クラコンの練習の時に、ピアニストさんと「歌手に共通する性格って、絶対にあるよね…」って話をしました。
ここで言う“歌手”というのは、いわゆるソリストさんたちの事です、念の為。
さて、歌手という人種は、基本的に目立つことが大好きです。目立ちたがり屋だし、人前に出るのが好きだし、何事も率先してやりますし、時にはやりすぎてしまう事もあります。結果として過剰であったりもするわけで、見る人が見れば“恥知らず”と思われてしまうこともあります。特に高声(ソプラノ&テノール)の人には顕著かな?
また、仕切るの大好きという人も大勢います。よく言えばリーダーシップがあると言えますが、何事も思い通りにしたいという下心があるのかもしれません。
独立に富むというか、群れないという傾向が強い人も多いです(逆に群れたがる人は合唱に行くんでしょうね)。基本的に“自分大好き”な人、多いですね。頑固で自分を曲げたがらないという困った性格も併せ持っている人も少なからずいます。
おしゃべりな人が多く、コミュ障の人は少ないと思います。特に(成功している)プロの方は、社交的な人が多いと思われます。まあ、社交的でないと、仕事の依頼もないでしょうからね。
でも豪気かと言えば…実は強そうに見えて、メンタルは弱めな人が多いかも。かっこよく言えば、繊細な人、多いです。その繊細さをカバーするために、自分で仕切ってみたり、カッコつけてみたりするのかな…なって思わないでもないです。
声種的な違いで見ると、低い声の人ほど真人間度が高くなります。高い声の人になればなるほど、どこか性格的に破綻しています。ソプラノブスとかテノールバカという言葉は、そういう部分を持ち合わせていることを言い表しているのかもしれません。
まあ、基本的に人それぞれですし、歌手も人それぞれですから、歌手の中にはよく出来た人や人格者も大勢いるでしょうが、そうでない人も多々います。それもいいじゃないですか…なんて私は考えます。
で、こうして見ると、歌手の性格って、典型的な日本人の性格とは、大きく異なりますね。また、同じ歌と言うジャンルであっても、合唱の人たちとも、かなり違います。合唱の人は、基本、目立つのが苦手だし、すぐに群れるし、暗躍するし…。器楽の人は、程度の差こそあれ、練習好きの真面目人間が多いし、それが高じてコミュ障気味の人もいないでもないし…ね。
こうして考えてみると、歌手の人の性格って…音楽家というよりも、演劇をやる人に通じる部分があるかもしれませんね。だから、多くの歌手はオペラを志向するわけだな(なんか納得)。
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