スポンサーリンク

そこから始めるんですか!

 さて、ブログの記事の流れ的には、本日は声楽発表会の記事…となりそうですが、金曜日ですから、フルートレッスンの記事をアップします。

 と言うわけで、フルートのレッスンでした。

 実は、休まずに3週連続でフルートのレッスンに来れるなんて、近年まれだね、やったね!

 さて、今回からレッスン時間が遅くなった私ですが、お教室に入ったら、妹殿のレッスンが始まったばかりでした。どうやら、妹殿、遅刻したようで(ま、私も他人の事は言えませんが…)、妹殿のレッスンをじっくりと見学させてもらいました。

 いやあ、大変だー、先生が…。

 妹殿は私とフルート歴は、ほぼ一緒のはずですが、今回のレッスンでは、立ち方から教えていました。「立ち方?」 そうです、立ち方です。床に自分の二本の足で立つ時の姿勢です。

 手には何も持たず、壁に寄りかからせられて、かかとを壁につけて、あごを引いて、お腹を押されて、立ってました。かなり苦しそうでした。先生に「これが、まっすぐに立つという事です。まず、まっすぐ立てないと、フルートを良い音では鳴らせません」と言われて、やってました。妹殿は涙声になってました(先生、真剣になると、声が荒くなるからねえ…)。

 「ではフルートを吹きましょう」と言われて、妹殿がフルートを手にした途端、先生から「組み立て方が違う!」と怒鳴られて、フルートの組み立て方を教えてもらい(そこから?)、組み上がったフルートを持っていたら「持ち方が違う!」と怒鳴られて、フルートの持ち方を教えてもらってました(唖然…!)。

 この人、初心者以前の人ですか!

 フルートを吹いても、音が出ず、ついには楽器を片付けて、頭部管だけを使った、頭部管練習になってしまいました。それで、うまくいかず、ついには頭部管も外されて、息の吐き方からやってました。最後に宿題が出て「今週は、絶対にフルートを組み立ててはいけません。一日5回、一回は2分でも3分でもいいから、必ず息を吐く練習をしなさい」と言われていました。

 私と同じ期間、高い月謝を払い続けて、この程度の基礎基本も身についていないって…そりゃあ、可哀想だし、先生が某大手さんに怒っていたのも分かります。これはひどいなあ…ってか、よくフルート辞めてないなあ。よっぽど、フルートが好きなんだろうなあ。たぶん、フルートが好きという気持ちは、私以上かもしれない。だって、もしも私がこんな状態だったら、さっさとフルートに見切りをつけて別の事をしているもの。お金と時間を費やしても、これくらいなら、そりゃあ悲しいよね。

 それにしても、立ち方とか息の吐き方から始めるんだあ…。妹殿も先生も大変だなあ。

 で、やっと私のレッスンの番になって、ロングトーン練習を始めました。今回も、バッチリです。で、バッチリだったのに、先生、途中で止めて、私一人でロングトーンを吹いていたら、先生、妹殿に「ほら、フルートって、こんなふうに吹けばいいんですよ」って私をお手本にしながら、妹殿にレクチャーを始め出しました。私は実験動物ですか? とにかく、私の立ち方とか、フルートの構え方、アパチュアとか、お腹の動かし方などなどを、一々解説してました。なんか、照れるなあ…。

 やがてレクチャーも終わり、妹殿もお帰りになり、エルステユーブンゲンの18番19番となりました。今週は、それでもポツポツと練習はしていますが、なにしろ、やるべき曲が多くて、一つ一つの曲に時間が掛けられないので、暗譜はまだまだです。次週も同じ曲に取り組みます。

 プチエチュードは14番で、今週で合格になるように、ちょっと気合をいれて練習をしてきたのですが、合格には少しばかり足りなかったようで、この曲も次週に持ち越しになりました。

