タファゴベ…正式書名は『17のメカニズム日課大練習曲』です。著者はクロード・ポール・タファネルと彼の弟子のフィリップ・ゴーベールです。二人の著者名を取って“タファゴベ”と呼ばれるわけです。フルートの基本的な教則本の一つです。フランスのリデュック社のものが愛用されていますが、実は国内版の楽譜もあり、比較的安価に入手も可能となっています。
ソノリテと並び称される基本教則本の一つです。ピアノで言うところの『ハノン』に相当する教則本と言うとイメージしやすいと思います。指を鍛えるエチュード集です。ですから、その効用として…
1)指が鍛えられる。 指が速く動くようになります。またアルペジオなどの定型的動きをカラダに叩き込む事ができます。
2)音が美しくなります。 指を速く動かすと、指を速く動かす事ばかりに集中してしまい、音が汚くなりがちです。しかし、タファゴベを徹底的に練習して、自動的に演奏できるくらいになってくると、練習にも余裕が生まれ、速く指を動かしても、音を美しく保つ事ができるエチュードとして使えるようになります。
タファゴベは指の練習曲であり、別にタファゴベでなくても、指の練習の教則本は多数ありますので、そちらを使っても指の練習はできますが、タファゴベはソノリテと違って、比較的安価なので、類書を使って練習するくらいなら、評価の定まった定番教材である本書で練習するに越したことはないと思います。
フルートを吹くにあたり、指が速く動かせるに越したことはないし、割と初学者のうちから取り組ませる先生もいますし、やればやるだけ効果の現れやすい教則本だと思います。
ただ、私はやっていません。やらない理由は単純で、H先生から禁止されているからです。今の私の技術レベルでは、タファゴベに限らず、指の練習曲はご法度なのです。まあ、いずれ上達してきたらやるそうですが、現状(アルテ1巻を終えた程度)では、指の訓練はまだ不要と言い渡されています。ちなみに、ヴィブラートも「まだ早い」と言われております。今はまだ、ひたすらに美しい音で吹くことだけに集中する時期なんだそうです。
先生の方針だし、現実的には練習時間の不足もあって、タファゴベはやっていません。だから…と言ってはなんですが、私、指はあまり速く動きません。もっとも、指以前に、楽譜を速く読み込む事ができないので、指よりも速く楽譜を読めるようになるのが先決かもしれません。
私はやっていませんが、タファゴベの大切さは理解しています。やれる方はやってみると良いと思いますよ。
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