ちなみに豆知識ですが、クリスマスイブの“イブ”を『前日』という意味に勘違いしていて“クリスマスイブとは、クリスマスの前日である”と思っている人が、日本には多い(だから23日をイブイブって表現したりするんだな)みたいですが、“イブ”とは“イブニング(evening)”の事であり、意味は当然“夕べ”という意味です。つまり、クリスマスイブとは『クリスマスの夕べ』という意味であり、クリスマスイブは、すでにクリスマスの一部なのです。
たぶん、ここまで書いてもピンと来ない人がいるだろうから、もう少し説明すると、一日の区切り方が、日本とキリスト教社会では違うのです。日本では、真夜中のみんなが寝ているだろう時間に一日の区切りがやってきます。だから、夜寝て、朝目覚めると、翌日になっているわけです。感覚的に、一日って、私たちがその日の生活を始めて(起床)、終える(就寝)までって感じているわけです。
でも、キリスト教の社会では、ちょっと違います。一日は、夕方から始まって、次の日の夕方で終わります。つまり、日が沈むと、一日が終わって、次の一日が始まるんです。例えば英語の“Day”って言葉、“一日”という意味もあるけれど“昼間”という意味もあるでしょ? つまり、昼間一生懸命働いて、日が沈んで仕事が終わって「やれやれ、今日も無事に終わった…」って感じると、その日が終了するって感覚なんだろうと思います。
なので、彼らにとっては当然、クリスマスも夕方から始まって夕方に終わるわけで、24日の夕方から、本日25日の夕方までがクリスマスだったりするんです。
さて、本題。
当たり前の事ですが、クリスマスって、キリスト教のお祝いなんです。諸説あるけれど、一応、12月25日にイエス・キリストが生まれた…って事になってます。まあ、元々この日はヨーロッパの冬至のお祭りらしいのですが…イエス・キリストが一年365日のうちのどこかで生まれた事だけは確かだし、本当の誕生日なんて分からないのだから、ひとまずお誕生日が12月25日でもいいじゃん…って事にしておきましょう。とにかく、誕生日をお祝いするのが大切なんだよね。
おそらく、キリスト教の神様であるイエス・キリスト的には、自分の誕生日は、人々がキリスト教会に集まって、お祈りを捧げてくれるのが、一番うれしいんだと思うし、信者の方々は、そうしていると思う。
それはそれで良いと思います。
じゃあ、異教徒はイエス・キリストのお誕生を喜んではいけないのか? そんな事はないと思います。ただ、異教徒は教会には行かないだろうし、祈りも捧げないだろうって思うわけです。イエス・キリストから見れば、クリスマスで騒ぐ異教徒たちって“酒が飲みたいだけで友人のパーティーに乱入してくる困ったちゃん”…みたいな存在なんだろうけれど、そんな異教徒たちを苦笑しながら微笑ましく見てくれるんじゃないかと、私は思う。
神様だもん、度量ぐらいは広くないとね。
だから私は、日本人がクリスマスをイベント化して、騒ぐのはアリじゃないかと思ってます。ただ、肝心な事は、イベントに始まりイベントに終わるのではなく、クリスマスなんだから、たとえ一瞬であっても「イエス・キリスト様、お誕生日おめでとうございます」と心の中でつぶやいて欲しいと思うわけです。
心のつぶやきって、祈りの原初のカタチなんだよね。
だって“酒が飲みたいだけで友人のパーティーに乱入してくる困ったちゃん”だって、まずはパーティー会場の入り口で「お誕生日おめでとう」ぐらいは言ってから入ってくるでしょ? それくらいは最低限のマナーって奴だよね。
てなわけで、メリー・クリスマス。イエス様、お誕生日おめでとうございます。
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コメント
おお!勉強になりました。イヴとは前日と思っていました。
一日の使い方が時代によって異なるんですね。今のヨーロッパの方たちは、どんな感覚なのでしょうかね?今朝、犬の散歩にでていらた、教会からミサが始まる鐘なっていました。教会の入り口には、どなたでもお入りくださいと書いてありました。お誕生日なんのだし、異教徒でもお祝いして良いのだ!と私も思っていたところです。 イエス様、お誕生日おめでとう御座います。
こんばんは。
> 「日本死ね」
ネット上の捨てゼリフが国会で取り上げられて話題になる、という過程がよくわかりません。
未だにマスメディアでは、ネットは裏世界みたいに伝えることも多くてこの点もビックリです。
書いているのは同じ人間ですが。
某TVで保育園を近所に作るのは賛成か反対か、というテーマを取り上げていました。
同じレベルで原発を近所に作るのは賛成か反対か、というテーマは日本では成立しなくなってしまいました。
このあたりの違いを分かりやすくマスメディアで取り上げてほしいものですが、マスメディアの広告主そのものの議論はなかなか難しそうです。
うさぎさん
>今のヨーロッパの方たちは、どんな感覚なのでしょうかね?
