スポンサーリンク

二重唱はこれでお終いです

 声楽のレッスンに行ってきました。

 レッスンの始めは、いつもたっぷり雑談です。今回の雑談は、プロオケや指揮者のギャラの話だったり、ソリストのギャラの仕組みの話だったり、商売としてのエキストラの実態の話とか、昨今の市民オーケストラの内実とか、プロ歌劇団の現状とか、そりゃあもう、興味深い話満載でした。素人には窺い知れない事がたくさんあるのです、はい。

 さて、レッスンは発声練習から。ハミング→ミ→アという奴で、響きを保ったまま声にする練習。私はすぐに響きのない、薄っぺらな声を出してしまいがちなので、こういう練習を常日頃からしないとダメだよね。

 今回のレッスンは、徹底的に二重唱でした。というか、二重唱を完成させるというのが目的です、なぜなら…次回の歌劇団の練習の時に、この二重唱を団員の前で披露する事になったからです。披露するからには、団長としての面目が保てるように歌わないと(笑)。

 とにかく、演技までは手がまわらないので、歌だけでも他人様に披露できるようにしましょうという線でレッスンを受けました。仕上げ練習なので、結構細かいところを、色々と注意されました。

 まずは歌う箇所としゃべる箇所をきちんと区別し、歌うところはきちんとカンタービレで、しゃべるところはちゃんとしゃべり口調で、中途半端な事はしないように。それと、歌としゃべりの切り換えはスムーズに、ってところでしょう。

 歌う箇所については、一度全部をアで歌ってみました。そして、その感覚を忘れないようにして、歌うように注意されました。これは歌の部分をしゃべりすぎているから、この歌う感覚を忘れないようにしましょうというわけです。

 細かいところでは、「-rr-」はしっかり巻きなさいとか、母音オは常に縦開きで歌いなさいとか、しゃべる時も口先でしゃべらないようにとか、常に声は奥に入れたまま歌ったりしゃべったりしなさいとか、しゃべる時は音程を付けるなとか、言われました。

 とにかく、モーツァルトは、実にきちんと作曲しているので、素直に歌えばそれでOKなんだそうです。下手な小細工はしないほうが良いとの事、ラジャーです。

 現段階でやれるだけの事はやりました。あとは、次回の歌劇団の練習で発表をして、この曲はお終いです。これが終わったら、しばらく二重唱はお休み。当面はテノールとしての練習をしていきましょうとのこと。なので、次回からはコンコーネをたっぷりやる事になりました。とにかく、私は、まだまだ高音が安定しませんからね。そこんところをきっちり練習しておかないと、オペラアリアなんて歌えるようになりません。

 ま、本音で言えば、コンコーネも悪くないけれど、歌も歌いたいです。

コメント

  1. おぷー より:

    モーさんのどの二重唱ですか?
    楽しそうですね。

    歌のテクを押さえるなら、マルケージも良いですよ。
    曲が結構楽しかったし。
    先生に相談されてみて下さい。

  2. すとん より:

    >おぷーさん

    >モーさんのどの二重唱ですか?

     「Crudel! perche finola(ひどいやつだ:伯爵とスザンナの二重唱)」です。私は伯爵を歌いました。私はテノールですが「二重唱は始めてだし、まだ高音が安定していないから」という理由で、本来はハイバリトンの役である伯爵を歌いました。おかげさまで、発声については楽をした分、言葉とか表現とかそういう部分にエネルギーを注ぐ事ができました。

    >歌のテクを押さえるなら、マルケージも良いですよ。

     ははは、先生に相談したら一蹴されちゃいますよ。私はまだ、コンコーネ50番の6~8番を、のんびりとやっている身の上ですからね。まだまだマルケージは遠い遠い将来の話です。でも、いずれはやってみたいです。

  3. おぷー より:

    Si!が映える曲ですね。[E:happy01]

    そう言えば、私ももう一度コンコーネやった方がいいかもしれません。
    基本ですからね。
    ピアノのハノンは、音階練習をよくやってますが、こういう歌の基礎本の事、
    忘れてました。

  4. すとん より:

    >おぷーさん

     そうですか、ソプラノが映える曲ですか(映えていたのか?)。

     それはともかく、ピアノであれ、なんであれ、基本って大切でしょうね。まだ、基本すら満足にできませんが、それでもその「大切なんだろうなあ…」と言うのはわかります。
     楽器だと、スケールとロングトーンが基本だと思いますが、歌だと、それに当たるのはなんでしょうね。歌の人も、スケールとかロングトーンとか、やらないわけじゃないだろうけれど、あんまり聞かないですからね。

  5. おぷー より:

    歌の基本は、レガートに歌う事です。
    日本語は、特に言葉がレガートに出来てないので、コンコーネやイタリア古典で、
    レガートに歌うのを練習するのは必須です。
    後は、息の使い方です。
    例えば、バッハやモーちゃんのコロを腹筋でやったりしては息が続かないでしょう?
    口と腹で如何にコントロールするか等を研究しなくてはいけません。
    歌う時の姿勢も大事です。
    基本は、バレリーナの基本姿勢1です。(足を180度広げなくてもいいけど。)

    こんなとこかな?

  6. すとん より:

    >おぷーさん

     レガート…四六時中、先生に注意されているなあ。簡単そうに見えて、実は難しい。結局、レガートって、うまく息を流していかないとできないわけで、それは息の使い方にも通じる事ですね。

     アジリタは…まだまだ私の手には負えません。昔、モーちゃんの「ハ短調大ミサ」でコロコロ歌って目が回った記憶があります。歌っているのに行方不明になるってのは、歌えていない証拠だね(ため息)。

     姿勢は…声楽を始める前は猫背だったけれど、今では一応、シャンとしてます。デブだけど、あんまりお腹も出てないし(割とお腹をひいている事が多いからね)、声楽を始めて、姿勢は良くなったと思います。

     レガート、息の使い方、姿勢。うん、肝に銘じておきます。感謝です。

タイトルとURLをコピーしました