 ハイドンのセレナーデは…装飾音符を入れて練習してきました。以前ほどの苦労は無くなりましたが、やっぱり装飾音符は得意じゃないなあ。あれこれ頑張って、まずは楽譜通り(ところどこミスはありますが)吹きました。

 で「それでは装飾音符を増やそうね」と言われて、練習番号2番の20小節目のFの音に、トリルを付けられてしまいました。いやあ、トリルだよ、トリル。苦手だなあ…。

 「これから、どんどん装飾音符を増やしていこうね」と、にっこり微笑まれてしまいました。…装飾音符って、苦手なんっすよ。

 ベートーヴェンのメヌエットのレッスンはありませんでした。まあ、まだ私自身、あっちこっちつっかえている状態なので、まだまだレッスンの段階に達していないのですが、先生、忘れているのかな? それともアンサンブルの曲は、事前にレッスンはしないのかな? 忘れなかったら、次回のレッスンで確認してみようっと。

 今回の雑談は、先生の空港での失敗話をアレコレ聞きました。若い時は、海外での演奏の仕事もたくさんあったそうで、空港での面白い体験も山のように持っている先生なのですが…あれは先生の話術込みだから面白い話なのであって、私がここに書いても、その半分も楽しさが伝わらないような気がするので、止めておきますが…フルートも金属だから、金属探知機にはひっかかるんだよね(クスクス)。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村

コメント

  1. やこ より:

    ・・・絶句・・・
    もし私がH先生の所へ行ったら…と想像してみました。
    妹殿と同じような感じかもしれません(汗)

    あ、でも。
    私は、先生が教えてくれない分、自分で本やらネットやら調べまくりましたから
    楽器の組み立て方は大丈夫かもしれません(笑)
    立ち方持ち方吹き方は、自信ないです。
    3点支持も未だに怪しいんですよね。
    吹いているとだんだん楽器の位置がずれてくるので、出来ていないんだと思います。

    アンサンブルで必要を感じ(低いシの音がガンガン出てきます)、H足部管を追加で購入し、昨日届きました。
    管が長く、重くなるので、3点支持が更に怪しくなりそうです(^^:
    そういえば今の先生には3点支持が出来てない事を打ち明けた事がないかも。
    良い機会なので「教えてください」とお願いしてみます!

  2. YOSHIE より:

    すとんさんも読まれていたかもですが、昨日までジャズクラリネットの北村英治さん(87)の半生コラムが新聞連載でありましたね。
    知らなかったのですが、北村さんは独学!!!わぁ!で51歳の時にクラシックで基本を見直すことをして、音はさんざんな言われようでダメ出しされ、最初の何ヶ月かは童謡の「ちょうちょ」だけ……でも癖が直り音もはっきり変わったということで。
    こういうときは素直な人が一番得ですよね。
    罵倒されても、ひねくれない…というか。
    妹様、どうかめげないで、先生に出会えてラッキーだと思います。

  3. すとん より:

    やこさん

     先生がおっしゃるには「この人は、普通に曲が吹ける人だから! ただ、何も教わっていないんだよ。音さえ良くなれば、すぐに上手になる」んだそうです。だから、今は基礎の基礎をやってますが、そこを通り抜けると、あっという間に私なんかを追い抜いていってしまうのではないか…と心配(何を?)しています。

    >H足部管を追加で購入し、昨日届きました。

     高かったでしょ? 私も一度、H足部管の追加購入を考えたことがありましたが…お値段を聞いてあきらめましたもの。だって、私の場合、低いHを吹くことなんて、まず無いですからね。使用しない音に対する対価としては、ちょっと高すぎるかな…と思って辞めました。

     でもまあ、アンサンブルの時に使うなら、仕方ないかな? それにしても、清水から飛び降りましたね。

  4. すとん より:

    YOSHIEさん

     ジャズの達人には独学の人も多いので、そこは驚かないのですが、私が驚いたのは、次の部分。

    >51歳の時にクラシックで基本を見直すことをして、

     51歳で、今までの自分を捨てて、新しい世界に飛び込むって、なかなか出来ません。それまでの自分が、いかに効率悪くてどうしようもなかったとしても、50歳を超えてしまうと、そんな自分を捨てられないのが凡人です。

     そこを捨てて、次のステップに進めるところが、素晴らしい。我が身に置き換えて考えた時、絶対無理だもの。ほんとね。

    >こういうときは素直な人が一番得ですよね。

     そうですね。それにしても『素直』って『頑固』という言葉から1番遠い所に位置する言葉だよなあ…。頑固ジジイには耳が痛い話です。

  5. YOSHIE より:

    私も「えーっ!?51歳で?」と驚きました。びっくりです。
    独学でやってきたけど「100歳までやるには基本を見直さなきゃ。それにはクラシックだ」という気持ちになっていた…と。
    北村さんは大学生の時にクラを始めておられるので、独学で30年余り、基本に帰って36年……ひぇ〜〜!って感じです。
    すとんさんは頑固そうですが、実はすごく柔軟性があるように思いますよ。ゴリゴリ頑固なクラヲタだったら音楽教室の発表会巡りとかしないような……(あ、目の付け所がいいなと思ってます)

  6. やこ より:

    >それにしても、清水から飛び降りましたね。

    はい、飛び降りちゃいました(笑)
    まだまだ吹きこなせていないんですけど、桜子(うちのフルートです)が大好きで…経済的な面から考えても、もう買い換えることは無いな~と確信したので、だったら少しの不満も無い様にしちゃおう!と、思い切りました。

    昨日、レッスンで3点支持について質問してみました。
    そうしたら、3点支持自体は出来ているそうです。
    少しずつ音が悪くなるのは、楽器の重みでだんだん右手が下がっているのかもしれないとのことでした。
    確かに、そうかもしれません。これから右手が下がらないよう意識します。

    妹様、これから「目からウロコ」の連続でしょうね。大変だろうけど、そういう先生に出会えた事が、やっぱり羨ましいです。
    陰ながら応援しています。

  7. すとん より:

    YOSHIEさん

    やっぱり、独学でプロになられた人はちがいますね。とても、私には真似できません。

    ところで私に柔軟性があるかという話ですが、どうでしょうね? ただ言える事は、向学心はありますよ。学んだ事を自分に取り込みたい、とは常に考えています。

  8. すとん より:

    やこさん

     私も、たぶん、もうフルートを買い換えることはないだろうと思います。だって、次に買い換えるとしたら、ゴールドしかないじゃん(笑)。ゴールドは…なかなか買えないものね。

    >少しずつ音が悪くなるのは、楽器の重みでだんだん右手が下がっているのかもしれないとのことでした。

     フルートって、これで結構、重いからね。私も知らず知らずのうちに、下を向いてしまったり、右が下がったりしてます。途中で気づくと「いかんいかん」と直しますが、パワー系の私ですら、そんな感じですから、女性だとなお重く感じるでしょうね。

     正しい姿勢が、良い音を作る…のは、本当のようです。お互い、正しい姿勢でフルートを吹き続けられるように頑張っていきましょう。

  9. tetsu より:

    こんばんは。

    今、こちらの所属しているアマオケに同僚女性の紹介で3人目の女性の方がいらっしゃいました。
    某大手フルートメーカー主催のレッスンに通われている、とのことです。
    アルテは1,2,3やって(!)、今はアンデルセンの21をさらっている (ここまでしか伺っていないのでどこでどなたかは詳細不明)、とのことでした。
    クーラウのトリオを3名で初見の遊びで吹いていたら、一番落ちなかったのは初めての彼女でした。(こちらは近距離でのメガネがあっていないせいか、もう初見できません)

    今日、オケの曲を和音を確認しながら練習していたら、cisの音程が不安定とか第三オクターヴのHが吹きにくいとかあって、横から見たら三点指示ができていませんでした。
    話聞いたら、右親指は乗っけているだけで右小指は痛くてこまるとか。