私は彼らではないので推測するしかないのですが、彼らも我々同様に現代人ですから、一応、基本的には時計通り…つまり夜中の12時を回ると日付が変わると認識をしているでしょうが、先祖代々の感覚はDNAに刻まれているだろうし、使っている言葉によって思考は決定されるでしょうから、感覚的にはまだまだ夕方で一日の終了を感じていたりするんじゃないかしら?
クリスマスが終わったので、次は年末年始となりお正月がやってきます。我々にはビッグなイベントですが、彼らは案外あっさりしているんですよね。あの辺の感覚は、なぜああなのか…知りたいです。彼らには、新年って、そんなにめでたくないのかしら?
tetsuさん
>ネット上の捨てゼリフが国会で取り上げられて話題になる、という過程がよくわかりません。
1)「日本死ね」と言った人が誰なのか分からない。
2)Y尾志桜里衆議院議員がこの発言を国会で取り上げた事で話題となった。
3)Y尾志桜里議員は、民進党の議員さんだが、他の民進党議員から、あまりにK産党寄りだと批判を受けるほどに、心情的にK産党に近い人である。
4)大抵の反日プロ市民活動の背景には、K産党に近い人が暗躍している。
一部、検索にひっかからないように伏せ字を使いました事は勘弁してね。でも、まあ、こう考えると、私には合点がつきます。ああ、なるほどねって感じです。自演乙の可能性もあるし…ね。
>このあたりの違いを分かりやすくマスメディアで取り上げてほしいものですが、マスメディアの広告主そのものの議論はなかなか難しそうです。
池上さんあたりがテレ東でやってくれないかしら…ねえ?
こんばんは。
丁寧なコメント、ありがとうございます。
こちらは、もともとノンポリですが、心情的には反代々木にシンパシー感じてしまうほうです。
池上さんは、もともとマスメディア業界長いので、言葉の使い方はとても上手です。価値判断のあたりでは決定的な発言を聞いたことがありませんし、こちらは彼に期待していません。
失礼しました。
tetsuさん
私、浅学なので『反代々木』という言葉を知らず、思わずググってしまいました。K産党や社会党を既成左翼とした場合の、それらに当てはまらない左翼思想の方々を反代代木派(あるいは新左翼と)と呼ぶするそうですね。代々木と言うのは、K産党の本部の最寄り駅からの呼称らしいですが。
いわゆる1970年代の学生運動の際の左翼思想を指すそうで、日本赤軍とか中核派、革マル派などがそれにあたり、過激派とか極左集団とも呼ぶそうです…って理解で当たってますか?
極左と呼ばれるだけあって、そこから一歩先に進んで、現在では極右へ転向しちゃった人も大勢いるとの事で、かつての新左翼の方が現在では新保守になっちゃうのも珍しくないとか?
左翼から保守へ転向できるものなのでしょうか? 考え方、全然違うじゃん。いやあ、勉強不足なので、ググったところで、そのあたりの事、全然分かりません。
分かった事は、現在のK産党とその支持者は、かつてのような勢いもなければ、人数もいなくて、その構成員の高齢化が問題になっている…って事ぐらいです。