お宿を出発して、バスで一路、秩父駅に向かった我々でした。この日は、旅行のメインである、長瀞(ながとろ)観光の日だったのです。
秩父駅から秩父鉄道で長瀞駅まで向かった我々でした。長瀞駅に着いたのは、10時ぐらいだったので、観光としては、ちょっと出遅れた時間でした。まあ、お宿が辺鄙な場所にあったのだから、これは仕方がない。とにかく、身軽に行動するためには、荷物をどこかに預けなければいけないのですが、すでにこんな時間なので、コインロッカーはダメだろうから、どこか別の場所を探さないといけないだろうなあ…と覚悟を決めていました。
でも、念の為と…一応、駅のコインロッカーを探したところ、スーツケースの入る大きさのロッカーは4つあって、そのうちの1つは故障中にもかかわらず、使用済みだったのは1つだけで、2つも空きがありました。我が家はスーツケース2つなので、ちょうど良しです。実にラッキーでした。
名物の長瀞の荒川ライン下りは、渇水のために行われおらず、石畳周辺を船でぐるりと回るだけの一周船だけが運行されていました。話を聞けば、荒川は渇水続きで、今年はたった一日だけライン下りをしたそうですが、それ以外はすべて一周舟だったんだそうです。今年はそういうハズレ年のようです。
そのためでしょうか、オンシーズンにもかかわらず、お客さんは全然いなくて、我々的にはブラボーでございました。普段のこの時期なら、舟に乗るだけで、数時間も待つそうですが、ライン下りがやっていないと聞いて、行き先を変える人が続出だったようで、待ち時間ゼロで舟に乗りました。
ライン下りをしたくなかったわけではありませんが、私の目的は、長瀞の岩々を見ることです。私、タモさんほどじゃないけれど、地学大好き、岩大好き人間なので、長瀞の緑色片岩を直に見られただけで、ワクワクドキドキなんですよ。それを一周舟でゆっくりと見ることが出来て、ほんとラッキー。ああ、楽しかった。
それにしても、荒川ライン下り…略称、ライン下りですが、ライン川でもない荒川を下るのだから、荒川下り、あるいは単純に、川下りでいいのに、それをわざわざライン下りって言っちゃうあたりが、昭和的感覚だよなあ…。ちなみに、単なる川下りをライン下りって言っちゃうのは、長瀞だけの話ではなく、日本中のあっちこっちにあるそうです。ほんと、そういうところ、昔の日本人の恥ずかしいところです。外国コンプレックスをこじらせちゃっているんだよなあ…。
さて、一周舟の後は、岩畳の上を散歩して、県立博物館に向かいました。博物館には、たくさんの岩々があって、実にうっとりしました。私、岩、好きなんだよね。さすが、長瀞、岩が充実してます。ジオパークって名乗るだけあります。地学好きにはたまんないよねえ…。
博物館の見学を終えたら、ふたたび石畳付近の観光街に戻って、昼食です。
ここでもまた、おもてなし気分の少ない食堂で、実に美味しい料理をいただきました。私は、鮎めしと味噌カツ重をいただきました。
鮎めしは、鯛めしの鮎版です。鮎をまるまる一尾、炊き込んだ飯で、実に美味しかったですよ。私は湘南の人間なので、鯛めしは割と頻繁に食べますが、鮎めしなんて食べたことないもんなあ。いやあ、美味しかったよ。味噌カツ重は、昨日、息子君が食べていた、わらじカツ丼が美味しそうだったので、そのバージョン違いだろうと推測して食べました。実に美味しかったですよ、こんな料理、湘南じゃあ食べられないもんね。
それにしても残念だったのは、秩父滞在中に、おっきり込みが食べられなかった事。それだけは、今回の旅行の心残りです。ううむ、残念。
昼食を終えた私は、途中、きゅうりと生姜の串刺し(これが絶妙に美味しいのです)を食べ歩いて、ひとまず長瀞の駅に戻りました。
さて、この日の午後の話は、また明日。
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