    こんなこと教える方はもういらっしゃらないのでしょうか。
    こちらも三点指示は今は亡き吉田雅夫の写真をみて、これが一番最初、とはおもいました。
    今まで何人の方のレッスンを経験しましたが、直接教わったことは実はありません。逆にいうと、吉田雅夫の三点指示はスゴイです。

    真っ直ぐに立つ(こちらはとても真っ直ぐには立てません)とか脱力系は、最近アレクサンンダーテクニックとかいろいろ流行っているようです。
    興味はありますが、レッスンとかに通う余裕はありません。

    別件ですが、T&Gの日課練習がJFC版で安く入手できる、というのも今日初めて知ってビックリしました。

  10. すとん より:

    tetsuさん

     私は、最初の笛先生に、三点支持も立ち方も息の吐き方もあれもこれもしっかり習いましたので、世間じゃどこでも,そんなもんだろうと思っていましたが、なかなかどうして、話を聞いてみると、私の方が珍しいみたいですね。そういう点では、私は先生に恵まれていたのかもしれません。

     それにしても、フルートをバンバン吹けるのに、楽器の持ち方が不安定だ…と言うのも、本人的にはさぞお困りでしょうが、ではそんなに吹ける人に向かって「あなたは楽器の持ち方がおかしいですね、私が正しい持ち方を教えてあげましょう」などという事は言えません。おそらく、先生という立場で接しても「この人は、これで吹けるんだから、余計なことは言わないでおこう」という事になりかねません。

     最初にしっかり習っておくことって、大切なんだなあ…って思いました。

  11. かこ より:

    こんばんは!
    以前、私がついた先生は、すっかり吹奏楽でついた諸々の癖を、2年かけて直してくれました。
    生徒にも色々いるのでしょうが、「間違ってるけどまあこのままでいいや」という先生は、正直生徒に対して失礼かと思います。いっぱいいるみたいですけどね、そういう先生…
    だからすとんさんのお師匠さんは、凄く良い先生なんだと思います。

  12. tetsu より:

    > 私は、最初の笛先生に、三点支持も立ち方も息の吐き方もあれもこれもしっかり習いました。

    よかったですね。とても信じれないくらい、スゴイです。
    こちらは、どこでどのようにして情報を入手できたか記憶もないくらいです。

    最初が大切ですね。

  13. すとん より:

    かこさん

     かこさんの先生も良い先生だったようですね。2年かけて癖を取ってくれるなんて、先生も立派ですが、それに頑張ったかこさんも立派です。癖を取るのって、色々と大変なんですよね。私も、声楽に関して、前の先生に習った事が癖になってしまい、なかなか取れずに困っていますから。

    >「間違ってるけどまあこのままでいいや」という先生は、正直生徒に対して失礼かと思います。いっぱいいるみたいですけどね、そういう先生…

     失礼…なのかもしれませんが、おそらく先生自身は生徒さんに対して、気を使っているんだろうと思います。もしかすると「いずれ注意しないといけないなあ…」と思っているうちに、その機会を失っているのかもしれませんが…それにしても、やっぱり失礼は失礼なのかもしれません。

  14. すとん より:

    tetsuさん

    >最初が大切ですね。

     そう言えば、ヴァイオリンを始めた時、当時の師匠から「音楽なんて、基本、本人が練習するかどうかだから、本当は独学だっていいんだよ。ただ、最初だけは、ちゃんと先生から習った方がいいよ。基礎基本ができているかどうかは、その後の上達に大きく関わるからね」と言ってました。で、耳とボウイングとフィンガリングを徹底的に仕込まれました。もしも辞めずにヴァイオリンも続けていたら、今のフルートよりも上達していたかもしれません。たぶん、私は笛よりも弦楽器の方が相性いいと思うんだよねえ(笑い)。

タイトルとURLをコピーしました