クラシック奏者によるポピュラーフルートも悪くないぞと思った私は、次に本格的なポピュラー系フルーティストたちの演奏へ舵をきったのでした。
本当は、まず最初にあげるべきは、我が笛先生のCDなんです。が、私が持っているCDは4枚ともアマゾンで取り扱っていませんので、みなさんにお薦めしづらいのがつらいです。個人的には最新作の「黒と白のポートレイト」が、フルートたっぷりで、お薦めなのですが…。
と言うわけで、アマゾンで取り扱っているCDで話を進めていきますと…まず最初に取り上げるのは、城戸夕果氏の「ルル」かな。
なんか、好きなんですよね、このCD。聴いていて、なんか落ち着きます。気持ちが安らぎます。聴いたきっかけは、大したことではなく、単に同郷の人だから(笑)。この人、ウチの地元出身のフルーティストさんなんですよ。で、聴いてみたら、案外ツボでハマってしまったというわけです。音の方向性がなんとなく笛先生と似ている感じがします。湘南の潮風浴びて生きていると、こんなフルートになってしまうのかもしれませんね。
「ルル」ではフルートだけでなく、城戸氏のチャーミングなヴォーカルも聴けます。結局、私はフルートが好きだけれど、それ以上に歌が好きなので、こういう歌入りのアルバムは特に心惹かれます。もちろん、歌がなくて、楽器オンリーの演奏も良いです。「イパネマの娘」はヴォーカルが入っていませんが、なかなか良いです。
涼しげなサウンドのアルバムです。
で、この城戸氏つながりで、フォー・カラーズにつながります。
このCDは最近出たCDですね。城戸夕果氏、赤木りえ氏、井上信平氏、スティーブ・サックス(うわ、一人だけ呼び捨てになっちゃったよ、他意はないので、勘弁!)の四人のフルートカルテットです。「ザ・フルート」のカバーストーリーに取り上げられていたので買ったんじゃないかな。これでも私は、結構ミーハーなんですよ。で、聴いてみたら、やっぱりいいんですね、これが。買った当初は毎日毎日聴きました。こういう音楽が好きなんですね。
城戸氏目当てで買ったのですが、実はこのCDで、私は赤木りえ氏を再確認しました。赤木氏は、以前、銀座の山野楽器でインストアライブをしていたのを拝見した事があるのですが、その時は日本民謡を中心に演奏していた事もあり、私の心に入ってこなかったのです。でも、こういうジャジーな曲はいいですね。近いうちに、この人のリーダーアルバムを買って堪能してみたいと思います。
でも、最近は、フルートアンサンブルと言うと、フォー・カラーズではなく、もっぱらこちらの中川昌巳氏の「Magic Flute Tango」を聴いております。
一人多重録音によるワンマンフルートバンド+ピアノ+二十五弦箏というおもしろい編成のCDです。お名前が中川昌三ではなく、中川昌巳なので、本来はクラシック扱いのアルバムなのでしょうが、私の中では選曲的に立派にポピュラーアルバムですから、とりあえず、ポピュラー系のCDとして、ここに入れておきます。
ピッコロ、ソプラノフルート、グランドフルート(普通のフルート)、アルトフルート、バスフルート、ビービーフルートの6本を中川氏一人で演奏してます。おもしろいです。ところで、ビービーフルートって、どんなフルートなんでしょうね?
