入を得ないと生活は厳しい…って話を、H先生としました。
まあ、そうだよね。特に演奏は、100人のホールでやろうと、3000人のホールでやろうと、やる事は一緒だもの。可能な限り、大きなホールでリサイタルができるものならやるべきなんだろうと思います。
だからと言って、やたらと大きなホールでやって、お客さんがあまり来ないで、スカスカになってしまうと、演者としてメンタルがやられるし、大きなホールは借りるのも費用が掛かるし、たくさんのお客さんを集めようとすれば宣伝費もかかるし…そういった諸々の事を考えた上で、それぞれ皆さん、自分の身の丈に合った大きさのホールでリサイタルを計画するわけだけれど、今回のO先生は、ちょっと遠慮しすぎた…というのがH先生の意見なのです。
ちなみに、H先生は、毎日のように、あっちこっちでリサイタルやらコンサートやらエキストラやらやっているので、我々生徒さんたちには、自分の仕事のスケジュールは伝えないのだそうです(私も聞いてません)。実際、この翌日もその翌日も東京でリサイタルだって言ってましたもの。2DAYSだね。H先生の追っかけをしようとすると、結構大変そうです。実際、以前習っていた笛先生もそうだけれど、演奏メインで食べていこうとすると、毎日のように演奏していないと、なかなか厳しそうです。
でも、頻繁に演奏しているから、一回の仕事のギャラが高額でなくても、積もり積もっていって、それなりの生活ができるようになるんだね。
結局、プロの演奏家にとって大切なのは、演奏技量よりも集客力って事ですね。
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