5日ほど前かな? カスミさんは、相も変わらずに、転覆ぷくぷくしてました。「ああ、今日も元気に転覆しているかなあ…」と眺めていたら、ちょっと異変に気づく。何となく、体がピンポンパールみたいになっている????
よくよく見ると、ウロコが毛羽立っています。体も丸く膨張しています。触ってみると、すでに身体はブニョブニョ。ウロコはグニャグニャ。
さてさて、余病が発生したみたいです。ウロコは松かさ病だね。それと体が丸く膨張しているのは、体内で不正な発酵がある証拠(つまり“ガスが貯まっている”状態)だね。体力免疫力抵抗力がいよいよ、じり貧状態って奴ですね。じっくり顔を見ていると、だいぶ体色も抜けてきて、あっちこっち透明になりつつあります。体液も十分に循環していないみたいです。どうやら転覆のせいで体力的にだいぶ弱ってきて、水槽内にいる常在菌にやられているみたいです。
だいぶ、やばいな。
特に問題はガスだね。転覆病とか松かさ病では、金魚は死なないけれど、ガスは命取りだね。金魚に限らず、多くの家畜がガスで死ぬんだ。ガスの原因としては、運動不足、血行不良、腸捻転などが考えられる。腸捻転なら一週間持たないね。
いよいよかなあ…。人間だったら、腹部マッサージ&点滴で抗生物質を入れたいところだけど、相手が金魚じゃそうもいかない。自然治癒力に期待するしかないけれど、もう自然治癒力でどうこうできるレベルではない。
本人的には望んでいないだろうけれど、病院水槽に隔離。多少、濃いめの塩水に漬ける事しました。まあ、気休めですけれどね。とにかくカスミさん、見た目は、転覆で松かさでプクプクしている以外は元気です。
水槽に隔離してからも、ずっと元気でした。ついさっきまで元気でした。元気なところを確認したのですが、ふと気がつくと、静かに星になっていました。
生き物って、死んじゃうその直前まで、頑張って元気に生きていくんだ。弱ったところは、飼い主にも見せない。本当の本当に死ぬまで元気でいるんだ。そう、死ぬまで元気だったんだ。本当はしんどかったのだろうけれども…。
コメント
カスミさんも星になったのですね。
すとんさんのブログに遊びに来るようになって
金魚、カミキリ、ドジョウ…たくさんの生き物とお別れをしました。
すとんさんの生き物への暖かい眼差しが、日記から溢れていました。
また水槽の様子をお知らせくださいね。
>まきりんさん
現在の水槽は、“生き物を大切に育てる”という視点ではなく、あくまで居間のインテリアとしての側面が強いため、なかなか魚たちを長生きさせてあげる事ができません。
どうしても、人目にさらし続けるわけですし、人間の生活サイクルに合わさせるわけだし、水槽内も金魚たちにとって過ごしやすいと言うよりも、人間にとって鑑賞しやすいレイアウトになっています。そのような制限の中、それでもできる限りの長生きを願っていますが、アカネとカスミを最近、立て続けに星にしていまして、少しばかり凹んでいます。
カスミさんはお星になったんですね。
記事の終わりの四行を読んでたら、なにか胸にせまってきました。前に、金魚は自然の生態系の中では生きられない人工的なお魚だと伺ったのですが、なるほどと思いました。カスミさん、ほかのどこでもなく、すとんさんちの水槽で楽しい金魚生活を送れてきっと死ぬ直前まで満足だったと思います。ほっぺがあったら、微笑みが浮かんでいたことでしょうね。
>ダリアさん
カスミは幸せだったのかな? よく分からない。でもね、あの娘だけなんだよね、我が家で産卵したのは。いっぱい生んで、いっぱい稚魚が生まれたけれど、一匹も育て上げることができませんでした。
今思えば、あの時の子が、無事にそだっていれば…と思います。
>すとんさん
奇遇ですね~。実はうちでも金魚がいるのですよ。昨年の夏から飼いはじめた金魚は今のところ元気です。それ以前に飼っていた金魚は、あっという間に死んでしまったので、なんとしても元気に育てたいと思ってます。
>たかさん
去年の夏ですか…。ウチでも考えてみれば、王様のカエデ以外の子は去年の春から夏の頃に来た子ばかりですから、似たようなものです。そのカエデだって、一昨年の春にやってきて、パワーパフガールなんて呼ばれていたのですから、実はみんな、最近の子なんですよ。
今の水槽になって、もう何匹もの金魚たちを見送ってきた私です。
命の短い金魚たちですが、大切に育ててあげたいと願ってます。たかさんのところも、ぜひ大切に面倒をみてやってください。