この人の演奏は、本来の私の好みとはちょっと違うのです(失礼)が、このCDは選曲が私好みなので、ついつい聴いてしまいます。クラシックぽくってポピュラーぽくって、こういう感じがなんとも私にはたまらないのですね。
明日は、もう少し深みにはまったCDをご紹介します。
コメント
一瞬、すとんさんの先生が城戸さんかと思いました。
城戸さんはさわやかな感じ、ですね。
でも最近の演奏は聴いてないのです。
「Magic Flute Tango」の
二十五弦箏奏者「Karin」さんは
中川さん娘さんですね。
ビービーフルートは小さなライブに
行ったら見せてもらえると思いますよ。
20年前にライブで初めて聴いたときに
何かと思いましたから。
フルートに細工がしてあります。
野田晴彦さんファンサイトの
「上海蟹市場(2005年)笛子」に
構造の解説があります。
(比較的下の方)
http://noda.kabel.jp/disco/tunelist.html
赤城さんの芸大時代の先生が中川さんですね。
本当に表現の幅が広がってる。
お嬢さんって感じだったのが、
本物のアーティストになってるし。
井上信平さんも良いですね。
ライブだと、変なマラカス時々振ってますね。
スティーブ・サックスさん(何故かさん付け)は
残念なことにまだ聴いたことがありません。
名前はどこかで聞いたような気がするのですが。
紹介ありがとうございます。
せっかくなので、小宅珠実(こやけたまみ)さんも
聴かれると良いかも。お薦めです。
こちらはJazzyです。
クラシック(ほぼオンリー)奏者はスルーです。
だって、分からないから。譜面見てるって感じだし。
うまいんだけど、綺麗過ぎるし。
音楽表現ってそれだけでないし。
でも、上記のみなさん、クラシックは
経験しているんですよね。
赤城さんではなくて赤木さんでしたね。
ビービーフルートはこちらがストレートです。
http://aanmusic.blog88.fc2.com/blog-entry-39.html
鍵盤ハーモニカにサックスの
マウスピースを付けてみたらどうなるか、
研究中です。
>ひょっとこさん
ビービーフルートの解説ページのご紹介ありがとうございました。さっそく、当該ページを拝見して、中川氏のCDを聞いてみました。よ~く分かりました。
>でも、上記のみなさん、クラシックは経験しているんですよね。
そうですね、それもかなりキッチリ。自由に演奏するためには、まずキチンとした演奏のテクニックがないとダメというのがよく分かります。クラシック音楽って再現芸術ですから、演奏の自由には制限がある代わりに、高度な演奏テクニックを磨くことができます。そういう、ある意味、ガチガチのテクニックを学ぶことって大切なんでしょうね…とアルテ1巻学習中の身で、何をエラそうに言っているんだか>私。
でも、クラシックは基礎。基礎は大切って思います。ヴァイオリニストの古沢巌さんのような感じでフルートが吹けたら、かっこいいだろうなあ。
>鍵盤ハーモニカにサックスのマウスピースを付けてみたらどうなるか、研究中です。
わぁ、これは面白そう。だったら、歌いながら鍵盤ハーモニカを演奏するというのもアリですね。
お、城戸夕果さんですね。
つい先日、iTunesでいろいろと試聴してて、「お!」と思った曲がありました。
何かの企画ものCDの中の1曲だったのですが(iTunes限定ですかね)、その曲名とアーティスト名(Duke Jordanでした)から検索していくと、城戸夕果さんの名前がでてきました。
日本人だったんだあ。と嬉しくなりました。
城戸さん、最近はボサノヴァをよく演奏されているようですが、私はジャズを聞きたくて、「ホワイト・キー」と「ブラック・キー」の、城戸さんの演奏の曲(別の方で尺八の演奏も一緒に収録されてます)だけダウンロードしました。
小宅さんも、4ビートをよくされてますよね。
フルートといえばラテンに行く方が多いように思うので、こういう方は貴重だと思います。
日本人の女性フルーティストだと、小島のり子さんや、Miyaさんもアルバムを出していますね。
>アリサさん
どうも私は最近、ボサノヴァの勉強(大したことないです)が功を奏したのか、ラテン系の音楽はアレルギーなく聞けるようになったかもしれませんが、一向にフォービート系とかジャズど真ん中の音楽がまだまだ苦手でございます。
…アメリカン・ブラックよりはブラジリアンって事なのかな…。
きっと、そっち方面の勉強を、これからはしていく必要があるんでしょうなあ。なんて思っていたら、正月早々、笛先生からモダンジャズ系のフルートコンサートへお誘いが。「ガップリ、よつ」ならぬ「ドップリ、ジャズ」の日々がやっているのでしょうか?
小島のり子さん、Miyaさん。その名前を頭の片隅に入れておきます。