世の中には「目玉焼きに何をかけるか」論争と言うのがあります。目玉焼きには、ソースをかけるべきか、しょうゆをかけるべきか、それとも塩か、それとも何か別のものか? この話題を出すと、人それぞれ意見が異なっていて面白いし、別にそれで争いが起こるわけではないので、会話のフリによく使われるのです。
まあ、一種の会話の遊びですし、それを大げさに捉えるべきでは無いのは当然として、それでも少し言いたくなるのは「本当に大切なのは、そこじゃないだろ?」って事です。
目玉焼きに何をかけて食べようと、たぶん、それなりに美味しく食べられると思います。だから、問題の本質はそこには無いと思います。
目玉焼きで最も大切なのは「何をかけて食べるべきか?」ではなく「出来たてのアツアツを食べるべきだ」という事です。
出来たてのアツアツの目玉焼きは絶品だけれど、冷めた目玉焼きはかなり残念な料理です。これくらい、出来たてと冷めてしまった料理の差の大きなモノは珍しいし、なおかつ、冷めてしまったからと言って、温め直されず、そのまま冷めて残念になってしまった目玉焼きを食べる機会も少なからずある悲しい料理でもあるのです。
つまり目玉焼きを食べる際に大切な事は、何をかけるかではなく、急いで出来たてを食べるべきだということなのです。
まずは「出来立て」を、まずは「アツアツ」を、です。
正直、出来立てのアツアツの目玉焼きであれば、何をかけても美味しくいただけると思いますよ。
ちなみに、私は料理人を信じますので、料理人が「○○をかけろ」と指示した場合を除いて、原則的に、料理は食卓に出されたままの形で食べます。だって、目玉焼きって洋食でしょ? 大衆洋食です。和食とか中華とかではないのです。
洋食の場合、料理に何かソース等をかける必要があるなら、料理人がすでに料理にかけた状態で提供してくれるわけで、食卓に出された形が目玉焼きの完成形だと私は信じるからです。
なので「目玉焼きに何をかけるか」論争は、同じ大衆洋食であるカレーライスに、醤油をかけるべきか、ソースをかけるべきか、塩をかけるべきかと悩むのと同じだと考えます。
カレーライスに醤油なりソースなりをかけて食べたら、料理人に嫌な顔をされると思います。でしょ? そう考えるなら、自ずと答えは明らかだと思うのです。
ちなみに私は、カレーライスには、カレースパイスを追加でふりかけて食べます(笑)。もちろん、自宅での話です。外食では…追加スパイスができないので、まずカレーは食べません。そこはこだわりがあるのです。
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